FACTION | fact + action

私を構成する事実と、世の中をつなぐ言語活動を記録してゆく。 鹿児島にいる。 旧名称「の…

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私を構成する事実と、世の中をつなぐ言語活動を記録してゆく。 鹿児島にいる。 旧名称「のびのび」 *twitter https://twitter.com/FactionFact *instagram https://www.instagram.com/solo_dokusho/

マガジン

  • 日本語 ROCK IN FACTION

    日本語ロックが好きです。音楽を読むように味わう。エレカシ成分強めがお嫌いでなければ、よしなに。

  • 徒然なるFACTION

    FACTION的日常の雑感などなど、まとめております。「ひとり」をテーマにしております。若干生々しさのある文章がお嫌いでなければ、よしなに。

最近の記事

九月の風

台風14号が来てます。 風が強くなって、このあとはもっともっと強くなりそう。 台風には慣れっこになってしまっているけど、年々威力を増していることもあり、台風が来るたびに、私は人間のちっぽけさを思う。 技術が進歩し、生きていくための制度が整備されていっても、人間というのは、自然の前ではただ弱く立ち尽くすだけの存在なのだと思う。 そういう風に考えるのは、悲観的すぎるのかしら。 さて、九月になってからは、こういうサイトを作りました。 ソロ時間を気楽に楽しめるコトを完全自分目線で

    • 八月の出来事

      八月の頭に、アルバイト先の仕事がなくなってしまいました。 アルバイトで少しでも生活を安定させながら、書く仕事のための時間を濃くしていこうと思って始めたことだったけれど、実際のところはうまくはいかなかった。 これは自分の甘さも多分にあって、結局のところ、どちらも中途半端になっていました。 自分でそういう生活を選択したわけだけど、実際にその生活をしている間、私はほとんど楽しくなかった。 書くことも楽しくなかったし、仕事先に行くことも楽しくなかった。 「生きることが立ち行かなくなっ

      • スーパーにサムライがいた。

        初めて訪ねた町でのできごと。 そこには、町のかなめとなる港と大きな団地があり、古き良き高度経済成長の雰囲気があった。 湿った空気と乾いた埃があった。 育った町を思った。 昼下がりの、古びたスーパーには客は少なくて、 レジの列に並んだら、子どもら2人がちょうど菓子を買おうとしていた。 財布から金を出したが、どうやら足りないようで、 「どうしよう」という戸惑いが、後ろに控えた私にもビンビン伝わってきた。 店員が、「お菓子の数を減らそうか、いくら持ってるの?」と尋ねるが、おそらく

        • 「あなたへ(エレファントカシマシ)」の意味がようやくわかった。

          齢四十をこえて、自分の親から受けた有形無形の情に気づく。 子としてけして親孝行ができているとは思わない。 それでも近頃、自分のたどった道が、けして私ひとりでとおった道ではなかったとようやくわかりはじめています。 「あなたへ」(エレファントカシマシ)は、母への愛情をつづった歌です。 宮本浩次は、この歌のリリース以前に、お母様を見送っているそうです。 歌の中に「母」を思わせる言葉は全く出てきませんが、そこがまたぐっとくる歌であると思います。 どうしても謎の歌詞がある。 私は

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        • 日本語 ROCK IN FACTION
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        • 徒然なるFACTION
          8本

        記事

          好きなモノの話をしよう。

          最近、気づいたことを。 私は、好きなモノの話をしている人の顔が好きだ。 好きなモノについて人が語るとき、頬がつやめいて、語り口は高揚し、言葉は踊るように転がる。 その人たちの顔はいずれも、違いなく、光っている。 美しさがある。 たとえば先日、私はゲーム好きの人の話を聞いた。 私はゲームのことはとんと疎いので、言っていることの半分も理解はできなかったけれども、「ゲームを通じて、様々な生き方をしている人に出会える」と教えてくれたその人の感じ方を、とても好ましいと思った。 翻っ

          好きなモノの話をしよう。

          AIの知性ーAIはコミュニケーションをデザインできるのか

          最近、小さい文字を見るとき、目を離さないとぼやけるようになってきました。 老眼の兆しでしょう。 ある日、SNSでそのことを投稿したのです。 「とうとう老眼が始まったわ」と少しの自虐とともに、中年である自らを受け入れたい心情も一緒に。 翌朝、Youtubeを開きました。 そこにはなんと、「老眼鏡」のCMが。 なんとも言えない気持ちです。 自分の顔を鏡で見てはいませんが、もしかしたら「苦虫をかみつぶした」ような表情をしていたかもしれません。 言葉にならない違和感日常生活のあ

          AIの知性ーAIはコミュニケーションをデザインできるのか

          違いと間違いはちがう。

          自分の感じたことを話した時、「どうしてそんな風に思うの?」と言われることがあります。そう言われた時、自分の言ったことが何か間違っていたように思うことがあります。 昔、カウンセリング手法の勉強を少しした時に、「どうして」という問いかけは相手を責めているように受け取られる場合もあると聞いたことがあり、それが脳の隅っこに残っているからかもしれません。 実際には、それを言った相手は、純粋に「何がそう思わせたのか」が気になって質問しているかもしれませんし、結局のところ、「何か間違って

          違いと間違いはちがう。

          「集中力を切らさない」をあえて目指さない、あらたな切り口

          集中力、ありますか? 唐突な質問ですが、わたし自身が最近、「集中力が切れやすくなってきたかも」と気づき、ちょっと困ったなあと思っていました。 好きなこと(本とか映画)に向かっていたり、仕事にとりかかっているとき、以前なら、休憩も入れずに没頭するようなところがあって、それはそれで過集中。睡眠や食事の時間がバラバラになり、良くない面もありました。 年齢的なこともあるかもしれませんし、無理して集中力あげるのも、これまた自分の特性に合っていないようで、ものぐさな自分をごまかしながら

