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【ズボラ音楽理論】美しいコード進行のコツ~コードの転回形とオンコード~【作曲初心者】

コード(和音)は、重ね方を変えてもコードネームは変わりませんが、音の重ね方によって響きが変わります。

つまり、同じコード進行でも、違う響きを感じさせる事が出来ます。

今回は、簡単に出来る美しいコード進行を作るためのコツをご紹介します。

コードの転回形とは

コード(和音)の構成音の重ね方を変えることを転回といいます。
また、転回したコードを「コードの転回形」といいます。


転回形の使い方

コードの転回は、音の流れを滑らかにして美しい旋律を作ることが主な目的です。

例えば、C→F→Gというコード進行があったとします。
構成音はドミソ→ファラド→ソシレですね。

ここで、各コードの構成音に注目します。
もし進行する先のコードに、共通している構成音があれば、その音は同じ高さで流用した方が良いです。
もし進行する先のコードに、共通している音が無ければ、なるべく音の移動距離は少ない方が良いです。

といった感じで、なるべく音の移動距離を少なくした方が、滑らかで美しい旋律になりやすいです。


実際にC→F→Gというコード進行で考えてみましょう。

C(ドミソ)→F(ファラド)の部分は「ド」が共通していますね。
なので、C→Fのコード進行では「ド」は同じ高さの音を使います
つまりC(ドミソ)→F(ドファラ)にします。
各構成音で見ると「ド→ド」「ミ→ファ」「ソ→ラ」となっています。
共通している「ド」は同じ高さで、それ以外の音は「二度」の移動なので小さいですね。

次のFコード(ドファラ)→Gコード(ソシレ)は共通している音がありません。
なので、せめて音の移動を少なくしましょう。
ということでGコードを「ソシレ」から「レソシ」に転回します。
そうすると構成音の移動がそれぞれ「ド→レ」「ファ→ソ」「ラ→シ」になるので、移動距離は3つとも「二度」ですね。
これで音の移動距離が少なくなったので、美しくなるハズです。


まとめると、こんな感じになります。
①が普通に音を重ねたやつ
②が展開させて美しさを意識したやつ
③があえてバラバラにした独特なやつ

です。


オンコードとは

和音は転回してもコードネームは変わりませんが、あえて一番低い音(ベース音)を指定したい時は「オンコード(分数コード)」を使います。

オンコードとは「とある音の上にコードが乗っている」という意味のコードです

例えば、Cコード(ドミソ)で最低音がG(ソ)の場合をオンコードで表すと
C/G や、 ConG と表記します。
分子(左側)がコード、分母(右側)が最低音となります。


オンコードの使い方

さっきのコード進行をオンコードで表記してみましょう。

さっきのコード進行は、C→F→Gでした。
そして、転回したので「ドミソ」→「ドファラ」→「レソシ」となっています。

このまま「C→F→G」と記載しても良いんですが、それだと転回した事が分かりませんね。

なので、一番低い音をオンコードで表記してあげます。

すると「ドミソ」→「ドファラ」→「レソシ」なので
「C→F/C→G/D」となります。


転回形&オンコードの具体例

実際に、転回系やオンコードを使って、カノン進行をアレンジしてみます。

①普通のカノン進行
②転回形のカノン進行
③オンコードのカノン進行
④転回系でオンコードのカノン進行

4種類作ってみました。


更に詳しくはコチラ↓

ブログ版ではもう少し詳細に、かつ音源付きでご紹介しています。


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