見出し画像

枯れた花は咲かずとも

高校3年生の夏、最後の大会。
いつか花を咲かせる日を願い、日々ひたむきに根を伸ばしていた私の花は、花を咲かせることなく、つぼみのまま枯れてしまった。
私が部活で学んだことのすべてを、ぶつけてきたつもりだった。それでも、どんなに訴えても、努力しても、私の声は誰にも届かなかった。何も信じられなかった。信じたくなかった。ただ暗闇を生きていた。いっそ何もかも壊れてしまえばいい、本気でそう思っていた。
あんなに頑張ったのに、努力したのに、私は自分を誇れなかった。悔いはないと笑う友達のそばで、私は心から笑えなかった。

あの頃感じていたこと、思っていたこと、私の拙い文章力ではとても言葉に表せない。思い出したところで、枯れた花は蘇らない。今さらやり直すこともできない。そう自分に言い聞かせ、ずっとその過去から逃げてきた。思い出したくもなかった。誰かの力になることも、自分を超えることもできなかった、あの日々は無駄だった。いっそ記憶からすべて消し去ってしまいたい、そう願っていた。

しかし、忘れたいと願いながら過ごすうち、ふとあることに気づいた。たとえ思い出したくないものであったとしても、あの時の辛さも、努力も、怒りも、私が過ごしてきたことのすべてを知っているのは私だけだ。私が忘れてしまったら、あの日々を知る人はどこにいるだろうか?いったい誰が、あの日々を認めてくれるだろうか?私以外の一体誰が、私が存在したことを証明できるというのだろう。あの暗闇に光を灯せるのは今の私だけだ。誰かに認めてもらうのではなく、自分で自分を認めなければいけないんだ。

自分のことを誇れるようになりたい。
花が咲くその日を信じて、ひたすらに努力し、前へ進み続けたあの頃の自分を、認められるようになりたい。心から笑って、頑張ったと言えるようになりたい。それが、今の私の夢になった。
そのためにいつまでも逃げていられない。私は、過去と向き合うことを決めた。

もし、過去から逃げたままだったらあの頃の私は一生報われないままだっただろう。咲くことのない花が咲くことを願いながら、一生光のない暗闇を歩いていただろう。
1度枯れてしまった花が再び咲くことはない。枯れてしまった花は、これからも咲くことなく記憶の中に残り続ける。
それでも、枯れた花の中に新たな種があるかもしれない。もう一度新たな花を咲かせることが出来るかもしれない。今はそう少しだけ希望を持つことが出来る。そう信じて、前を向いて歩いていくことが出来る。

どんなに嘆いても過去は変わらない、枯れた花は蘇らない。それでも、花を咲かせるための努力は、無駄になんかならない。もし、過去の自分に出会うことができるなら、光のない暗闇を1人で歩いていた過去の私へこう言うと思う。
今は希望なんて見えないかもしれない。だけどいつかきっと、頑張ってよかったと思える日が来る。今の努力が無駄じゃないんだとそう思える日が来る。私が、絶対にその未来を創ってみせる。あなたの暗闇に光を灯してみせる。いくら泣いてもいい、前に進めなくたっていい、逃げたっていい。だからただがむしゃらに「今」を生きてほしい。

自分と向き合うために始めたnoteも、私が過ごす今この一瞬も、きっと私が願う未来へ繋がっている。

いつか絶対に夢を叶える。そう心に強く誓い、私は今日も前を向いて生きていく。

#あの選択をしたから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?