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Suzerain情報(イベント編)

(2024/3/26追記)ゲーム本編は既にver3.0がリリースされていますが、この記事はver2.0時点での情報です。
(2024/4/17追記)ver3.0での変更点をアップデートしました。

※twitterにまとめていたSuzerain攻略情報を再構成したものです
※固有名詞のカナカナ表記はソードランド語発音(http://sordish.org/about/)を参考にしています。
(日本語MODが無い時期に作成した記事なので、日本語MODとは一部訳語が異なる場合があります)


〇プロローグでの選択の影響

Suzerain情報(人物編)を参照。

〇経済ルート選択

キャラクター設定時の公約および最序盤のイベントで、政権の経済方針を市場経済か計画経済で選ぶイベントが登場する。
どちらを選ぶにせよ、一貫性がある場合は経済発展にボーナスが付くため、中途半端に福祉と民営化を混在するよりは極端に一方の方針に振り切ってしまうほうがよい。

1.市場経済ルート

前任アルフォンソの路線を継続し、市場経済寄りの経済運営をするルート。
高速鉄道を建設し、企業を救済し、福祉の支出には拒否権を行使し、民営化を進めていくのが基本路線。
予算を使わない決定ができることから赤字財政になりにくく、経済運営は計画経済ルートよりも難易度が低い。一方で党内多数派のUSP保守派は市場経済を嫌うため、政治交渉での難易度は高くなる。
基本的にオリガルヒと友好的になることが多いため、オリガルヒの援助で世論や議員の支持を買うこともやりやすい。

2.計画経済ルート

ソリズムに従い、計画経済寄りの経済運営をするルート。
ハイウェイを建設し、福祉に支出し、国有化を進めていくのが基本路線。
予算を使う機会が多いため、ゲームを始めたての頃は財政破綻→大恐慌の失敗に陥りやすいため難易度が高い。ある程度ゲームに慣れて、各ターンでの財政の収入・支出イベントを覚えて、財政管理ができるようになってから選ぶほうが安全。
ただし党内多数派のUSP保守派は計画経済を好むため、政治交渉での難易度は低くなるのがメリット。
国有化する場合はオリガルヒを敵に回すため、その対策も必要となる。

〇政治ルート選択

1.民主化改革ルート

最高裁判所の権限を弱める一方で議会の権力を強め、民主化憲法を制定するルート。
序盤のイベントで改革派との協力を選ぶとこのルートに入れる。
世論の後押しを受けているため比較的協力者を集めやすく、最初の攻略には一番お勧め。
USP改革派、USP保守派、PFJPが協力候補となる。

2.独裁者ルート

大統領の権力を強めて独裁憲法を制定する。
序盤のイベントで大統領権限の強化を選ぶとこのルートに入れる。
途中までは中道を装い、やりたいことをやるのは改憲が成し遂げられてからとなる。
反対者を弾圧して黙らせられるため、左傾化やブルディア権利付与など有権者に不人気な政策を行うのはこのルートが一番やりやすい。
USP改革派、USP保守派、NFPが協力候補となる。

3.ソリストルート

オールドガードと協力して現憲法を守るルート。
序盤のイベントでオールドガードとの協力を選び、緊急事態を宣言するとこのルートに入れる。
途中まではオールドガードの言いなりになりながら弾劾を免れ、後半は協力を続けるか、あるいはヤングソーズと協力してハウカー長官と敵対するかを選べる。
このルートでは基本的にソルと友好的なので、ソルからストーリーに関わる話を聞くことができる。

〇政治党派

1.保守派(ソリスト)
タークィン・ソルの価値観を重視し、USPの最大勢力。オールドガードとは近い関係にある。
ソルの名誉を第一と考えるため、それを侵害しない限りは意外と妥協しやすいが、ソルを害する相手には強く立ちふさがってくる。
また民族主義ではなく国家主義であるため、共和国の価値観を受け入れるのであれば民族の差にはあまり拘らないが、価値観を受け入れない民族(ブルディア)のことは好まない。
USPの最大勢力であるため、改憲を通すにはある程度友好的に振る舞う必要がある。ソルに手を付けないのであれば、改憲が通った後も友好的にしておくことで国政運営や再選には有利となる。
統制経済と自給自足経済を好み、民営化や外国の援助受け入れを嫌う。統制経済を好む割には反共で、西側よりは東側のほうが嫌い。また教育民営化はしぶしぶ受け入れるが、医療民営化は強く嫌っている。

2.民主派(または改革派)
国民の政治参加が成し遂げられることを重視し、得票率の閾値を下げることや、国政運営で民主的なプロセスが守られることを重視する。
国民の自由や人権を侵害するような政策は大きく嫌われる。
ソルの地位やブルディアの権利については彼らの要求項目に含まれてはいるものの、それを拒否してもさほど支持を失うわけではなく、実はあまり重視していない。
経済政策についても個人個人の好みはあるが、民主派全体で一貫した経済政策というものはないので、市場経済でも統制経済でも支持を得ることは可能。

3.国粋派
NFPの支持層。
外国に影響されないことや、民族的ソードランド人が優先されることを重視する。
保守派・ソリストとの違いは、こちらは国家主義ではなく民族主義であること。
そのため異民族を排斥したがる一方で、人種の近いアグノリアやヴァルグスランドには好意を抱く傾向がある。
ソリズムのことは異民族を受け入れる思想だとして嫌っている。そのためソルを害するような改憲にも抵抗なく賛同してくれる。
保守派同様に反共であり、自給自足経済を好み、外国の援助受け入れを嫌う。

4.左派
計画経済を進めることを好む。
ソリストも計画経済を好むため、意外とソリストと両立することができるのが特徴。
親東側かつ反西側であり、コンタナに近付けば支持を得られ、アルカシアに近付くと支持を失う。

5.女性
女性の権利を拡張することを望んでいる。保守派の利害と対立するため、こちらの支持を集めると保守派からの支持を失う排反関係にある。

6.ブルディア
ベルギアに住む少数民族。
ブルディアの差異を認め、権利を拡大することによって支持を集めることができるが、一方で他全ての党派からの支持を失ってしまうトレードオフがある。
流入するブルディア難民も選挙権を持つため、移民を緩和し続けると彼らの選挙への影響力が大きくなり、厳格化すると小さくなる。
民主スタイルでブルディアに寄りすぎると他党派の支持が下がって、大規模な国内抗議のトリガーに引っかかりやすくなるため、ブルディアの権利を拡大したい場合はメディアの検閲などある程度の情報統制を敷いておくことが重要。

