見出し画像

ちょっかい やっかい おせっかい

友だちと一緒に、小学生を対象とした文章教室を開いている。先週のレッスンで「お悩み相談を書いて、となりの席の人に答えてもらおう」と課題を出した。

①お姉ちゃんのいびきがうるさいです。どういたらいいですか。
②わたしは計算が遅くて、自分でも嫌になります。どうしたらいいですか。
③プリンが好きすぎて困っています。どうしたら食べ過ぎずにすみますか。

かわいい。どの悩みもかわいい。さらに小学生らしい悩み相談があった。

「登下校の時、わたしを見つけたら、走ってやってきて、ふざけて叩く男子がいます。やめてほしいのですが、どう言えばいいですか。」
ほうほう。それは、興味深いね。なぜなら、その回答をするのは、まさに『走ってやってくる』本人なのだ。そして回答はこうだ。
「ふざけるな!!」

コミュニケーションのかけらもない。そして実にありがち。ちょっかいを出すのは好意があるから。ふざけるな!とつっぱねるのは照れているから。小学生男子は、実に扱いにくい、やっかいな存在だ。そして、いつも全力で、加減というものを知らない。
おせっかいとは思いつつ、わたしが回答してみた。

まず、登下校の時間を変える。次に登下校のルートを変えてみる。
それでダメなら、相手を見つけたら、自分から向かって行って、コチョコチョする。それでもダメなら、その子の好きな子の名前を大声で叫ぶ。

それに対して、ちょっかい男子がこう言った。
「登下校の時間とルートは学校で決められているから変えられない!コチョコチョをしに来たって、走って逃げる!ぼくの好きな子の名前は知らないから叫べない!」
そこで一斉に「えー!好きな子いるんだーーー!」とみんなが囃し立てた。

そうか。好きな子と、ちょっかい出す子はまた、別なんだな。相手をしてくれるから、ついふざけてしまうんだな。なるほどね。男子あるあるか。

ちなみに、小学生の回答はこうでした。
①お姉ちゃんのいびきを録音して聞かせたらいいと思います。
②大丈夫。君のペースでやればいいよ。
③この世にプリンというものが無いと思い込みましょう。

…どうですかね。解決策になってますでしょうか。笑

サポートいただけたら、次の記事のネタ探しに使わせていただきます。