JK合宿4日目。わたしはそろそろ疲れてきた。食事の用意やあれこれの労働の疲労というよりは、居場所がないストレスである。

問題は、エアコンのある部屋が２つしかなくて、１つは居間、そしてもう1つはムスメたちの寝室なのだ。JKがぎっしり詰まった居間には、わたしがリラックスできる場所がない。一箇所だけ死角になる食事用のテーブルには、オットが朝からずっと座っている。オットの部屋にはエアコンがなく、通常は居間で過ごしているため、オットも居場所の確保に苦労しているのだった。

そしてわたしは音に弱い。彼女たちの会話のトーンがやや高めで、刺激が強い。どうしたらいいのか、と思っていたらオットが「部屋に行く」と言って居間を出て行った。いつもは居間のソファでゴロンと横になってウトウトするとか、YouTubeやDAZNを見るとか、オットにはオットのリラックスルーティンがある。それが叶わないので、エアコンのない自分の寝室に行ったと思われる。しかし、問題は彼の部屋に置いていた扇風機を居間に持ってきていることだ。JKDK合わせて７人がギッシリ膝を突き合わせているので、エアコンがちっとも効かないため、扇風機を稼働させることにしたのだ。おかげで彼女たちは絶好調。ますます、TRPGに集中している。今日のシナリオは、舞台が日本で、何やら呪術めいた内容である。だんだん盛り上がりを見せ始めた。

オットは茹だってはいないだろうか。しかし、確認に行く気力がもうない。オットよ。熱中症にならないように、ご自愛いただきたい。