7.中間派
特定のイデオロギーを持たず、主に経済状況によって支持が左右される。

〇改憲の協力

1.USP保守派

グロリア・トリーと交渉。
得票率制限10%以上とソルの名誉議員資格のどちらか一つを残しておくことが必須。特にソル条項の保持に一番拘るので、そこさえ残しておけば意外と他の項目は妥協してくれやすい。
閣僚選任への議会の関与、裁判官の地位保証、プロローグでソルを支持する、計画経済寄りの政策を満たすほど保守派からの投票が増えるが、民営化を進めてオリガルヒに接近すると支持を失う。
トリーとの交渉の後には医療やSSCの民営化を進めないように釘を刺される。裏を返せば教育民営化やネダム社民営化までは許容できるが、この2つの民営化は許容できないということで、実際に教育民営化に加えて医療民営化をやってしまうと改憲投票ではかなりの離反者が出る(教育を民営化していない場合は許容してくれる場合もあるが)。
トリー一人が完全に派閥を掌握しているわけではないので、アントンの行動次第ではトリーの賛同を得ても離反者が出て票数が伸びなかったり、逆に協力が無くても投票が入ったりすることもある。

2.USP改革派

アルビン・クラヴィンと交渉。
拒否権の弱体化、大統領令の弱体化、閣僚選任への議会の関与、連任制限が賛同の条件。得票率制限には拘らない。
個人財産から賄賂を贈ると賛同条件が緩和される。
なお抜け道としてクラヴィンを副大統領にする裏取引をすると無条件で賛成してくれるので、独裁憲法を通したい場合はこちら。

3.PFJP

民主憲法のみ交渉相手となり、フレンス・リクターと交渉。
拒否権の弱体化、大統領令の弱体化、閣僚選任への議会の関与、連任制限に加えて、得票率制限10%未満が賛同の条件。特に拒否権の弱体化と得票率制限引き下げを重視している。
得票率制限10%を維持する場合は最初の法案で選挙資金法に拒否権を行使していると賛同しやすくなる。8%や3%に下げる場合は選挙資金法の有無は気にしない。
ソルの名誉議員条項を維持すれば保守派は得票率制限を下げることに賛同するので、PFJPの要求も同時に満たすことが可能。
得票率制限10%を維持する場合でも、他の要件で納得していればリクターとは妥協可能。
政治的交渉で国営メディアでのPFJP批判をやめさせるか、リクターに賄賂を贈ることで協力することができる。
ただし賄賂で協力させた場合は十分に党内の票を取り集めることができなくなる。

4.NFP

独裁憲法のみ交渉相手となり、ケサロ・キベナーと交渉。
共産党を排除できる得票率制限10%以上、閣僚選任への議会の関与が賛同条件で、それに加えてレッドユース禁止または言語統一法への賛同が必要。
ヤングソーズを禁止している場合はそれの解除も求められる。
こちらは党内保守派・改革派の要件と被りにくいので容易に両立できる。

5.無所属議員

左派やブルディアの無所属議員。
能動的に交渉はできないが、ソルの名誉議員資格を削除する場合は賛成してくれる。

6.その他

オリガルヒのトゥスク(国有化した場合はコロンティ)と友好的な場合は票を取りまとめてくれて多少のプラス効果がある。
また投票前のロビー活動に個人資産を投入するのも有効。
穏健な改憲案であればこれら追加の措置は不要だが、過激な改憲案を通したい場合は必要。

〇改憲案の一例

1.民主化ルート憲法案の例
・拒否権制限(上書きには3/5が必要)
・最高裁議決権削除
・議会と裁判所両方の賛成で弾劾
・閣僚任命の議会信任投票
・最低得票率8%
・大統領令は議会承認が必要
・2期まで
・裁判官弾劾可
・名誉議員維持
これにより妥協無しで各党派を説得でき、高い賛成率で通過させることが可能。

2.独裁ルート憲法案の例
・抜け道拒否権
・最高裁議決権削除
・議会と裁判所両方の賛成で弾劾
・閣僚任命の議会信任投票
・最低得票率変更なし
・大統領令は議会法より優先
・任期変更せず
・裁判官交代可
・名誉議員廃止
クラヴィンは副大統領ポストで買収、キベナーはレッドユース禁止か言語統一法のお好きな方を。
これで議会の多数派を得て可決させることができる。

民主化ルート・独裁ルート共通の条件として、計画経済寄りで民営化を避けたり、プロローグでソルと党務に忠実だったりするほうが党内保守派の支持を集めやすくなり、多少このモデル例から外れた憲法案でも可決しやすくなってくる。

〇判事の説得

憲法改正では判事を説得して6票入手することが必要。
民主化憲法ルートでは改革派が自動賛成で3票所有し、中道とオールドガードを説得して残り3票が必要になる。
独裁憲法ルートでは0から票数を稼ぎに行かなければならない。

1.中道派

中道派のエドモンズを説得するには、「脅迫しない」「取引や買収をしようとしない」「オールドガードへの反対を再確認する」「法律のあるべき論では正論を言う」の方針で説得する。
「なぜ判事の弾劾が必要か?」→「権力のバランスが必要。大局的に考えてください」
「ソルの立場であればどのように四方を構築しようとしたか?」→「司法審査の権限と、違憲立法の取り消し権限」
「司法審査の役割とは?」→「政府の各組織の権力を制限する」
エドモンズを説得できれば中道派の3票を入手できる。

2.オールドガード

ガラツィ判事を含むオールドガード2票は裏取引で懐柔できる。
賄賂で寝返るほか、改憲案に判事の弾劾または大統領解任権限があれば、ハウカーの後釜を約束することで取引できる。約束を破ってもメディアバイアスの補正を持っていればノーペナ。
改革ルートでは協力は不要だが、独裁ルートでは票数が足りないので必須の取引。
ただし腐敗行為ではあるため、腐敗防止警察を持っているときはこれをやった後にオールドガードを調査してはいけない。自分の腐敗が明らかになって弾劾される原因となってしまう。
既に調査済みの場合は、改憲後の閣議で腐敗防止警察の調査対象を他に変えること。

3.その他

独裁憲法では中道派3票とガラツィ2票で1票不足するため、もう1票をどこかから集めてくることが必要。
トゥスク(国有化されている場合はコロンティ)と取引している場合は、改革派判事1人の票が追加で入手できる。ただし民主化憲法の場合は最初から賛成しているので無意味。
腐敗防止警察をオールドガードに送っている場合、または議会で225対26歴史的勝利を収めた場合も上とは別に1票追加される。

〇中間閣議

改憲ルートでは改憲の成功または失敗の後、ソリストルートでは非常事態宣言の違憲審査後に中間閣議があり、閣僚からの中間報告がある。
またそれに加え、以下のオプションを選択できる。

1.連立

改憲を成功させている場合はパートナー政党との連立をすることができる。とはいえ連立してしまうとUSP以上にパートナー政党の支持率を高める結果となり、再選で不利になる。また党内からも不満が出て求心力が落ちるため、党内抵抗バッドイベントの閾値に引っかかりやすくなる。
例外は閾値を15%以上に上げてNFPと連立する場合。このときはNFPは独力では当選できないため、逆に再選の可能性は高まる(党内の不満については変わらない)。
ただし連立については、一度再考するという選択肢を選ぶと、閣僚で多数決を取って決定することも可能。多数決を経て連立した場合は党内の不満は若干抑えられる。

