どこの誰もが、どこかの女の腹から生まれた。その意味を考える日になればいい。母の日に、様々なことがあったファイターズ。わたしも様々なことを考えた。

37試合目 2019 5/11 F×L 3対6

サンデー有原移動。先発は、ロードオブザリング・バーベイト。4回までに山川のホームラン含め4失点。5回は、中3日の金子チヒロ。ボールが定まらず1失点。7回は公文が山川にどすこいおかわりされ1失点。

バーベイトはともかく、なんで0−4の場面でちーちゃんだったのか? 次のカードは変則の五試合。その次からは6連戦が続くのでローテの変更があるとして、中継ぎをやりたいチヒロの希望を栗山監督が諦めていないのか。

ちーちゃんは、不甲斐ない結果にものすごくご立腹だった。ファンもがんちゃんも不満でしょうけども、金子弌大という大エース大投手が敢えて、未知の未経験の道を選んでいる。嫌だったら嫌という拒否権は彼にある。でもそうしないのは、本人にやろうとする意志があるんだ。

金子チヒロの冒険は始まったばかり。ダンジョンゲームってやったことないけど。今読んでいる大人気マンガ『ダンジョン飯』(九井諒子)に描かれる魔界は、大変な迷宮ぶりだ。魔法使いのチヒロは、初めての迷宮に彷徨い壁にぶつかり厳しい戦いをくぐり抜けながら、新しい魔法を手に入れようとしている。

ミラクルちーちゃん召喚の旅に、わたしは何があってもついていくぜ!

谷口雄也は、迷宮を抜けだそうとしている。先週までがっちりと閉じているとしか思えなかった外界への扉から光が漏れ、必死でこじ開けた。

初スタメンの1回表2アウト満塁、二試合目も2回のチャンス1アウト1塁2塁。いずれも勝敗を左右する大事な場面で凡退。そこまではこれまでと同じ。でもそこからが違った。くじけず諦めずヒットを放ち、出場機会を伸ばし、3年ぶりのホームランも放った。

心配していたファンもいるみたいだけど、谷口くんは、プロ野球選手としての商品価値(これって良いことですから。悪い意味じゃないですから)が高いので、よほどのことがなければ、戦力外通告はされない。でも今年一軍で結果が出せなければトレードはあったと思うし、これからもあるかもしれない。きっちり仕事は出来るという証明のプレゼンはなされたから。

ロンロンが戻り、幸太郎ぼっちゃまが戻り、その先はわからない。でもそんなこと考えてたって仕方がない。今できることをやるしかない。レギュラーになる可能性だってもちろんあるのだ!

明日は誰にも保証されていない一種の諦念の中で、必死に心身を燃やして野球をし続けるプロ野球の世界って、本当に魔界のようなものかもしれない。けれど、それは結局、わたしたちの生きる世界ー現実ーと同じことだ。

現実は、しんどい事の方が多いよね・・。

だからこそ一日一日を、生きていこう。わたしたちのファイターズと一緒に。

きゅんちゃんのホームランみたいに。素晴らしい何かにきっと出会えるから。

   

   ファイターズ 18勝17敗2分  2位(2.5ゲーム差)





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