北海道

天気のはなし:太陽とフィンランドとアイヌとおまじない。

寒い国・地方と太陽の話です。言語の話も混ぜながら。(2分程度で読み終わります)

曇りが続いたり急に晴れたりするので、晴れてると気分が良いなぁ。と気がつきました。

雨の日が多いと、太陽のありがたみを感じます。
きっと夏になれば、太陽なんて邪魔だと言っているのでしょうが。

そんなことを考えていたら、フィンランドに留学していたときのことを思い出しました。

太陽って、特に寒くて日の短い地方だと本当に本当に有難いもの。

フィンランドの首都ヘルシンキでは、一番日の短い冬の日の日照時間は5〜6時間。しかも雲が厚くて1週間全く太陽が出ないこともザラにあるので、晴れると気分るんるんテンション爆上げなのです。

そして5月に暖かくなってくると、Vappu(ヴァップ:春を祝う、メーデー)でみんなこぞって外に出てくるのです。芝生でピクニックをしながら、音楽をかけて踊ったりお酒を飲んで、シャイなフィンランド人も陽気になっています。

さて、フィンランドでもそうなんですが、北海道でも太陽はすごく大切なのではないかと思うんです。

私は今、アイヌ語を勉強しているのですが、アイヌの「おまじないの言葉」に太陽の神(チュップカムイ)がたくさん出てくるんです。

ウォーイ!チョップ カムーイ!
ウォイー!ヤイヌパー!ヤイヌパー!
(ウォーイ!太陽の神よ。ウォイー!意識を戻せ。正気付け。)

これは日食の時のおまじないの言葉だそうです。

その他のおまじないにも、太陽の神がたくさん出てくることからも、どれだけ太陽が大切なものかが読み取れます。

言語を学ぶと単語や文法だけでなく、このような文化に根付いた感覚を学べるのが一番面白いです。

ちなみにフィンランド語で「太陽」はaurinko (アウリンコ)「晴れ」はaurinko paistaa (アウリンコ・パイスター)です。響きがハッピーな感じなのも、太陽への喜びが込められてるのかな?

フィンランド語とアイヌ語のように、まったく関連のない違うものを学んでも、こうやって共通点を見つけられる時がとても好きです。

一見全く違うものを掛け合わせることで、新しいものを生み出していく。そんな人になりたいと思っています。

今日も読んでいただき、ありがとうございました☺︎

フィンランド語やアイヌ語で「太陽」ぜひ使ってみて下さい!

「太陽」を意味する単語
フィンランド語:Aurinko(アウリンコ)
アイヌ語:Cup(チュップ)

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