2.力を入れる政策

選挙キャンペーンに力を入れると個人資産を使って再選の可能性を高めることができる。経済に力を入れると無料で若干経済を向上させることができる。

3.綱領変更

綱領を変更することができる。変更すると反対する党員が離党するため、再選の可能性が下がるが、一方で党内は純化されるため党内抵抗バッドイベントの可能性は下がる。
またリレアスやヨセフの不満が上がり、前者は党内予備選で立ち向かってくる可能性、後者はクーデターを起こす可能性が上がる。ただし綱領を変える先がネオソリズムだった場合は例外的に彼らの不満は高まらない。

4.裁判官の変更及びソルの処遇

裁判官の弾劾または解任が可能な場合はそれを実施するかどうかの選択肢が出る。
ハウカーを解任した場合の後任の主席判事はガラツィ、トリー、経験豊富な判事(グレツァー)、忠実な判事(メイエ)の4択。ただしトリーやメイエは人望が無く、判事にはなれるものの主席判事選挙には失敗する。
弾劾を確実に回避したい場合はハウカー解任が必要である。

また改憲案でソルの免責を剥奪すれば、改憲後の閣僚会議の判断により裁判にかけることができる。
ただし主席判事がハウカーだと無罪になるので、グレツァーを選出させることが必要。
ソルが有罪になれば終身刑になるが、大統領令の権限を上げて死刑を復活させておけば死刑になる。
裁判では前任大統領のアルフォンソも傍聴に来ており、プロローグやガソム関係でアルフォンソに対し取った行動により会話の内容も変化する。

5.調査先の変更

腐敗防止警察や秘密警察の調査先を変更することができる。
例えば既にオリガルヒを2人とも投獄しているのにオリガルヒを調査し続けるのは無駄になるので、その場合は別の相手を調査させるべし。
同様に腐敗防止警察の調査先と腐敗行為を行ってしまってる場合は、自分に調査の矛先が向かう前に調査先を変更させたい。

〇ゲーム後半の拒否権

改憲で拒否権の弱体化(議会3/5の賛成で上書き可能)を行った場合、アントンが拒否権を行使した法案が議会で再可決される場合がある。
予算が赤字のときはタバコ、酒やぜいたく品の課税は再可決されるし、黒字の時は予算を使う福祉法案が再可決される。
これによりアントンの政治スタンスが市場経済または計画経済側に意図せず振られてしまうため注意。

〇大統領令

中間閣議の後に、憲法上の権限に応じて大統領令を発行することができる。

1.常に実行可能

・公正取引委員会
経済にプラス効果。腐敗防止警察とシナジーあり。
・無料処方薬
世論と生活水準が向上し、計画経済寄りになる。
・退職年齢引き下げ
失業率が低下し、世論と経済にプラス効果。
・メディア評議会
公正な報道のためにメディアバイアスを削除、ないしは検閲によりメディアバイアスを獲得できる。前者はコロンティとの取引が無効化され、後者は取引と効果が被ってしまうため、取引してる場合は選ぶメリットが乏しい。

2.権限に変更がない場合実行可能

改憲で大統領権限を変えなかった場合、または改憲に失敗した場合にこちらが選択できる。

・ベルギア特別地区の廃止または自治区化
リレアスやニアが実行しているものと同じ効果。彼女たちに任せて議会で法案が通りそうであれば枠を1つ無駄にするだけで選択する意味がない。
自治区化の場合はハウカー解任が必要。
・刑務所民営化
予算プラスと引き換えに治安が悪化し、市場経済寄りになる。
・恩赦
改憲が必要。左翼の世論影響力が強くなるため、左翼から支持されるルートであれば再選の可能性が高まる。
・脱ソル化
改憲が必要。保守派の支持を失う代わりに改革派や左翼からの支持が高まる。
・付加価値税
予算プラスと引き換えに世論と経済が悪化し、計画経済寄りになる。
・教育の男女平等
保守派の支持を失う代わりに改革派や左翼からの支持が高まる。ただし後にモニカとツィアラが作成する女性解放法でも同じ効果があるので、そちらを採択する場合は選ぶ意味がない。
・地方教育機関
世論と生活水準が向上し、計画経済寄りになる。

3.権限が強い場合のみ実施可能

改憲で大統領令を強化するか、ソリズムルートで緊急事態が有効な状態で実施可能。

・死刑復活
刑務所に空きが増えて治安が改善し、またソルを有罪にする場合は死刑にできる。ただしアントンがクーデターされたときは自分が死刑にされる。
・参謀本部粛清
改憲が必要。クーデターが行われなくなる代わりに軍隊が大幅に弱体化する。
CSPに加入する時など、軍隊予算を削りたいときにおすすめの選択肢。
戦争をしたい場合は選んではいけない。
・武器所有
社会不安が上がる代わりに治安は改善する。
・教師の地方移転
社会不安悪化と引き換えに生活水準が改善し、計画経済寄りになる。
・中銀の独立性削除
経済にプラス効果と、予算マイナス時の悪影響を軽減し、計画経済寄りになる。
・宗教的シンボル削除
保守派の支持を失う代わりに改革派や左翼からの支持が高まる。

〇外交

1.アグノリア

オランダ語をモデルとした言語を使う、北隣の民主主義国家。
状況によってアグノリアの信頼を得られるかどうかが変わり、信頼を得た場合は有利な取引が可能となる。
・アントンがデイル文化大学卒
・移民緩和を続けている
・ハイウェイを建設している
・アントンの政権運営が民主主義的(特に緊急事態宣言を嫌う)
などの条件を多く満たすほど信頼されやすい、特にデイル文化大卒のポイントは大きく、他の条件を全く満たしていなくてもそれだけで信頼を得られるくらいである。
ハイウェイよりは移民緩和のほうをより重視しており、緩和を続けていればハイウェイ無しかつ多少独裁的でも交渉できる。一方で移民厳格化をした場合は、ハイウェイを建設した上で民主的な政治運営でなければ断られがち。

ホールテンとの会話の中でソードランドの信頼を得られた場合は、鉄鋼値上げと島の領有権の"どちらか一方"を認めれば交渉可能。
得られなかった場合は鉄鋼値上げと島の領有権の"両方"を認めれば交渉可能となる。
鉄鋼値上げを受け入れれば政府予算-1、島の領有権を認めれば国際評価悪化のうえヴァルグスランドと交渉不可になる。

戦争では陸軍力を補強する。アグノリアを活用するためにはハイウェイの建設と海軍の近代化が重要。
ハイウェイがあれば挟み撃ち作戦を採用した場合の緒戦の合流やその後の物資の補給に役立ち、海軍を近代化していればソードランド軍がヘルジランド島を防衛できるため、アグノリアが対ランバーグに多くの兵力を動員することができる。

