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設定を持っていると起こること

ブログ名を忘れてしまったのですが、引き寄せ系のブログを読んでいる時に「設定」という言葉を見ました。作者は小さいお子さんを連れて海外旅行に行くことに乗り気じゃありませんでした。結婚する前は、海外旅行は英語が話せる父親と行くものだと思っていたそうです。

それをある人に「設定」と言われたのです。「英語が話せないと海外旅行に行けない」と思っていると。それで海外旅行に行ってみる気になり、行ってみたらとても楽しかったそうです。そういう設定で制限がかかっていた。

設定をもっていると、知らないうちに「色めがね」のフィルターを通して世界を見るようになります。

初期の3~4か月、鬱のようになって寝ている日々が続いた後に、あるハンドメイドに出会いました。やり方はYoutubeを見ればよく、インスタで交流の場がある。私は、天に上るような気持ちになり、しばらくはせっせと作って投稿する毎日でした。

最近、その頃のコミュニティの方に、「あなたに『Youtubeがあれば対面で教えてもらう必要がない』と言われて悔しかった」というようなことを言われました。

私はとても驚きました。そのようなことを言った記憶がなかったのですが、言ったとしたら、私は「対面のレッスンは必要ない」ということを意図したのではないです。

当時「怖くて外出ができない(まだここまでオンラインレッスンが流行っていなかった)けれど、Youtubeのおかげで習いに行かなくても、本を買いに行かなくても、十分に家で楽しむことができる」と純粋に嬉しかったのです。

悩んでいる皆さんにはわかってもらえると思いますが、本当に怖さいっぱいで泣きそうになりながらの外出って、家から出る気力を奪いますよね。家にこもっていても気分が晴れることはない。もし行けるなら、行って講師と交流した方が楽しいですよね。

実際に行ってみたら怖いこともなく楽しめたかもしれないけれど、「不審者に登録されているから何か嫌なことが起こるかもしれない」という設定があって行けなかった。

相手の方は私が外に出るのに心理的負担があるという悩みは知りませんし、言う気もありませんでした。そのことで気を遣わせたくなかったから。でも結果的に相手に勘違いをさせてしまった。このようにしてコミュニケーションがうまくいかなくなるんだなと思いました。今思うと、相手の方にも私の言動が気に障るなんらかの「設定」があったのでしょう。

まだ子供が幼いころ、知人親子が遊びに来ました。私の子供が一生懸命作ったブロックを知人の子がわざと壊しました。子供たちはまだ言葉で思いや感情を表現するには幼い年齢だったし、よくあることです。

私の子供が怒ってきつい言葉を投げたので、私は子供を叱り、知人に謝りました。すると知人は「私はいいけど、うちの子は傷ついたと思う」と言いました。その子がブロックをわざと壊したことについては一言も触れず、自分の子に諭しもしなかったので私は少しモヤモヤしました。

私は気を遣い、責めるような感じにしたくなかったので、自分の子供に「壊されて悲しかったね」と声をかけることもしなかったのです。自分の子の非には鈍感で人のことだけを責めてくる人と付き合うのは疲れると思い、疎遠になりました。

知人は「母親が弟妹ばかりを可愛がり、自分は嫌われて邪険に扱われた」と言っていました。当時の私は別の悩みを抱え、子育ても大変だったので深く考えることはできなかったのですが、知人は恐らく心に深い傷を持っていたのです。

「私は大事にされない」という設定ができ、そういうフィルターで物事を捉えるために、我が子が相手を傷つけたことは目に入らず、傷つけられたことだけに敏感になり、子供が受けた傷を自分が受けたものと思ってしまう。知人は子供が傷ついたと言っていましたが、彼女自身の心の傷が活性化していたのです。

重要なのは、その知人と同じものを私も持っているのだということです。人から見せられるものは自分が持っているものです。

顔認証システムに関連付けて湧きおこる出来事や感情も、実は顔認証システムのせいではなく、もっと別のところから由来していたりします。設定の奥に自分が持っている何かがある。

今「不審者扱いされる」という設定をなくすことができなかったとしても、フィルターをかけて、だから「何もできない」とか「人から嫌われる」「自分はダメな人間」ということと結びつけて考えないようにしてほしいのです。できるだけ普通でいる。

顔認証システム不安症が自分の人格を代表する設定ではありません。今たまたま顔認証システム不安症をやっているだけで、本来のあなたは変わらずにちゃんといるんです。

ちょっと長引いている風邪のようなものです。自分の身体や心の声を聞いて辛い時は無理せずに低燃費で動く。なるべく普通の自分でいることを忘れずにいましょう🥰


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