うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。

前回は、志望校を二校に絞り背水の陣で挑むことにしたという話をしました。

英語の勉強が楽しくて仕方ない息子は、相変わらず英語漬けの毎日です。今月受けた都の学力テストでとうとう100点を取りました。
偏差値74。
しかし同時に社会0点。理科も結構凄いことになっています。100点と0点を同時に取る人っているんですね。0点の出現頻度が高過ぎて、私も普通に受け止められるようになっています。

英検準二級のハイスコアの勢いに乗って、英検二級の受験もしました。結果は来月です。
ちゃんと昼を食べる時間が無かったので、お腹が空き過ぎて記憶が無いとのこと。やってしまった。とりあえず結果を待ちます。

第二志望の学校へ個別相談に行ってきました。
「個別相談」とは、私立高校で少し基準(ほとんどの学校が内申点)に達していなくても他でアピールできるものがあるとそれを考慮し、「受験すれば合格を約束」してくれる暗黙のルールのようなものです。

うちの息子の内申点は志望校のそれには到底及ばないのでそこは諦めていました。第二志望の高校には、内申点の他に特例として模試の偏差値基準があるので我が家はそこを狙っていたのですが、、、
単願の基準なら満たせているものの、高めに設定されている併願の基準は満たせていませんでした。一般試験での勝負しか選択肢が無かったのですが、、


12月24日
目の前で断られたら余計なプレッシャーを与えてしまうかもしれないと思い、息子には内緒で一人で行くことにしました。持参した資料は以下の４点です。

・過去の良かった二回分の模試の結果
・英検準二級の合格証明書
・直近二か月の東京都の学力テストの結果(参考資料として)
・仮内申(一応)

行きの道中で頭の中で、どうプレゼンするかシュミレーションを繰り返しました。
丁寧な案内で指定された教室へ向かうと三組が相談できるように机が配置されていました。皆親子で来ていたので、一人で来ているは私だけでした。

模試の結果→英検準二級の合格証明書を見せると、英検のスコアの高さに食いついてくれました。9割くらいの得点で合格していたのが、良かったみたいで

「スコア的に2級ですね。」

「2級も受験して、今結果待ちです。」

その後参考資料として、都の学力テストの英語の偏差値70、74を見てもらいました。社会の0点は指で隠しつつ、、、すると

「責任者に相談してくるので、少々お待ちください。」

期待しないで来たはずなのに、心臓はドキドキドキドキ
5分くらいだったのでしょうか、、凄く長く感じました。

「本当は併願基準には達していないのですが、英語が飛び抜けているので特別にオッケーが出ました。第一志望がダメだったらうちへ来てください。もう、他は受けなくて大丈夫です。」

え、、
まさかの返答にフリーズ。
この後の流れや、手続きについて説明してもらいましたが何も頭に入ってきませんでした。
併願合格、、？信じられない。
来て良かった。

駐輪場ですぐに塾の先生に報告しました。
話しながら涙が溢れて止まらなくなってしまいました。
これまで生きてきた中で一番嬉しいクリスマスイブでした。
二校ともダメだった時の事も考えていましたが、これで路頭に迷うことは無くなりました。ただ、息子の性格を考えた上で全ての結果が出るその日までこの件に関しては隠すことにしました。

説得させられるだけのインパクトのある数字を出したのは息子ですが、勇気を出してプレゼンしに行ったのは私ですから。決めるのは私です。(マイファミリー)

手続きが必要なので、中学校にも連絡すると
「全部不合格になるパターン」と言っていた学年主任もびっくり仰天。

「偏差値でオッケーが出た？そんな話聞いたことが無いですよ。年明け高校に確認してから手続を進めます。」

偏差値基準というのは、ある意味学校の面子を無視したものなので公にはしていないということで、この先生の反応は当然です。
一般的に内申と偏差値は比例傾向にあるので、息子のような酷い内申でそのくらいの学校に行く子は稀なのかもしれません。

第一志望に向けて、息子は冬休み毎日朝10時半〜夜9時まで塾で勉強してきます。この寒い中、雨の日も風の日も3駅分自転車で往復しています。帰宅すると一休みして、また夜12時から勉強しています。
あんなにゲーム三昧で発狂していた(私が)日々が遥か昔に感じます。

本番まであと約一ヶ月！
ここからはとにかく体調を整えて本番を迎えられますように。

長文最後まで読んでいただきありがとうございます。

つづく