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きらきら

あっちでもこっちでもクリスマスの市が立っている。JR博多駅前と天神の市役所前広場、そして中央公園を巡ってみた。

「イルミネーションは人を元気にする」とマツコの知らない世界で言っていたが、元気になりたい人がどっと押し寄せていて、すごく疲れた。イルミネーションでは元気になれなかったな、と思いながらバスに揺られて帰った。

そういえば先日、夜に家族で近所に出かけた時、信号待ちの交差点で女性が感激の声を漏らしているのを聞いた。「うわあ、素敵ね!ここの街路樹がこんなにも綺麗だなんて、知らなかった。ライトアップされてキレイだわ!」そして、その後も「いいわねー。キレイだわー」とうっとりと見惚れている。一緒にいた女性も「そうね、意外だね。こんなにキレイな並木道があるなんて」と頷いていた。

わたしもオットも、なんだなんだイルミネーションでも飾ってあるのか、と辺りを見回すが、何もなかった。そこにはただ、ショッピングモールの脇に植えられた街路樹が、ライトアップと言うにはあまりにもそっけなく、下から光が当たっているだけだった。

その場では何も言わなかったけれど、わたしたちは家に帰ってからその話題に触れた。そして出た結論はこうである。
「心が曇っている人には見えない美しい並木道がそこにはあったのだろう」

このところ、荒んでいるなあと思う。心が荒むと文章が書けない。いや、書けないこともないのだが、書くとろくなことにならない。

世の中には心のキレイな人でなければ見えない世界や、謙虚な人でないと感じ取れない美しい空気があるのだろうと思う。荒れた生活や荒んだ心では、なんでも雑になってしまう。「もういいや」「こんなもんだろ」という、投げやりな態度になってしまう。

今日わたしが丁寧に生きていないのは、誰のせいでもなく、自分の責任なのは間違いないのだが、改善したいと思っていることに嘘はない。明日も同じ気持ちで同じ態度でいるかどうかは、今夜の睡眠にかかっているかもしれない。睡眠改善ドリンクも飲んだことだし、さて、寝ます。おやすみ、世界。

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