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誕生日プレゼントの呪い

先週、ムスメの誕生日だった。そして明日、オットの誕生日である。

オットは鉄道ファンで(鉄ちゃんと呼ばれるには未熟すぎて恐れ多いらしい)、その影響でムスメも鉄道好きだ。だからまず、ムスメの誕生日プレゼントに「東京駅のレンガを練りこんだ絵の具」を選んだ。

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ムスメは絵を描くのが好きなので、これがいいと思ったのだ。そして、オットにも何かプレゼントをしようと思って選んだのがコレ。

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ノートなら仕事じゃなくても、何か使い道があるだろうと思って。オットはこれまでプレゼントして来たものに対して、必ず第一声は「なんじゃこれは」と言ってきた。クセなのかもしれないが、その「なんじゃこれは」の否定的なニュアンスが非常に受け入れがたい。そしてそれに続いて「同じようなのを持ってるのに」とか言う。通勤用のリュックの時は「今のやつがまだ使えるのに」と言い、キーホルダーの時は「なんに使うのか」と言って、未だに引き出しの中だ。クリスマスにペンケースをあげた時は「・・・」と無言で首をひねった。プレゼントのしがいがない。一方ムスメは「わーい♡ありがとー!」と何をあげても喜んでくれる。なんだこの差は。

前置きが長くなったが、今回のプレゼントは発注が遅くなったので、到着はムスメの誕生日を過ぎてしまった。そしてその宅配の荷物を在宅勤務のオットが受け取ったのである。箱には「鉄道グッズ」とご丁寧に書いてあった。

「なんだこの鉄道グッズとは?」と言うので、「ムスメの誕生日プレゼントに買ったものが間に合わなかった」と答えたら、「は?何を買ったの」としつこい。「東京駅の壁」「は?いらんやろ」と、話にならない。

そのダンボールを開けないで放置していたら、「あれはどうするんだ。いつまで置いておくんだ」とうるさい。鉄道グッズと書いてあるから、ちょっと見てみたいんだろう。あなたの誕生日はまだ先だから、見せるもんですか。

箱を開けてみたいものだから、ムスメに「お母ちゃんが東京駅の壁を買ったらしいぞ」とか言い出すに決まってる。ムスメだってそう聞いたら「なになに?見せて」と言うに決まってる。だから「良きタイミングをみて出すから、ムスメには言わないでよ」と釘を刺しておいた。しかし「これどうするんだ」とうるさいので、「やかましいわ!箱を開けるのはわたしが開けると決めた時だ!」と芝居がかった言い方で封じ込めた。ふん!(鼻息)

しかしいよいよ、箱を開ける時が来た。オットに知られずに開け、ラッピングをしなければならない。そして、ラッピングをしたところで、封を切ったらまた「なんじゃこれは」と言うに違いない。そうとわかっていて用意するのは本当に面倒くさいが、だからといってプレゼントがないのはガッカリだろう。喜んでくれるかなと思ってプレゼントを選ぶ時が一番楽しくて、「なんじゃこれは」と言われて打ちのめされる。もう15年も続けて来た妙な儀式だ。わたしは打たれ強いのか?ただのアホなのか。



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