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ぽこぽこ

note、ご無沙汰しております。

さて、最近、ムスメが学校であったことを話してて、「へえ」と思ったことがあるので書いておこうと思う。

あのねえ、体育大会の準備でさあ、赤ブロックのブロック長が、「明日の朝、8時からダンスの練習をするから集まって。時間厳守」って、招集をかけたの。で、友だちが行ったらしいのね。でもさ、肝心のダンスリーダーが遅れてさ、へへへと笑いながら来たんだって。しかも、あろうことか、そのままいきなり朝ごはんを食べ始めたらしいんよ。それで、わたしの友だちが「信じられない!」って、ポコポコしてた。

ん?なんだって?とわたしが聞き返すと、「だからあ、友だちがポコポコしてたんだよ〜」と言った。

どこで拾ってきたワードか知らないが、「ポコポコ」は斬新だ。
腑に落ちない『モヤモヤ』とか、ちょっとあんた何してんのよ、という『イライラ』をそのまま言葉にすると、怒りのイメージが伝わりやすいが、一方で、聞いている方も同じモードになる場合が多い。人の不満は聞いていて耳に障る。

だが、「ポコポコ」と言われると、何か怒っているんだろうな、とは思うけど、どことなく微笑ましい。そこに怒りは存在するけど、愚痴や不満に一枚ベールがかかったような、どことなく憎めないから許すという含みがあるような気がする。なによりも、聞いていて嫌な気分にならない。

「ポコポコ」のことを職場で話したら、隣の席の人は「いやー、わたしの場合、怒りはそんな優しいもんじゃないですー。ポコポコとお湯が沸く、みたいな感じじゃなくて、グラグラ煮えたぎる感じですかね」と笑った。

ちなみに、どこで拾ってきたかわからないが、最近オットが「なあぜなぁぜ?」を使った。ムスメが秒の速さで「古い!しかもそれ炎上するやつ」と切り捨てた。ポコポコの優しさはどこへ行ったのやら。


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