私が考える1次産業とIoTの親和性とファームノートという会社

こんにちは、ファームノートでプロダクトマネージャーをやっている吉田理貴です。
この記事はFarmnote Advent Calendar 2018の3日目です。
第1次産業と言われている農業や林業や漁業とIoTの親和性の高さがここ数年でかなり注目されています。
我々ファームノートも、IoTならぬIoAということで、牛をインターネットに繋げて解析をし、データとして人に返すという事業をやっております。
1次産業と技術を繋ぐ最前線を駆け抜けてきたファームノートという会社のプロダクトマネージャーである私が考えているこの業界の親和性を書きたいと思います(あくまで個人の意見です)
ちなみに私の夢は牛と対話することです。

親和性は間違いなく高い

1次産業とIoTの親和性は間違いなく高いです。
なぜかというと1次産業は、365日、朝も夜も毎日働かないといけない産業だからです。
毎日が待ったなしです。
それプラスで高齢化や労働力不足も深刻です。
そういった現状で動物や自然を毎日相手にする際に機械を使って労働力や知識をカバーできるのは単純に嬉しいと思いますし、1次産業が抱える問題の一つの解決方法として期待されるのも頷けます。

なぜ今、1次産業とIoTなのか?

牛の業界はめちゃくちゃハイテク機器が導入されています。
「ロータリーパーラー」とか「搾乳ロボット」でググってみてください。
私が最初に実物の搾乳ロボットを見たときはめちゃくちゃ感動しました。
本当にすごいです。
では、どの部分が技術に置き換えられていないかというと「データの蓄積」と「知識と経験」の部分です。
それが近年の技術で実現できる段階になってきたから1次産業とIoTが注目されてきていると思っています。

農業とIoTの融合は何が難しい?

何もかもが難しいです。
牛については、紀元前8500年頃の(現在の)トルコやパキスタン周辺で、現代の家畜牛の祖先にあたるオーロックス(絶滅)の飼育が始まったそうです。
酪農や畜産の技術は歴史に裏付けられている通りに、とても高く、広範囲に渡ります。
その技術は農家さん自身も口で説明できるようなものではない事も多いです。
どんなデータを取得し蓄積すれば農家さんの知識と経験を再現できるのか、さっぱり分からない事の方が多いです。
知識と経験を再現させるだけではダメで、それをさらに超えた体験を提供しなくてはならないです。
インフラやDBの管理なども、大規模なデータを扱うことになるのでめちゃくちゃ難しいです。
アプリも老若男女、誰でも使えるようにしないとダメだし、私たちが普段生活しているような環境ではないところでの使用も想定しないとダメです。
技術を大成させるために資金もたくさんかかります(ちなみにファームノートの累計調達額は17億円です)。

ファームノートという会社

なぜここまで難しく、お金もかかることに私たちは必死になっているのか。
それは、我々が「世界の農業の頭脳を創る」というミッションに共感し、そのミッションに集まった集団だからです。
農業という圧倒的な歴史の中で培われてきた技術を、我々はIoTという形でデータ上で表現し、世界に貢献したいのです。
 そのために既存技術の機械による再現、人間にはできない機械だからこその技術、新しい体験の提供、ありとあらゆる面で研究し、開発をします。
農家さんの生産性を少しでも上げるために、既存の技術を尊重しつつも、ぶっ壊すような、ハングリーでタフな精神が必要です。
ファームノートでやる仕事は世界に衝撃と感動を与えることが可能な、自分の人生を費やす価値のあるものだと信じて仕事をしています。

まとめ

1次産業とIoTは親和性が高いけど、とっても難しいよ。
やりがいはすごいよという話でした。

最後に

世界をエンジニアリングで変えることができる実感は、他にはない感動と達成感を味わえると思います。
Farmnote Advent Calendarは、他の技術カレンダーとは一味違う投稿がたくさんだと思いますのでご注目ください。
現在ファームノートでは絶賛エンジニア募集しています
「世界の農業の頭脳を創る。」をミッションに、世界を驚かせたい人大募集です!

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