2.ヴェーレン

ポーランド語をモデルとした言語を使う、西隣の権威主義国家。
ベアトラップ作戦に参加すれば同盟&経済協力を行う一方で、国際評価&ブルディア評価大幅悪化。国境封鎖だけに留めれば経済協力のみで国際評価&ブルディア評価小幅悪化。
ベアトラップ作戦に参加する場合ランバーグを制裁して外交的な戦争回避ができなくなるため、ランバーグと戦争をするなら同盟が、しないなら経済協力だけor決裂が望ましい。
作戦協力か経済協力を行うと政府予算が-1されたのち、翌ターンで作戦成功後に+2される(合計+1)。
またEPAを廃止していない状態でヴェーレンと取引すると、後述のレスピアと取引できなくなるため、西側ルートを選ぶ場合は注意。戦争ではヴェーレンよりもレスピアのほうが強いため、EPAを廃止せずレスピアと同盟したい場合は取引してはいけない。

戦争では陸軍力を補強する。ヴェーレンを活用するためにはベルギアの治安を維持することが必須。治安維持は和解でも弾圧でも構わない。
ブルド人に宥和的な政策を取り続けるか、あるいは治安維持の予算を増額したうえで特区を廃止し弾圧するなどの対応をする。

3.ヴァルグスランド

スカンジナビア言語をモデルとした言語を使う、東の海の向こうの社会主義国家。
アグノリアの島の領有権を認める、レッドユースを禁止する、ATOの援助を受け入れるのいずれかの場合は交渉不可。
市場経済寄りなら経済協力までだが、計画経済寄りなら同盟可能。
同盟か経済協力を行うと政府予算が+2される。
またマレニエフの絵を見たときに彼のことをヘーゲル首相に質問すると好感度が上がり、CSP加入への道が開かれる。

強力な海軍力を持つため、同盟する場合は自国で海軍を強化する必要がない。戦争に動員するとランバーグ海軍に対抗してくれるため、自国で海軍を強化した場合と同様にランバーグの海上封鎖を無効にする。

4.レスピア

スペイン語をモデルとした言語を使う、南隣の民主主義国家。
コンタナの援助を受け入れた場合は交渉不可。
先にヴェーレンと経済協力している場合には経済協力の政府予算-1のコストが必要。ただしEPAを廃止していない場合は取引できずに破談となる。(ヴェーレンから貰っている分が相殺)
計画経済寄りなら経済協力までだが、市場経済寄りなら同盟可能。
またレスピアと同盟するとアルカシアに口利きをしてくれて、ATO加入の道が開かれる。

戦争でレスピアを活用するためには経済状況と高速鉄道が必要。
ソードランドの経済状況が悪いとレスピアは同盟の履行を拒否するし、高速鉄道が無ければ緒戦でレスピア軍を合流させることができない。
レスピアは強力な空軍を持つため、同盟する場合は自国で海軍を強化する必要がない。空軍は特にヨセフ戦略を採用する場合にに貢献してくれる。

〇超大国同盟

西側のATOまたは東側のCSPに加入可能。

1.ATO

モデルはアメリカとNATO。
民主主義者はATOとの接近を好むが、左翼、ソリスト、国粋主義者は接近を好まない。
ただしソリストや国粋主義者の反感は東側に接近するときよりはいくらか弱めとなる。

中盤に2回開発援助イベントがある。
予算2に加えて軍事産業が強化され、産業拡大の選択で軍事産業は選択肢に出てこなくなる。援助段階では空軍の部分的近代化がなされ、ATOに加入すると完全に近代化される。

同盟加入には資本主義が高く民営化パスを選んでいることが条件。
レスピアと同盟を結ぶと、口利きでアルカシア大統領と面会でき、その会談でATO加入を決定できる。
資本主義への傾向度によってATOからの提案が異なり、資本主義寄りであるほど好条件の援助と引き換えに加入することができる。

2.CSP

モデルはソ連とWTO。
左翼はCSPとの接近を好むが、民主主義者、ソリスト、国粋主義者は接近を好まない。
ゲーム中ではソリズムが反共であるシーンが何度か登場し、それを反映してソリストや国粋主義者の反感は西側に接近するときよりも強い。

こちらも中盤に2回開発援助イベントがある。
予算2に加えて農業が強化され、ベルギアやグルニの投資とシナジー効果がある。援助段階では海軍の部分的近代化がなされ、ATOに加入すると完全に近代化される。

同盟加入にはマレニエヴィズムが高く国有化パスを選んでいることが条件。
ヴァルグスランドと同盟を結ぶと、口利きでコンタナ大統領と面会でき、その会談でCSP加入を決定できる。
マレニエヴィズムへの傾向度によってCSPからの提案が異なり、マレニエヴィズム寄りであるほど好条件の援助と引き換えに加入することができる。

〇メディアバイアス

「コロンティと取引する」「HoSを国有化する」「大統領令でメディアを検閲する」のいずれかでメディアバイアスの補正が付き、スパイイベント等での世論低下の悪影響を軽減してくれる。
ただし代償として、民主主義者やアルカシアからの評価は下がる。

〇予算

大きく分けて戦争をするかしないかで変わってくる。
戦争をしないなら軍事には振らず、他の部門に振り分けたほうがいい。
逆に戦争をするなら世論と関係なく再選できるため、世論を稼ぐための教育や医療に支出する優先度が下がり、軍事優先でよい。
治安は主に誰を敵にするかによって変わってくる。国有化ルートでオリガルヒを敵に回すなら、キャピタルフライトによる経済悪化を防ぐために予算増をしたほうがよい。オールドガードは改憲が成功すればストーリー上のイベントで無力化できるので、予算を割いて対応する優先度は低い。

・教育

教育への投資をすることで生活水準(マスクパラメーター)が増減される。
投資項目は予算増額した場合+1、民営化した場合+1で、最大2項目まで。
また予算を増額した場合にツィアラの提言を受けて教育改革を行うとソリスト教育を廃止でき、この場合エレクトロニクス投資などとシナジー効果があり、経済にプラス効果。教育改革自体は予算の増減に関わらず執行できるが、増額しない場合は改革が失敗しもとのソリスト教育のままとなる。

・医療

こちらも投資をすることで生活水準(マスクパラメーター)が増減される。
投資項目は予算増額した場合+1、民営化した場合+1で、最大2項目まで。
数ターン後に余った予算の使い道を選ぶ選択肢が出てくる。奨学金・医学部は経済+1、無料視力・歯科は支持率大幅増、何もしないと予算+1。

・軍事

増やすと軍が忠実になりクーデターが起きにくくなるとともに軍が強くなり、減らすと逆。
戦争するなら絶対増やし、しないなら増やさなくてもいい。
後に近代化(ヨセフ)かサイズアップ(クルーガー)を選べるが、戦争に勝つならどちらか一方のみの提案だけを受け入れ続けて特化すべき。
経済面だけ見れば、失業対策になるクルーガーのサイズアップのほうが好影響となる。

