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息子と私の高校受験237日「覚悟」

息子の中で、何かが確実に変わり始めました。
覚悟を決めた、というのが一番ぴったりくる言葉かもしれません。
夏休みで家でゆっくりできる時間があったのも、切り替えるタイミングとしては本当によかったと思います。

そして。
私にとっても覚悟の時。
私のプライベートな時間は全部彼に費やすと決めました。

仕事や用事もできるだけ1日の中に組み込めるようにしたし、土日の仕事は極力入れないようにもしました。
行きたいセミナーやお誘いもたくさんあったけれど、ほとんどお断りしました。
なんだか置いていかれるような気もしないではなかったけれど、自分の心がきちんと決まっていたので、必要であれば必ず行ける、またタイミングがくる、と思って流すことができました。

「できるだけ家にいて、俺の勉強をみてほしい。」

この彼のたった一つの願いに、しっかり応えてあげることが、これからの息子と私の関係にも絶対必要なことだと思っていました。

本当にこの夏休みからの8ヶ月は、親子でしっかり向き合って、濃い時間を過ごしてきたと思います。
家にいられるときは、夕方からの時間は彼との勉強に充てていたので、必要なことはすべてそれまでに済ませるようにしていました。
友達とランチしたり、飲みに行ったりする楽しい時間はなかったけれど、今しかできないいい経験と、強いつながりができた気がしています。

実際、この夏休みで色々なことがすべて好転し始めました。
まず息子の体調がよくなってきたこと。
睡眠もたっぷりとれたし、朝、時間があるので、きちんと朝食を食べられるようになったこと。

私がいると息子と娘が二人揃って、あれこれ作れというので、できる限りリクエストに応えてやるようにしていました。
そうしているうちに、食事の量もだんだん増えてきて、お腹がすいたとよく言うようになってきたんです。
体調の悪い時は、お腹がすいたという事もあまりなかったので、これはすごく嬉しかった。

そして集中力があがってきたこと。
集中する時間がだんだん長くなってきて、あまり途切れずに問題に取り組めるようになってきました。
自分でもそれに気が付いたようで、
「今、俺、かなり長い事集中してなかった?」
と嬉しそうに言っていました。

そして、息子の顔つきが変わってきました。
それまでは、言えば、寝起きのような感じ。
どこかぼんやりしているというか、目に力がないというか。

不思議なことに、彼の書く字にも同じようなことが言えました。
薄くて小さくて弱々しい字を書いていたんです。

それが目が覚めた、というかはっきりした顔つきになってきて、
シャンとした感じになってきたと思ったら、字も大きく濃い、かちっとした字を書くようになったんです。
夏休み前後の彼のノートを見ると、本当に同一人物が書いたものとは思えません。
私は筆跡のことはわからないのですが、なんだかすごく納得できました。

結局すべてがつながっている。
一つよくなれば、すべてがよくなる、そんな感じでした。
ということは、どれをよくすることから始めてもいいのかもしれませんね。(笑)

毎日頭を突き合わせて、朝から晩まで頑張って、二人とも一日の終わりにはふらふら。ということもよくありました。
そして少しずつ、息子の「わかった!」が増えていきました。

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Belle Posent(ベル・ポーズ)
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