「お茶」という名の無料セッションをどうする?

ヒーラーやコーチの方からよく相談されることに、

「友人・知人から、無償のセッションを求められて、つらい」

というものがあります。

面と向かって「無料でやって」と言われるなら、まだ断りようがあるものの、「お茶しよう」と誘われて、そこで悩みを相談されるので、結果的に無料セッションみたいになってしまう……というパターンです。

今回はそんな悩みを持つ方に向けて、ひとつの考え方をシェアしてみようと思います。

この「無償セッション問題(あえて、問題と書きますね)は、「ヒーラーあるある」だと思うんです。
私も17年ほどプロのヒーラーとしてやってきていますが、何度となく経験してきました。初期の頃は特に多かったです。

どうしてそんなことが起きるのか。

相談を持ちかける側は、あえて身も蓋もない言い方をしますが、

「お金を払うことじゃない」

と思っていて、

相談を受ける側は、

「これは有償で行う仕事だ」

と思っているからです。

要するに、双方の考えが噛み合っていないわけですね。

さて、お相手はなぜ「お金を払うことじゃない」と思っているのか。
あくまで私の経験則ではありますが、主に以下の2つだろうなと感じています。

 友だちに悩みを聞いてもらったり、逆に聞いてあげたりするのは、以前から自然にやっているので、その延長線でとらえている。(プロに相談しているとは認識していない。またはプロと分かっていても、そのレベルのことまでは特に求めていない)

 プロに相談しているのはわかっているが、できればお金を払わずに済ませたい。(友だちの延長線で行けるならそうしたい)

このどちらの考えにも、良い悪いはありません。
これまで育った環境からの価値観を持っているだけのことです。

そこで重要なのは、こちらの気持ちを丁寧に伝えることなんですね。

けれど、「これは、有償なんですよ」とは、なかなか言えないこともありますよね。

それは、困っている相手をむげにできない心理がはたらいたり、自分自身もどこかで「友だち同士で相談事があるのは普通のこと」と思ってしまったりするからかもしれません。

でも、考えてみてください。
あなたも最初から「これって有料なんだけどなぁ……」とは思っていなかったのではありませんか?
友だちとして相談事を聞いて、力になりたくて、持っている能力を惜しみなく提供したはずなんです。

でも、それを負担に感じるようになったのは、どこかで「度を越している」と感じたからでしょう。時間を長く取られるとか、回数が増えるとか。

だから、「あ、しんどいかも」と思ったら、自分が疲弊する前に、伝えてみてください。

「本気で取り組むなら、有償でセッションに来た方がいいよ」と。

それは、相手のためにもなります。

お茶の場面ではなく、ちゃんとしたヒーリング空間でこそやれることもありますよね。

また、相手側の問題解決への「コミット」も重要な要素です。

もし、「有償ならば、別にいいや」という感じなら、まだ機が熟していませんから、ヒーリングも特殊技術も、むしろ使ってはダメくらいに思っておくと良いと思います。
ここぞというタイミングで最大の効果を発動させるためにも、とっておいた方がいいんです。

これはあくまで私の考えですから、あなたも「友だちのノリ」で行える範囲とそうでない範囲の境界線を見直して、「マイルール」を持っておくと楽になると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?