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かいせつ

夢に見るものが、脳の記憶からの出典であるとしたら、わたしが昨夜見たストーリーに、幾ばくかの心当たりがある。解説付きで書いてみる。

夢の中。夜だ。わたしは学校の先生だ。(学校に勤めているからそんな夢を見たのだと思う)

朝になったら、生徒たちが登校してくる。それまでに準備しなければ。地面には直径2メートルくらいの半円球のくぼみがあって、そこに落ちないよう、板で塞いである。板を外すと、そのくぼみの底に、さらに穴が開いていて、ちょうど大玉のスイカがすっぽりとハマっている。スイカを引き抜くと、中から水が溢れてきた。栓だったのか、と慌てて押し込むが水圧に押されて浮き上がってくる。わたしはどうにか板をかぶせて水が溢れるのを押し留めた。(昨日洗濯物を干す時、ベランダから通りを歩く人を見た。大玉のスイカを紐で編んだ袋に入れて歩いていた。「この季節にもうあんな立派なスイカが…」と思ったのだった)

次に、わたしは夜の学校から出て、とある集会に急がねばならない。(実際、必ず行かなければならない集会がある)

しかし、バスも数時間に一本しか来ないような田舎で、交通手段がない。誰かが「カブを貸してあげる」と言って、キーを差し出してくれた。わたしはエンジンをかけるが、なぜかシフトは足ではなく、自分の隣に突き出たバーで操作するようだ。慣れないバイクでカーブがうまく曲がれたので、ちょっといい気になっていたら、スピードが全然出なくて、後ろから煽られる。わたしはこれはマニュアル車だった、と思ってシフトレバーを操作するが、2速から3速に変えるときに、手前に引くのだったか向こうに押すのだったか、迷う。(昨夜、『スーパーカブ』という漫画を読んだのだった。女子高校生が天涯孤独の身となり、スーパーカブを手に入れることによって自分の世界を拡げていくという話。マニュアル車、というのは、弟の軽トラのことで、先週、軽トラに乗せてもらったときに、運転難しそうだなと思ったのだ)

バイクは進むが、目的地に着かない。気付いたら東に行くところを西に向かって走っていた。街並みに見慣れたビルがある。外観がいいな、と思いながら通り過ぎる。(そのビルのコピーを頼まれている。締め切りが近い)

走行しているうちに朝が来て、学校が始まり、生徒たちが集まってくる。学生たちは、板を持ち上げて、「わー!なんだこれー!スイカだー!」と大騒ぎしている。わたしはなるべくそれを見ないように教室へ急ぐ。
教室では、男子生徒がズルいことをしていた。わたしは「それはダメなことだよ」と注意するが、生徒は言い訳ばかりする。(一昨日の文章教室で、こちらの質問に対して、ものすごくふざけた回答をし、それがさらに別の子をイジる内容だったので、わたしは腹に据えかねて無表情で黙っていた)

目が覚めて、少し考えた。全部「気になっていること」が下敷きじゃないか。意味もわからず、心当たりもなく、「なんでこんな夢を見るのかな」という感じの夢の方が面白いなあと思う。

どちらにせよ、ぐっすり眠れる方がもっといいんだけれど。



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