いぢわるな魔女の漢方治療日記 21

二月2回目の診察

先生「今日痛いねー」
また、のっけから言い当てるなー。
私 「はい、2、3日前から腰の痛みがキツイです。気圧が下がると鎖骨周辺がグッと押されたようになります」
先生「寒波きた辺りからでしょ。寒さに影響されちゃうんだよねー。とにかく温めて痛み出しちゃおう。今の痛みはけっこう浅い所にあるんだよね。こういう痛みは鍼なんかも効くよ」
浅いとか、深いとか、痛みにもあるものなのか。
先生「先週、首の治療しようって言ったけど、首いたくないんじゃない?」
ホントだ。気づかなかった。あんなにしつこい首の痛みがない、なくなっている。
先生「でしょ。診察室入って来てから、少し楽になってるんじゃない?」
たしかに、楽。
先生「ちょっと立ってみて」
立ち上がった私のからだを透視するかのように見て、「どうしよっかなぁ」などといいながら、「ここかー」と、いつものようにからだに少し触れながら先生の合図に合わせて深呼吸を数回繰り返す。
先生「鎖骨周り、どう?」
さっきまで感じてた圧迫感が緩和されてる気がする。
さらに、「ちょっと痛み追い出すか」と私の右の鎖骨下に先生の手のひらをしばらくあててた。ホントあててただけ。
先生「どう?」
からだ全体がぽかぽかして楽になった。
先生「お灸があったら、もっとわかりやすくできたんだけどね、まあ、いいでしょ」
いやいやいや、ぜんぜん、わからんし。
私 「先生、いつもからだの何を見てるんですか?もしくは何か見えてるの?」
先生「痛いところ、みてるの」
???痛いところってみえるもの?先生にだけみえるラインマーカーとかで痛いところの印がついてるのか、はたまた付箋がはりつけてあるのか。
先生「今日出す煎じ薬、二番煎じも作ってお茶代わりに飲んでね」

処方
煎じ薬

芍薬シャクヤク
桂皮ケイヒ
大棗タイソウ
甘草カンゾウ
生姜ショウキョウ
附子ホウブシ
蒼朮ソウジュツ
茯苓ブクリョウ
葛根カッコン

あれ?これ、何の煎じ薬だ?
聞き損じた。

エキス剤

通導散(ツウドウサン)
効能:便秘、下腹部がはって痛む、頭痛、肩こり、めまいなどに用いられ、炎症をとり血行をよくする。

追加エキス剤
人参湯(ニンジントウ)
効能:胃腸の働きを高め、血行をよくし、新陳代謝を盛んにする。
かわいい名前。
名前の通り、人参ほか4つの生薬が入っている。人参は滋養強壮薬でもあり、胃腸機能を高め体力や気力の回復を助ける。滋養強壮として人参を焼酎に漬けるとかあるね。

さて、煎じ薬。
温めるって言ってたから、そういう漢方だろう。
一つずつ、効能みてみる。
芍薬 痛みを緩和する
桂皮 発汗、発散作用
大棗 強くひきつれるものを治す
甘草 緩和作用
生姜 発汗作用
附子 水分代謝を盛んにする
蒼朮 水分の代謝異常を治す
茯苓 気分を落ち着け余分な水分を取り除く
葛根 うなじや背中がこわばるものを治す

水を出して、痛み緩和して、発汗させる。という感じか。
お茶のようにはおいしくないが、まあまあ飲める。

私 「この間、つきあいで断れなくて甘いもの食べたんですけど、その後、ものすごくイライラして感情のコントロールが出来なくなったんですけど、やっぱり糖の影響ですかね。そんなに早く影響って出ますか?」
先生「うん、1時間ででるよ」
1時間!やっぱりそうか。胸焼けもしばらく続いた。
はぁ、全部食べるんじゃなかった。食べたときは美味しく感じるのに、ほんの少しの量で満足だった。その時にやめとくんだったなあ。
先生「他に気になることない?」
私 「はい、体調は悪くないです」
そんなこと言えるようなからだになったんだー、私。

二月3回目の診察
なんと、二月は三回も受診!
雨、雪、寒い、寒い、寒い。

先生「どうですか?」
私 「う〜ん、イマイチです。口の周りの炎症もなかなか治らないくて」
中田先生、だまって私のからだを透視。
先生「そーだねぇ。寒いしねぇ。前回、冷えに対する治療するっていったけど、それ、春からにしようか。やっぱり、お血に対する治療、まだやめたらだめなんだな。色々変えたらいかんてことだ。処方戻そうね」
私 「私はお血が強いってことですか?」
先生「そうだね。半分、仕事も関係あるしね。僕の仕事もそうだけど、人と対する仕事はね、色々とね」
ふ〜む。
先生「便秘してない?」
私 「してます。通導散服用しているのに、最近3日に1回ぐらいしかでないんです」
先生「通導散増やしておくから、調整して飲んで」
私 「はい」
先生「でも。どう?今あんまりしんどくないんじゃない?」
私 「そうなんですよね。いつも診察室入ると辛さ緩和するから、先生にイマイチ辛さを訴えきれないんですよ。なんで?この部屋、何か細工とかされてるんですか?電磁波とか張り巡らせてるとか」
先生「ははは。今度いつにしようか。今回の処方で1ヶ月いけるかな?」
私 「いや、処方がかわると色々症状でるから早めに診察いれてください」

処方
煎じ薬
血府逐オ湯(ケップチクオトウ)
効能:お血の改善
エキス剤
ブシ末
効能:体内の余分な水分を取り除く効果があり、寒気、知覚麻痺、手足の冷えや痛み、炎症などを改善する。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
効能:身体をあたため、痛みをやわらげる。下腹部、腰部、手足が冷えて痛むという症状や頭痛を改善する。
通導散
効能:便秘、下腹部がはって痛む、頭痛、肩こり、めまいなのどに用いられ、炎症をとり血行をよくする。

診察から数日後、寒さと気圧低下で全身疼痛。
これから季節の変わり目。
一体、このからだ、どうなってしまうのか。。不安。
不安だけど、煎じ薬のいろいろな名前や、その効能。そして組み合わせの妙。それらがからだに染み込んで来ている。知識と言うのは暗記じゃないんだ。ある程度の繰り返しで触れる事と興味を持つ事で、身に着く。私に染み付いた漢方の世界が、じわりとシュハリのからだメンテナンスにフィードバックされていく。
痛みという陰と新しい知識という陽が同時に動く。陰陽。均衡バランスしている。


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