          「集中力を切らさない」をあえて目指さない、あらたな切り口

          日常をおもう日

          やっぱり、この日を迎えると、わたしの中に少しだけ張り詰めたような感覚が生まれます。 わたしは震災経験者ではありませんので、そういう人間が書くのはいかがなものかとも思うのですが、あの3月11日から、何かが変わったような気がして生きています。多くの人にとって、3月11日は意味のある日として、存在しているのではないでしょうか。 あの日、わたしが何をしていたか、はっきり思い出すことができます。あの年の、ほかの日に、わたしが何をしてたかは、まったく思い出せないのに。 しばらくして

          日常をおもう日

          レスポンスの早さって本当にたいせつ?ー待つことの価値

          平日の週5日、日本各地へ出張という仕事をしていたことがあります。 ほぼ毎日、新幹線か飛行機に乗って移動するという生活でした。 この頃つくづく感じていたのが、 人間というのは、高速移動に向かないのではないか? ということでした。 乗っている間じゅう、車体(飛行機なら機体)の微細な振動を身体に感じました。 それは私にとっては、心地のよいものではなく、その仕事を離れた時は、「もう新幹線にも飛行機にも乗らなくていいんだ!」と心底、ほっとしました。 いまの時代、私たちは、ITイン

          レスポンスの早さって本当にたいせつ?ー待つことの価値

          不幸なほうが人の創造性は豊かになるのか:心理学の研究結果 https://wired.jp/2010/10/26/%E5%89%B5%E9%80%A0%E6%80%A7%E3%81%AE%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%EF%BC%9A%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6/

          不幸なほうが人の創造性は豊かになるのか:心理学の研究結果 https://wired.jp/2010/10/26/%E5%89%B5%E9%80%A0%E6%80%A7%E3%81%AE%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%EF%BC%9A%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6/

          読書会ってどんな場?ー豊かさに触れたくて

          「リベルの読書会」に参加しました。 「読書会」に対するイメージって、どうでしょう? 私自身は、本は好きだけど、読書量がそう多くありません。 実に勝手ながら、読書会というのは、「読書量が半端ない人が集まるところ」とイメージしていました。 なので、興味はあっても二の足を踏む状態でいたのですが、今日参加してみて、とても楽しかったので、お話したいと思います。 自己紹介しなくていい「リベルの読書会」に興味をもったきっかけは、「自己紹介しなくていい」と紹介ページにあったからです。 何

          読書会ってどんな場?ー豊かさに触れたくて

          職場などで、挨拶を無視されるというもやもやー「アイサツの変」に立ち向かうには?

          あなたは、自分が挨拶をしたときに無視されたことがありますか? そのとき、どんな気持ちでしたか? ・・・ま、いうまでもなく。 すごくいや~~な気持ちですよね? これが世に言う「アイサツの変」です。 今まで何の滞りも感じていなかった人間関係に、自分の意思や認識とは関係なく、唐突に降りかかり、カンタンに逃れることができない、実にもやもやする事変。 この「アイサツの変」について、ステップごとに、私なりに発見したことをお話します。 1st ステップ:アイサツせんやつ大嫌い 基本

          職場などで、挨拶を無視されるというもやもやー「アイサツの変」に立ち向かうには?

          この夜が不安なあなたへ。ーー「池田晶子の言葉」と、「ゴッドファーザー」と、不安についてーー

          「池田晶子 絶望を生きる哲学」より。 不安の正体。 「時代が悪いというのなら、あなたが悪いのだ。何もかもすぐに時代のせいにしようとする、あなたのその考えが時代の諸悪の根源だ。なぜよそ見ばかりしているのか。不安にあまえているくせに、なお誰に不安を訴えようとしているのか。」 池田晶子の言葉は、言葉ではない。 懐刀である。 刺された者はひとたび死ぬ。 しかし、のちに蘇り、その時遂に、みずからの言葉を持つ。 この夜が不安なあなたへ、私はつたえます。うまく伝えられるかわから

          この夜が不安なあなたへ。ーー「池田晶子の言葉」と、「ゴッドファーザー」と、不安についてーー

          スタエフで「ことばの灯台」聞いてるよって話

          私は、長田英央さんの意見や考え方が好きです。うわっつらじゃない正直さがあって、しっかり手探りしながら物事の本質をとらえた上で、誠実な語り口で表現されている方だと思います。 stand FMで「ことばの灯台」というチャンネルを作っておられて、時間のあるときに聞いています。 聞いていて心が整うなって思うこともたくさんあるし、一方で「ん、なんかひっかかるな」と思うこともあります。「引っかかる」というのは「嫌な気持ちになった」というのとは違って、 「このテーマで話してることを、

          スタエフで「ことばの灯台」聞いてるよって話

          哲学を知り、[願い]に立ち返る

          これまでの人生で感じた「もやもや」を晴らすヒントが、哲学にあるとは!という新鮮な驚きをもって、私は最近、「哲学」に接している。 これまで経験してきた、身体的・精神的葛藤の中で、ありとあらゆる分野の知見に触れてきた。社会学、心理学、医学、脳科学、マーケティング・・・などなど。その過程から、それらの葛藤を自分にとって意味のあるものに変換しようと試みてきた。もちろん必要な知恵であり、知識だったのだが、それらを自分の中でまとめることのできる「言語」がなく、ある種のもやもや感が心には

          哲学を知り、[願い]に立ち返る