・内務

使うと治安が改善し支持率や経済が向上する。
後に秘密警察、コミュニティ警察か腐敗防止警察を設立する選択肢が出てくる。(後述)

〇特殊警察の使い道

1.内務省(秘密警察)

・共通効果
リレアスが忠実になり裏切らなくなる。
ニア・モーニャが任期末で辞任を選ぶ。
国有化パスで完全国有化を選んだ場合は、オーナーをその場で逮捕することができる。二社とも国有化した場合はミカイル・アヴェンもついでに逮捕できる。
スパイ(+ペトル)を裁判なしで逮捕・暗殺できる。
ゲーム後半のブルディア蜂起で、事態を拡大させずに鎮圧することができる。
オリガルヒやブルディアに恨みを買っている場合に暗殺ENDのフラグが立つが、秘密警察がある場合はこの暗殺を回避できる。

・オールドガード調査
裏でつながっているので、オールドガードを調査するのは無意味。
ホーカー暗殺を指示しても、ホーカーが在職中であれば犬を殺すだけで終わり、弾劾裁判で復讐される。
ホーカーを解任した後ならば暗殺可能。

・オリガルヒ調査
後半にトゥスクとコロンティを逮捕することができ、キャピタルフライトを防止できる。
国有化シーンで先に逮捕していた場合はあまり意味が無い。

・野党調査
PJFPのリクターやスヘイル、NFPのキベナーやホルストロンを逮捕または暗殺することができる。
これにより野党の党勢が大幅に弱まり、再選が有利になる。

・補足
緊急事態を宣言して警察権力の拡大をしている場合は、秘密警察を設立していなくても合法的に秘密警察とほぼ同様の弾圧が可能であるため、秘密警察設立の優先度は落ちる。暗殺回避効果も同様。

2.均等(コミュニティ警察)

・共通効果
ゲーム後半の不穏イベント(全国的抗議活動やブルディア蜂起)で、平和的に問題を解決することができる。

3.司法省(腐敗防止警察)

・共通効果
大統領令で公正取引委員会を選んだ場合は経済シナジーがある。

・オールドガード調査
改憲投票で裁判官からの賛成票が1票増える。
リレアスを逮捕することができ、党内予備選が起こらなくなる。
ガラツィ判事と取引していた場合はアントンの腐敗が暴かれ、弾劾のトリガーになる。

・オリガルヒ調査
後半にトゥスクとコロンティを逮捕することができ、キャピタルフライトを防止できる。
オリガルヒと取引していた場合はアントンの腐敗が暴かれ、弾劾のトリガーになる。

・野党調査
NFPのキベナーやホルストロンを逮捕することができる。
逮捕した場合は党勢が大幅に弱まり、再選が有利になる。
リクターに賄賂を贈っていた場合はアントンの腐敗が暴かれ、弾劾のトリガーになる。

〇経済対策

・経済政策は市場経済にしろ計画経済にしろ公約を守るほうが効果が高い。
・予算のマイナスが大きくなると経済に悪影響。赤字が大きい時は、投資したところで投資効果よりも赤字のデメリットが大きくなるので、何もしないほうがマシ。
・ゲーム上の経済パラメーターは、国全体の経済+4か所の地方経済(ローレン、グルニ、アグンランド、ベルギア)というマスクパラメーターの合算で決まる。国全体の経済は主に政治判断で上下し、地方経済は政府の投資判断および周辺4国との貿易協定の成功で上下する。貿易協定と地方経済は「アグノリア→アグンランド」「ヴェーレン→ベルギア」「レスピア→グルニ」「ヴァルグスランド→ローレン」に対応。
・同じ地方に複数のプラス効果を積み重ねるとシナジー効果が起き、単純な合算値以上の経済効果があるため、特定の地方に投資を集中させるのが効果的。
・特定の政治決定で地域同士の相互作用が発生し、連携先の地域経済の発展度合いをシェアすることができる。

〇メガプロジェクト投資先

・ハイウェイ
インフラと生活水準(どちらもマスクデータ)を改善する。
政治的立場が計画主義寄りになる。
アグンランドの地域経済に寄与するため、他のアグノリアへの投資とシナジーがある。
自動車産業拡大とシナジー。
移民厳格化をしている場合は、ハイウェイを作らないとアグノリアとの交渉が不利になる。
戦争する場合アグノリア軍との連携が行えるようになる。

・高速鉄道
インフラ(マスクデータ)と国全体の経済を改善する。
政治的立場が資本主義寄りになってオリガルヒからの支持が増える。
戦争する場合レスピア軍との連携が行えるようになる。
自動車産業やエレクトロニクスへの投資とシナジーがある。

・建設しない
メガプロジェクトの最大の恩恵は戦争への貢献であるため、戦争を想定しない場合は建設しないことも選択肢となり得る。
メガプロジェクトは建設決定で+1、さらに発注会社別の費用も掛かるなどそれなりに高価であるため、その費用をもっと重要な他の投資に振り分けることも考えられる。

〇メガプロジェクト建設会社

1.SSC
計画経済の場合は予算1、市場経済の場合は予算2。
使用すると政治的立場が計画主義寄りになる。
途中で工事遅延が発生し、予算を使用して工事を早めるか、遅延を許容するかの選択肢が現れる。遅延を許容する場合は経済に若干のマイナス効果が起き、完成時の経済効果が若干相殺される。
計画経済スタイルであれば安いSSCを選ぶのがよいが、市場経済の場合は選ぶメリットが全くない。

2.アンダーホール
予算2。使用すると政治的立場が市場主義寄りになる。
必ず期限を守るため経済効果は大きいが、その分高価。
トゥスクの賄賂を受け取っている場合もこちらを選ぶこととなる。

3.タウルス
予算0。使用すると政治的立場が市場主義寄りになる。
しかし後に議会で決議される労働者権利法を承認すると追加の予算が発生してします。
一方拒否権を行使した場合はストライキが発生し、労働者権利法を再可決するかの選択を迫られる。再可決する場合は追加予算が発生し、しなければ工事が遅延して経済に若干のマイナス効果が起き、完成時の経済効果が若干相殺される。
市場主義寄りかつ予算を節約したい場合はこちらを選ぶのがよい。

〇地域投資

・ベルギア
小麦を開発してベルギア地域経済にプラス効果。ブルディアの世論向上の追加効果がある。
・ローレン
石炭を開発してローレン地域経済にプラス効果。国全体の世論向上の追加効果がある。
ヴェーレン貿易と組み合わせると、EPA廃止時のバッドイベントを回避できる効果がある。
・アグンランド
水産業を開発してアグンランド地域経済にプラス効果。

