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偏差値37からの高校受験 #24 「中学3年11月 英検二級へノンストップ」

うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。

前回は、やる気スイッチが入ったものの、相変わらず英語にばかり力を入れていて偏差値のばらつきが解消されないという話をしました。

英検準二級一次試験の結果が出ました。合格でした。予想通りリスニングは7割を割っていたのですが、それ以外はまさかの9割超、、、なんてこった。

塾の先生からある提案がありました。

「いくら数学をやるように言っても、自習室でいつも英語をやっている。ああいうタイプは無理やり強制しても歪みが出るから、あの子の気持ちを尊重したい。
このまま英検二級を受けさせないか?
その方があの子のモチベーションも上がると思う。」

え?英検二級??

意外な提案でしたが、息子のことを考えるとそれもありかもしれないと思いました。
内申ボロボロ、偏差値も数理社ボロボロで英検二級を目指すって、、受験のことを考えたらツッコミどころ満載ですね。

今まで運動も勉強も苦手でこれといったものが無かった息子が英語で自信を持てるようになったので、息子の勢いを大切にしたいと思いました。塾の名誉のために言っておきたいのですが、他の子はちゃんと英語以外も伸びています。息子のような子は初めてだそうです。


少し前に息子に頼まれて購入した高校生用の英単語帳の出番が来ました。試験はs-cbtというパソコンで受験するタイプで、英検と同等の能力を測定できるものでした。最短で予約できたのが12月でしたので、それまでに高校の単語を頭に入れるそうです。高校受験の直前ですが、、、息子はどこへ向かっているのでしょうか。

今更ですが、こんなことなら英検W受験させれば良かったと後悔しています。そうすれば高校に提出されるボロボロの内申にも「英検二級」を記載してもらえたのに。
合格するような発言をしていますが、今の息子を見てると可能性はあるのではと思っています。


そして先生の提案でもう一つ
週に1日高校生に混ざって英語と国語の授業を受けさせてもらうことになりました。
息子に授業の感想を聞くと、

「俺が一番活躍してた!皆が答えられない問題も一人だけわかってた。」

先生に聞くと、笑いながら

「あの子は雑学が凄いから、確かにそんなことがあったけどまだまだ高校生には追い付いていない。レベルが高い子しかいないからな。今までライバルがいなかったから、いい刺激になっているかもしれない。」

息子のポジティブさがよくわかります。


第一志望の学校見学にも行きました。
やはり遠い!たまたま電車遅延に巻き込まれたこともあり行きは2時間かかりました。
息子もさすがに遠いと志望校を決め直すに至りました。同じレベルで、そこより近くて、内申の基準がない、一般入試がある高校を今から探すそうです。

塾の先生と相談した結果、息子の気持ちが揺らいでる隙をついて当初目指していた安全路線を再度提案してみることにしました。

英語モンスターを応援したい気持ちもありますが、どこかしらには入学できないと困るという気持ちもあり、、そこに行くのが一番良いだろうということで大人たちの意見は一致しました。

塾の先生が息子に話をして結果を教えてくれました。
息子は大人たちのお勧めコースを即却下したそうです。

「この塾に来なかったら、今の自分は無かった。せっかく英語がここまで伸びたから最後まで頑張って上を目指したい。」

息子からそんな言葉が出てくるなんて、、
息子の気持ちが大人たちの意見をあっさり吹き飛ばしました。

「じっと目を見て、はっきり言っていたぞ。その気持ちを尊重して納得いくまでやらせよう。」

はい。


ある日の夜学校の英語の先生から電話がありました。
嫌な予感しかしない、、

「せっかくテストで良い点が取れているから4にしてあげたいのですが、提出物が出ていません。友達のを写しても何でもいいから、とにかく明日必ず提出物を出させて下さい。」

とのこと。先生、、忙しいのに、こんなことで貴重な時間を、、申し訳ありません。本人が悪いので黙って成績を下げてもらって良いのに、、

「せっかくここまで来たので最後は4にしてあげたいんです。4で提出物を出していない子はいないので、絶対に出させて下さい」

そこまでしてくれる先生の気持ちを絶対に裏切らないように!夜も翌朝も「絶対に今日出しなさいよ!!」と伝えなんとか提出できました。

この電話で先生から、私の不安を一気に膨らませるお言葉をいただきました。

「それはそうと、息子君いくら言っても英語以外やらないんですよね。
今までの経験上全部不合格になる子のパターンですから、押さえをなるべくたくさん受けさせて下さい。」

え、、、そこまではっきり言われると、、、息子の暴走を応援しようとしていた気持ちが揺らいでしまいます。不安になります。
いつでも私だけは息子の味方でいたい。
と思っているはずなのに、先生の言葉が私の胸をザワザワさせます。

THE普通だった私は、日本の教育に何の疑問も感じず、バランス良く全てを平均的にこなしてきました。秀でたものもは無いけれど仕事も無難にこなしています。
息子のような子は、この先どうなるのでしょう。
多くの人が想像するように壁にぶつかり続け苦労する人生なのか、想像に反して見たことないような大きな花を開くのか、、、
平均の私にはわからないので、とりあえずついて行ってみることにします。


長文最後まで読んでいただきありがとうございます。


つづく




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