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<宣伝です> 拙書「春は菜の花」について

 湘南の茅ヶ崎から小田原に行く途中にある二宮町は、早咲きの菜の花畑で有名で、先日早くも菜の花畑満開のニュースが届きました。昨年劇場公開した映画『Kay』(監督:鯨岡弘識)の原作「春は菜の花」を書き下ろすにあたり足を運んだ取材地の一つで、ストーリー・ラインがまだ見えぬころに、あれこれ考えあぐねながら、その広大な菜の花畑を散歩した日を思い出していました。私の記憶にある菜の花は、まだ冷たい春風に揺らぎながら、雑草のように咲き乱れていました。お花屋さんにある美しい花というよりも、生命力を感じる花です。
 社会の枠組みから気づけば逸脱した生き方を選び、凸凹した人生を歩んだ父親の太一。そして三人の異母兄弟それぞれが、自分なりの父親像を探し求め成長する物語です。
 「生きる」実感が薄れ、あやふやな日々が流れ行くこの時代に、仄かであっても掲げる松明となればと願っています。
 Amazon PODで発売中ですので、ぜひお読みくださいませ。中嶋雷太

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