〇グルニ地域開発計画

新規農場(予算2)を選んだ場合はグルニの地域経済に大きなプラス。ローレン地域経済とベルギア地域経済の両方と相互作用が発生。
新作物(予算1)を選んだ場合はグルニの地域経済に小さなプラスだが、ベルギア地域経済と相互作用が発生。
機会か(予算1)を選んだ場合はグルニの地域経済に小さなプラスだが、ローレン地域経済と相互作用が発生。

〇経済投資

・ベンフィ空港:グルニの地域経済と国全体のインフラを改善。
・コンリアット工業団地:地域経済には貢献しないが、国全体の生産を改善。また高速鉄道、ローレン投資、自動車産業投資などとシナジーが起き、国全体の経済を改善させる。
・モルナ港:ローレンの地域経済と国全体のインフラを改善。
・サルナ農業地帯:ベルギアの地域経済と国全体の生産を改善。

〇産業拡大

・農業:生産を改善し、ベルギア投資、グルニ投資、サルナ投資などとシナジー。コンタナの援助を受ける場合は無料で行われるので選択肢に出てこない。
・自動車産業:生産を改善し、高速鉄道、ローレン投資、コンリアット投資などとシナジー。
・エレクトロニクス:生産を改善し、高速鉄道、ローレン投資、教育改革成功、中央銀行法などとシナジー。
・軍需:生産を改善し、戦争での勝率がアップする。アルカシアの援助を受ける場合は無料で行われるので選択肢に出てこない。

〇シナジー効果まとめ

・高速鉄道+ローレン投資+コンリアット投資+エレクトロニクス投資
・高速鉄道+教育予算増+中央銀行法+エレクトロニクス投資
・高速鉄道+ローレン投資+モルナ港投資+自動車産業+ヴァルグスランド
・高速道路+コンリアット投資+自動車産業
・経済協力+CSP同盟
・観光法+ベンフィ空港投資+レスピア経済協力+ATO同盟
・軍事予算増+軍需産業投資(アルカシア援助を受け入れた場合は無料)
・ハイウェイ+アグンランド投資+アグノリア経済協力
・グルニ作物投資+ベルギア投資+サルナ投資+農業投資(コンタナ援助を受け入れた場合は無料)+コンタナ援助+地方教育充実
・グルニ機械化投資+ローレン投資
(※発見したシナジーのみ列挙)

〇ブラックチューズデー・貿易戦争

5ターン目開始時点で予算が8?(未確認)以上の時はブラックチューズデー、-8以下の時は貿易戦争が起こり、予算が-1され経済が大幅悪化するので絶対に回避すべき。
なお、4ターン目までの増減イベントは以下の通り。

初期:7
メガプロジェクト着手:0(却下) or -1(着手)
景気刺激策:0(却下) or -2(実施)
メガプロジェクト会社選定:会社によって0~-2
 ※市場経済か計画経済かによって費用が異なる
観光法:0(拒否権行使) or -1(署名)
ガソム投資:0~-2
GREEN法:0(拒否権行使) or -1(署名)
予算編成:+8~-12
 ※4項目あり、各項目で予算を減少させると+2、増加させると-3
労働者権利法:0(拒否権行使) or -1(署名)
地域投資:0(却下) or -2(実施)
税制改革:+3~-3
メガプロジェクト遅延対策:0(却下) or -1(実施)
 ※SSCかタウルスを選んだ場合
教育民営化:+1(実施) or 0(却下)
グルニ投資:0~-2

〇ガソム社投資・EPA

全額投資すると予算-2、リジアと共同投資だと-1で、EPAの改正結果により数ターン後に以下の利益が発生する。
なお株式2/3を売却すると即時全額、1/3を売却すると2回に分けて収入を得られる。

単独投資した場合:
 +6(EPA廃止) or +4(EPA49%) or +2(EPA20%) or 0(EPA10%)
共同投資した場合:
 +4(EPA廃止) or +2(EPA49%) or +0(EPA20%・10%)

EPAを廃止する場合、得られる利益が増える(+2)一方で、エネルギー価格高騰による経済への悪影響と予算浪費(-1)が起こる。続けて発生するエネルギーインフレ対策法にも予算がかかる(-1)ため、実質的に得られる利益は相殺して失われ、デメリットの方が大きくなるので選択すべきではない。
しかし例外として、「GASOMに単独投資」「移民を緩和」「ローレン地域開発で石炭を開発」「ヴェーレンとの取引で石油を輸入」を全て行った場合はエネルギー価格高騰イベントは起きず、単純に売却価格増加効果だけを得ることができる。(一部のみを行った場合はエネルギー価格高騰イベント(予算-1)だけで済み、エネルギーインフレ対策法の審議までには解決するため法律は制定されない)

〇国有化・民営化

マルツェルと取引している場合、国営化/民営化を決める前に電話がかかってきて、「二つ目のお願い」を要求しようとしててくる。
市場経済の場合は民営化した株をトゥスクに渡さず自分に譲渡すること、計画経済の場合はHoSの国営化をしないことを求めてくる。
しかし市場経済でも、マルツェルからの電話に対し「民営化は考えていない」→「むしろ国営化を考えている」と回答することで、二つ目のお願いがHoSの国営化をしないことに変わって騙すことができる。
これに答えた後で結局民営化しても約束は守ったことになり、トゥスクとマルツェルに均等に株を払い下げても両者とも満足する。
なおこれについてどちらかに恨まれるような決断をすると、後に資本逃避で経済が悪化したり、エンディングで暗殺されたりするので注意。
腐敗防止警察か秘密警察をオリガルヒに送り逮捕or始末することで回避できる。

〇ルツィアンにチェスで勝つ方法の例

1.白で開始する場合
キングでギャンビット→ポーンを守る→ルーク→リジアンフォーク→バックランク→クイーンを囮
2.黒で開始する場合
中央を支配→中央で押す→ルーク→リジアンフォーク→バックランク→クイーンを囮

ルツィアンに負けると過去の空白の経歴のことを教えてくれるが、勝った場合は聞きだせない。
ルツィアンはチェスの強さと政治家としての能力に相関があると信じているため、自分より強い相手に秘密の過去を教えるのを警戒していると思われる。
ルツィアンにチェスで勝利した場合は彼からの敬意を得ることができ、アントンの腐敗行為を漏洩しにくくなる。

〇ベルギア特区イベント

・特区の廃止

特区を廃止して国内のほかの地域と同様の行政区画とする。民主主義であろうと権威主義であろうと一番難易度が低いルート。
過激派以外のブルディア人はこの決定に満足しているとストーリー上で描写があり、特区を廃止して、ゲーム後半の少数民族権利委員会の設立を承認すれば、ブルディア人からの支持が高まり次の選挙で投票してくれる。
権威主義で行く場合でも、特区を廃止して治安部門の予算を増やせば内務省が直接統制できるため、ベルギアの治安は改善する。
特区廃止には予算-1が必要。リレアスが提案してくるため、大統領政令の枠外で行うことができる。
大統領権限を上げていれば政令でも同じことができるが、この場合政令枠を一つ無駄にするのでもったいない。
なおアントンの行動次第では議会での支持が得られず、リレアスの提案が議会を通らないこともあるので注意。

