初めての名古屋遠征ー3日目おさらばの日ー輝くシャチホコと金箔の襖絵を見るー吉田輝星は初黒星。本当のプロの道を歩きだす。

名古屋といえば名古屋城。「名古屋城を建てたのは、どなたかご存知ですか?」

公園の正門前で声をかけられた積極的ボランティアガイドさん(お名前を失念。申し訳ない)1時間ほどの名古屋城本丸ガイドをしてくださると連れていかれる。

「名古屋城といったら、そりゃあ信長だよねえ?」 と答えたわたくし。

ブー❌ それは大きな勘違い。時の大公豊臣秀吉のために徳川家康が建てたのだそうです。言われてみれば信長は安土城だったよ。歴史のお勉強の復習です。


復元師によって、見事に再現された御殿の襖絵。様々な意匠が施され部屋ごとに意味があることをガイドさんが教えてくれる。欄間の名前や天井の仕様、絵画師の名前、なんでも教えてくださいましたが、何一つ、記憶できませんでした。(詳しくは公式サイトをご覧ください。)大変熱心に案内してくださり、ありがたかったです。どうかこれからもお元気で!ご活躍をお祈りします。

それにしても絢爛豪華で、見る者を圧倒する名古屋城本丸(天守閣は耐震構造の問題で立ち入り禁止になっている)

この狩野探幽の雪中図は、本当に素晴らしくて、日本画を一応習っている身でもあり、美術は大好きだから、いたく感動したんですけども。金ピカと空白を描く雪中図が同列に置かれるミスマッチを楽しむ空間なのか? 悪趣味とスレスレレベルのこの場所が作られた当時の状況を想像してしまった。

パリのヴェルサイユ宮殿、ロシアのエカテリーナ宮殿、太陽王ルイ16世のいた宮殿……絶対王政、封建制の時代。国の象徴、権力の場所は、どこでも金ピカで爛熟すればごったごたの悪趣味に転じながら、飽きてしまえばシンプルライフや侘び寂びを取り入れていく。

そして、どこの国でも時代でも同じように。この豪華絢爛なお城を建てた人の名前は残っていても、重労働で建設した人たち、金銀資材をどこかからか集めてきた人たち、税を吸い取られていた人たちの名前は残らない。

過去を忘れず、未来のために、歴史建造物は残されるのなら。

歴史に残る凄いお城の下には、累々たる屍が眠っている。それはまたお城に限らない。わたしたちは、どの時代であれ、累々たる屍の上に生きている。生きているってそういうことなんだ、ということも忘れたくない。改めて、心に灯った。

名古屋城を後にして、市役所駅から最後の目的地、大須商店街へ。名古屋市役所。なんとも言われん建物です。ここにも天守閣だよ😀

名古屋市最大の商店街、大須。縦横無尽に広がるアーケード。日曜日で人がいっぱい。朝から歩き通しですでに疲れているわたしたち。ぼーっとふらふら歩く。それでも角っこの老舗らしきお店で、ういろうなどのお土産を買う。

もうそろそろ帰りの空港へ向かう時刻。最後の締めはやっぱり喫茶店。

可愛らしい店内で、コーヒーフロートをいただく。

時間は午後2時過ぎ。ナゴヤドームでは、3連戦最後のゲーム。先発は、わたしたちの新しき星、吉田輝星18歳。プロ2試合目。一球速報で追っかける。

一回表「あ、もう2対0で勝ってる!翔くんがホームランだよ!」

しかし、一回裏。

「また満塁になってるよ…」

しかもノーアウト満塁。スマホの画面の進み具合に(こりゃあ打たれるな)と見えないのに見えてくる、この不思議。数分後、ビジエドに打たれてあっという間に3失点。逆転され3回にも追加点され5失点の敗戦投手に。プロの道はたやすくない。でも輝星の道は、始まったばかり。きっと明るい星に照らされている。

ファイターズ 3連敗。思わぬ失速と重なってしまった名古屋遠征でしたが。それもまた野球ファンであることの貴重な体験なのでしょう(ということにしておきたい)それもこれも含めて、振り返るとこんなに色んなところを見たのかな?と改めて感心するくらいの充実の旅。

すべては、企画構成、路線案内、何もかもマネジメントしてくれたお友達のお陰です。本当にありがとうございました💐 感謝感激栗山英樹。


さいなら〜〜また会う日まで、ワンダーランド名古屋&トースト!



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