今回は長らく新作や新展開が無くて久しい任天堂のアバターシステム・Miiについて色々考えてみます🤔。

①Miiの誕生とこれまでの展開

Miiという名称が本格的に使われたのは2006年に発売されたWii(似顔絵チャンネル)からになりますが、元々はマリオシリーズやゼルダシリーズなどを生み出した宮本茂氏の「こけし構想」(知っている人の似顔絵をゲーム機で作成するアイデア)から始まり、その後福笑いみたいに色々なパーツを組み合わせてオリジナルの顔を作るというアイデアを付け加えた事で今のMiiに繋がるアバターシステムの原型が出来上がりました。
(ここまではWikipediaを参考にしています。)
Wiiの似顔絵チャンネルではこのようなシステムを使って様々なアバター(Mii)を作る事ができ、作ったMiiは対応ソフトで使ったり他のフレンドと交換する事もできました。

2009年には売上本数300万本以上の大ヒット作となったトモダチコレクション(通称トモコレ)が発売され、さらに続いて発売された3DS/WiiUではMiiの作成／編集機能が従来の似顔絵チャンネルから「Miiスタジオ」にパワーアップし、3DS/WiiUに搭載されたカメラで撮影した顔写真も取り込んでMiiを作る機能なども搭載されました。

3DSが発売された2011年からの数年間はMiiに対応したソフトやコンテンツもかなりリリースされましたが、その後2017年に発売されたニンテンドースイッチではMiiの作成／編集機能は残されたものの、それ以降はMiiに対応したソフトのリリースが激減し、さらにはMiiverceやMiitomoなど現在は利用できなくなってしまったサービスも現れています。

またMiiが主役を務めるゲームの中で最も有名なトモコレは2013年に続編のトモコレ新生活が発売されて以降は新作のリリースが無く、スイッチでの発売を望んでいる声も多いみたいですが、今の所トモコレの最新作が出るという有力な情報は見当たりません😥。

②何故Miiが主役の新作が出なくなった？

では何で最近はあまりMiiが登場する新作がリリースされなくなったのでしょうか？

まずトモコレ新生活の後継作がなかなか登場しない理由ですが、その1つとしてよく言われているのは同性婚やLGBTへの対応ですね。
トモコレ新生活は国内に続いて海外でもリリースされましたが、その直後に海外では合法化されている国や地域も多い同性婚がトモコレ新生活ではできないという事が問題となり、最終的には任天堂がその旨について謝罪するという事態にまで至りました。

それを踏まえて任天堂はトモコレの次回作では同性婚もできるように努力したいと述べていましたが、その後は2016年にスマホアプリのMiitomoと3DS向けにMiitopiaがリリースされたのを最後にMiiが主役となる新作はリリースされていません(ただしMiitopiaは2021年にスイッチへ移植されましたが)。

さらにMiitomoやMiitopiaがリリースされた2016年はちょうど任天堂の経営体制が移行しつつあった時期だったので、それもMiiの展開に影響を与えたのでは無いかと考えています。
3DS/WiiUが主力だった時代は当時任天堂の社長を務めていた岩田聡氏がMiiの展開に力を注いでいたので、前述の通りMiiに対応したソフトやコンテンツもかなりリリースされました。
ただ岩田聡氏は在任中の2015年7月に急死してしまい、それ以降は任天堂の経営体制が徐々に変化して行きました。

特にスイッチが発売された2017年以降はマリオやゼルダなどロングセラーとなったIPが続々と登場し、同一ハードで続編が作られたケースも増えて来ましたが、その一方でMiiに対応したソフトやコンテンツのリリースは激減し、トモコレも含めてスイッチの時代になってからは全く新作が出なくなってしまったIPも少なく有りません。

しかもその頃はMiiverseなど3DS/WiiU向けに提供されていたサービスの終了も相次ぎ、さらに最近の任天堂は海外での売上比率がかなり大きくなって来ている上にソフトの開発も長期化＆コストの上昇が進んだので、スイッチへ移行した後はサービスやIPの整理に加えて利益が出そうなIPやソフトへの開発資源集中が進められた可能性も十分有り得そうです。
その流れでトモコレなどMiiが主役となるゲームを作っていた開発チームも事実上解散してしまったかもしれませんね😥。

③これからのMiiはどうなるのか？

となると、海外であのような問題が起きてしまったトモコレも含めて現状ではMiiが主役となる新作がリリースされる可能性はかなり低そうですが、ではもし今後新たな新作がリリースされるとしたら一体どのような新作が出るのでしょうか？

トモコレ新生活の後継作が難しい場合はMiitopiaの続編をリリースする可能性も有りますが、他にはトモコレやMiitopiaのノリを応用して自分のMiiが社長を務める経営シュミレーションゲームみたいなのを出すのも面白いかもしれません。

なおMiiverseやMiitomoといったMiiを使ったコミュケーションツールの展開は費用対効果が悪かったのでもう無いかもしれませんが、プレイアブルキャラとしてMiiが使える新作はまだまだリリースされそうですし、スマブラではこれからもファイターとして活躍してくれるでしょう😀。

④これからトモコレ新生活を遊びたい方へ

最後に発売から10年が経過したトモコレ新生活についてですが、現在もそこそこ人気が高くたまにYouTubeの配信で紹介される事も有ります😀。

ダウンロード版は3DSのeショップが閉店したので終売となりましたが、追加の有料DLCは無かったので、パッケージ版を購入すれば一応全てのコンテンツを楽しむ事ができます😀。
ただすれちがい通信辺りは今ではかなり難しいかもしれませんが😥。

もちろん私みたいにトモコレ新生活の後継作を待つのもアリだと思いますが、たぶんもうすぐ登場すると言われているスイッチの後継機でも出なかったら、もう本当にトモコレ新生活で終わりになってしまうかもしれませんね😭。