・自治区

特区を再編成してブルディア人の自治区とする。
ブルディア人は満足して治安も改善する一方、他の民族からは人気のない政策であり、特区の廃止と比べると全体的には世論と選挙にマイナスである。アントンの人気が低い状況でこれをやってしまうと、国内での大規模抗議イベントの閾値を越えやすくなるので注意。
自治区設立には予算-1が必要。モーニャが提案してくるため、大統領政令の枠外で行うことができる。
ただし特区廃止と同様に、アントンの行動次第では議会での支持が得られずに提案が議会を通らないこともある。通過させるハードルは特区廃止よりも高いことに注意。

・現状維持

介入せずブロン知事に引き続き委任するルート。この場合ブルディア蜂起イベントが発生することが多く、特定のロールプレーや実績獲得に有利となる。
蜂起させることで大規模弾圧の口実ができ、このルートでもベルギアの治安は改善する。

・憲法改正

憲法6条・7条を改正し、条文にブルディア人の権利を明記するルート。
民主化ルートを歩み、ベルギアに関わる宗教法と統一言語法に拒否権を行使し、ベルギアの自治区化を進める決断を行い、戦勝記念日でPFJPとの合同声明を選ぶと、その後にブルディア人地下組織代表との会談を行うことができる。
会談の中で第6条・7条の改憲を受け入れると、新たな条件で派閥領袖やリクターの説得を行うこととなる。
トリーの要求はEPAの外資制限復活、BFFリーダーの逮捕、ベルギアの自治区化中止を受け入れること(うち1つだけは拒否できる)。また説得する場合はソルの名誉微院条項の削除ができない。
リクターの要求はブラフであるため、選択肢次第では要求を拒否できる。
各党派を再度納得させたのちに通常の改憲手続きに入り、成功すれば憲法6条・7条が改正され、条文にブルディア人の権利を明記することができる。

〇スパイイベント

・裁判にかける

支持率が低下し国民の不穏度が上昇する。ただしメディアバイアスの補正がある場合は悪影響を軽減できる。
またランバーグの国際評判が悪化し、ANで制裁を行い戦争を回避するための必要条件の一つとなる。
二人で責任を取るか、ペトルをスケープゴートにするか、イラナを責めるかの3通りの選択がある。
二人で責任を取った場合は結局ペトルは辞任するが、後に私生活では更生する。
ペトルをスケープゴートにした場合は、後にペトルが自殺し葬式イベントが起こる。
イラナを責めた場合はペトルが留任するが、このときメディアバイアスで悪影響を軽減できない場合は副大統領の評判が大きく傷つき再選に不利になる。

・秘密裏に処理する

秘密警察がある場合、またはソリストルートで緊急事態を宣言している場合のみ選択可能。
秘密裏に処理するため世論への影響はないが、ANの会議でランバーグを制裁して戦争を回避することができなくなる。
オプションでペトルもついでに逮捕または処分することを選べる。

・無視する

これも世論への影響はないが、上と同様にANの会議でランバーグを制裁して戦争を回避することができなくなる。またルツィアンからの評価は大きく低下する(おそらく)。
この状態でランバーグとの戦争に勝利した場合、戦後にランバーグからのスパイに暗殺されてバッドエンドとなる。

〇副大統領の効果

スパイイベントによりペトルが外れた場合は後任の副大統領を選ぶことになる。
副大統領は予備選時の支持集めと、次期大統領選での票集めなどに貢献する。

1.ペトル
予備選にはあまり影響しないが、中道で国民的人気が高いというゲーム設定を反映して、本選挙では党派に関わらず幅広く支持を集めることができる。
アントンが新党結成する場合も唯一付いてきてくれる。
ただしコロンティと協力しておらず、スパイを秘密警察で処理していない場合は、スパイイベントにより人気が落ちてペトルの強みが失われてしまう。

2.ルツィアン
党内で人望が無いのか、予備選の支持集めには貢献してくれない。本選では戦略家として支持集めに貢献するものの、ペトルほどの効果はない。
また副大統領にすると口止めすることができ、アントンの腐敗行為を漏洩しなくなる。ただし2.0の追加イベントであるチェス勝負で勝っていた場合は副大統領にしなくても漏洩しなくなるため、ルツィアンを任命するメリットは以前のバージョンよりも薄くなった。

3.クラヴィン
予備選でも本選でも改革派からの支持を集めることができる。改革派に不人気なアントンであれば弱みを補えるが、自身も改革派のアントンではあまり意味がない。
改憲の時に副大統領の地位と引き換えに支持を得る裏取引をしている場合は選出するほうがよい。もしそれを無視するとアントンのUSP内での人気が下がり、大規模な党内抵抗勢力イベントの閾値に引っかかる可能性もある。

4.トリー
クラヴィンとは逆に、予備選でも本選でも保守派からの支持を集めることができる。また女性であることから、本選では女性票も得ることができる。支持層が被る場合・被らない場合のメリット・デメリットもクラヴィンと同じ。

〇女性の権利法

モニカとツィアラの要望を通して女性の権利の委員会を設置し法案を通すと、家庭内暴力を違法化し賃金平等などを定めた女性解放法が議会を通過する。しかしこれは政府予算が-2されるうえ、国民にも不人気であり、世論がマイナスおよび経済減退のデメリットがある。これに拒否権を行使すると逆に世論がプラスとなる。

アントンが議会であまり人気が無い場合や、アントンのサポートなしに議会を通過させた場合は、議会で骨抜きにされて家庭内暴力だけを違法化する女性保護法が通り、これは可決しても予算が-1で済む。こちらは解放法とは違って世論や経済に悪影響がないうえに、拒否権を行使すれば世論がマイナスになる。ただしアントンの人気が低いときにサポートを拒否すると法案自体が通過できなくなり、モニカが怒って離婚される。

予算をかけたくないがモニカとも離婚したくない場合は、モニカをサポートして女性解放法を通過させたうえで拒否権を行使するという方法もある。このときモニカに「この法案では不十分だと思った、来期はちゃんとした法案を通す」と言い訳すれば、モニカは多少失望するものの離婚までには至らず、拒否権を行使したことで世論のプラス効果も得られる。

〇戦争の回避条件

「超大国の同盟に加入する」「国際会議でランバーグの核兵器保有を非難し制裁を成功させる」「ランバーグの女王に屈する」のいずれかが必要。
ランバーグのスパイを秘密裏に処理せずマスコミの前で記者会見し、ランバーグからの亡命者を受け入れ、国際的評判が良い状態でキュルテの記者のインタビューを受け、高評価を受けるとランバーグがOMECから追放される。
高評価を受けるには、とにかく外交的・平和的に振る舞うことが必要。
この状態でANの会議でランバーグの核保有を非難すると、査察が行われて宣戦されなくなる。
国際評判は「ベアトラップ作戦に参加(大悪化)」「アグノリアの島領有を認める(小悪化)」「ヴァルグスランドの島領有を認める(小悪化)」「ランバーグからの戦闘機撃墜に外交的ではなく軍事的に対抗する(小悪化)」で悪化。小悪化一つまでなら許容可能で、デイル文化大卒の場合はもう少し閾値が上がって悪評のある行動をしやすくなる。

