見出し画像

カツ丼家族

今日の夕食はカツ丼だった。

今度の土曜日に、吹奏楽コンクールの九州大会がある。場所は熊本。わたしたち夫婦は、去年からコンクールの前にはカツ丼を食べている。なんとなく最初のコンクールの時、「ゲンを担いでみるか」と、昼食にカツカレーを食べたら勝ち進んだ。その後のコンクールの前にもカツ丼を食べ、オットは「俺たちにできることは全部やった」と言った。チームは全国大会まで進出し、それ以来なんとなくコンクールの前にはカツ丼、という暗黙のルールができている。

ムスメは去年、1年生だったから、コンクールメンバーではなかったので、軽い気持ちだった。ただひたすらに「先輩たち、がんばってー!」と応援した。しかし、今年はムスメもメンバーに入ったので、去年とは全く気持ちが違う。とにかく「神さま、仏さま、ご先祖さま、カツ丼さま」といった心情だ。コンクールのたびに、リードミスをしないか、うっかり間違えたりしないか、ちゃんと周りに合わせられるのか、とにかく気になって、胃がキューっとなる。朝からお腹が緩くなってなんどもトイレに通う。それでも、「やれることは全部やる」心意気で、カツ丼を食べる。

今回、ムスメは九州大会の前日に熊本入りするし、オットは明日の朝から出張だし、みんなでカツ丼を食べるなら、もう今夜しかない。それで、近所の食堂に行って、3人ともカツ丼を注文した。ゲン担ぎなので、カツ丼には科学的な効力は何もないとわかっているが、それを食べずにはいられないのだ。

さて。すっかり満腹で眠くてたまらない。



サポートいただけたら、次の記事のネタ探しに使わせていただきます。