田中賢介、東京ドーム最終打席…泣き虫賢介、プロ野球選手の旅は、あともう少し。
132試合目 F×E 4対2 東京ドーム
2019東京ドーム、最終戦。今季限りで引退を宣言している田中賢介にとっても最後の打席となった。偶然にも賢介がデビューしたのは、東京ドーム9月12日だったとのこと。そういう巡り合わせってあるんだね。
1999年ドラフト2位、2000年〜19年までプロ生活は20年。gaoraでしきりと18年目というからなんでだろ?と思ってたらアメリカに行ってた2年間は数えないんですね。ファイターズは18年であると。ややこしいな😅
そんな田中賢介のプロ野球生活、最後の東京ドームは、DHでスタメン。4打席無安打。どうせなら二塁で出しても良かったと思いますが、なべりょちゃんを外すわけにもいかなかったか。
試合後に賢介自身が言っていた「いいとこ見せたい」と。力んでしまってましたね。最後の4打席目は、幾度もこだまする賢介コールに目をパチパチさせて、涙を我慢するのが、大変だったとも。打てなくて残念でした…。
試合途中、テレビのチャンネルを変えるとメットライフドームでは、ライオンズ対ホークスの首位決戦。0対0の場面、走者1塁2塁、バッターボックスには栗山巧。マウンドには鷹のエース、ノーヒットノーラン達成の千賀滉大。
痺れる対決。互いにギリギリの勝負、ヒリヒリする緊迫の二人。
本当に、こういうシーンを、味わって欲しかったとつくづくと思った。体の芯からファイターズの若い衆に体験してもらいたかった。
それこそが、プロ野球選手にとって最も効果が高い、飛躍の源だから。
賢介だって、きっとそう思ってシーズンを戦っていたよね。賢介自身が、そういう修羅場を何度も潜って大きくなっていったのだから。
でも、それは叶わなかった。
全ての体験に、無駄なことはないと思うけど。負けることから意味を見出すのは、本人たちの心がけ次第。
結局、最後まで賢介に頼るしかなく、引退興行で稼ぐしかなくなったファイターズ。それが、現実なのだとしても、それだけにしちゃあダメなんだって、わかってるよな。若い衆よ。
>7回表、日ハムの5番手・宮西尚生(34)がマウンドに。1死後、ヒットと死球で>1、2塁のピンチに立たされた。打席に3番・浅村栄斗内野手(28)を迎え、長打が出れば同点の場面で宮西が浅村を併殺に打ち取った。田中氏は「ここは最低でもランナーを進めたかったところ。このダブルプレーは非常に大きかった。試合の大きなポイントになったと思います」と話した。(上記リンク記事より)
幸雄さんが語った宮西様の面目躍如、このダブルプレーは、先だって同じような場面で取り損なって負けてしまった二人、平沼翔太と渡邊諒が成立させた。
こんな風に。
ラスト10試合、わたしたちの心に、賢介の思い出が、残らないくらいの戦い振りをしてくれるなら。
それが一番の、賢介さんへの感謝と送別のコールになる。
見せてくれよ。若い衆。
あなたたちの底力を。
田中賢介が、グラウンドに生きて示してきた、ファイターズの野球を。
ファイターズ 60勝67敗5分 5位変わらず
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