〇クーデター

軍の支持率が下がりすぎるとクーデターが起きてバッドエンド。
軍に予算を出さない、コンタナにすり寄る、脱ソル化を進める、ソルを裁判にかける、ランツェアやクルーガーと険悪になる、打規模な抗議が勃発するなどで支持率が下がる。
ただし大統領の権限を上げて大統領令で参謀本部の粛清を行うと発生しなくなる。
例外として、ランバーグからの脅迫に対し領土割譲を受け入れて引き下がった場合もクーデターは発生し、これは参謀本部の粛清を行っていても回避できない。
粛清を行うと軍が大幅に弱体化するので、この状態で戦争をするのはバッドエンド直行になる。
そのためどちらかの超大国の同盟に加入するか、ランバーグ制裁を成功させる必要がある。
独裁で赤化したいルートでは高確率で軍は怒るので、粛清したうえでコンタナに加入するのが一番楽。

〇軍の近代化

徴兵制の会議の後に、陸海空のうちどれを近代化するかを選ぶ選択肢が出てくる。

1.陸軍
状況を問わず有効で、全般的に勝率を高めてくれるため、作中でヨセフやヴァルケンが言う通り無難な戦略となる。ただアグノリアやヴェーレンも陸軍を補完してくれるし、状況によっては海軍や空軍のほうが有効な場合もある。

2.海軍
海軍の役割は二つ。
一つ目はヴァルグスランドのヘルジランド侵攻を防ぐことができる点で、これによりアグノリアは全軍をランバーグ戦線に振り分けられるため、アグノリアと同盟している場合は間接的に陸軍を強化することにつながる。
二つ目はランバーグの海上封鎖を打ち破れる点で、これはヴァルケンのドーム攻略による持久戦を選んだ場合に継戦能力を高め、勝率を上げることにつながる。特に海外貿易への経済損度が高い時には重要。
一方で国内要因の比率が高く自給自足経済を成し遂げている場合は封鎖のデメリットが無く、またヴァルグスランドと同盟を結んでいる場合もランバーグ海軍を打ち破れるため、それらの場合は海軍を強化することは不要。

3.空軍
空軍の近代化はヨセフの挟み撃ち戦略及びソーンバラへの電撃戦の成功率を高めるため、特にヨセフ戦略を取る場合に有効。ヴァルケン戦略の場合も空軍はそれなりに貢献する。
ただしレスピアと同盟を結んでいる場合はランバーグよりも強力なレスピア空軍を派遣してくれるため、空軍の強化は必要ない。

4.結局どれを選べばいいか?
レスピアと同盟を結ぶ場合は陸軍、それ以外は陸軍か空軍が無難。
海軍はヴァルケン戦略を取り、ヴァルグスランドと同盟しない場合に選択肢に入る。

〇戦争に勝つには

・軍の予算を高めておき、ヨセフもしくはクルーガーのどちらか一方に従い続けること。
また軍需産業を拡大することも重要。アルカシアの2回目の援助を受け入れると無料で開発してくれる。
軍のアップグレードについては、アルカシアの援助では空軍、コンタナの援助では海軍を強化してくれるため、それ以外から選んだほうがよい。

ヨセフに従って近代化を進めた場合は、作戦もヨセフの挟み撃ち作戦を採用する。この弱点はソードランド軍の兵数不足にあるため、緒戦では同盟国を前線に呼んでサポートさせることが重要。
クルーガーに従ってサイズアップを勧めた場合は、作戦もクルーガーの塹壕作戦を採用する。頭数は十分なので、やりようによっては同盟国無しで勝つことも可能。こちらの弱点は戦争で勝利するための選択肢がシビアなことと、強力な経済を用意しておくのが必要なところ。
同盟国については独自戦線を作らせず、ソードランドの前線に呼びよせて共同作戦を取るようにさせる。
ツァースバラ占領後は同盟国に側面を守らせ、本作戦を自国軍で行うようにする。

同盟国候補はアグノリアとヴァルグスランド、レスピアとヴァルグスランドがそれぞれ排他。
ヴァルグスランドを入れれば2国まで、入れなければ3国まで同盟可能。
ヴェーレンはベルギアの不穏度(マスクデータ)が低くないと同盟しても参戦しない。
ベルギアの不穏度を低くするには、ブルディアの評価を高めて懐柔するか、徹底弾圧して黙らせるかのどちらかが必要。
バッドエンドとして、超大国のどちらかを共同参戦させると世界大戦の核戦争になりバッドエンド。
超大国の同盟に入るとランバーグからは攻めてこないが、飛行機事件の際に宣戦を選ぶことでこちらから戦争に持ち込み、超大国を参戦させることができる。

またソルとの関係が良好な場合は、戦場に駆けつけてアドバイスを貰うことができる。
以前のバージョンでは緊急事態ルートのみだったが、2.0では他のルートでも関係が良好なら来てくれるようになった。
ソルが参戦していたり、フランツを軍に送って最前線に立たせていたりすると、軍の士気が高まって勝率が上がる。

〇豆知識

Suzerainを開発しているTorpor Gamesはドイツの会社で、ディレクターのNowak氏がトルコ系ドイツ人であることから、Suzerain世界はトルコやドイツをモデルとしているものが多い。

ソードランド語のモデルはドイツ語。比較的言文一致しており、英語風に読むよりは素直にローマ字読みするほうが近い。
ソードランド国家のモデルはトルコ。革命でソードランド共和国が誕生した1923年は、現実のトルコ共和国が誕生した年と同じ。
ソルのモデルはケマル・アタトゥルクで、アルフォンソのモデルはアドナン・メンデレス
ソリズムのモデルはケマリズム。政治がこの路線から逸脱すると、軍部などにより修正を求める威嚇行動が見られることもあるのもトルコと同じ。
Bludish(ブルド人)のモデルはKurdish(クルド人)で、名前も似せている。ゲーム中のブルド人の民族問題も、現実のトルコ国内での民族問題をモデルにしている。
ソードランド議会の名称「Grand National Assembly(大国民議会)」はトルコ議会の名称と同じ。
ソードランド憲法に特徴的な10%の得票率制限、憲法6・7条や戦時統制権などは、現実の1982年トルコ憲法をモデルにしている。
Young Sords(ヤングソーズ)のモデルはオスマン帝国末期に存在した活動組織Young Turks(青年トルコ人)。
本編オープニングに登場する詩の作者Nazim Hikmetは実在の人物で、ベルナルド・ツィルツァスのモデルともなっている。

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