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月を見上げて…

『おもちゃのように』『もっと狂って?俺だけしか見えないくらいに』から続く最終話。完結。

もともと書くつもりはなかった。『おもちゃのように』が音源化されて、fantiaに投稿後から、『もっと狂って?』投稿までの1週間かな?その間に書きたいと思って書き始めたのがこれ。ただこれもpixivにあげるかどうかは悩んだ。前の2作品が音源化によって、ひとつの作品として完成されたと思ったから。多分…聞いた人みんなそう思ったと思う。そこに新たに完結とはいえ続編を続けるのはどうなんだろうと…。それでも投稿したのは、最後のふたりのシーンを知って欲しかったから。

書き始めて、私にしては珍しく着地点が先に見つかった本。彼女が彼の腕にしがみつき、彼もそれを当たり前に受け入れて…そして彼女に言われて一緒に月を見上げて『綺麗だな』と…柔らかい笑顔の穏やかなふたりが私の頭の中に出てきた。これは…書かなければ!このふたりを知って欲しい!月で始まったから、この月で終わらせたい!そんな気持ちが強くて、この話で完結させようと思った。

もうひとつ…前のノートにも書いたけど、彼女がいなければ、彼は『綺麗』と言う感情を持てなかった。だから“綺麗”と言う言葉は入れたかった。『綺麗な月を…』と言う台詞からこのシリーズは始まるから。

『こういうのを綺麗って言うんだな…』彼の台詞、最初はこれだった。この方が、綺麗と言う感情を、知った感はあるけど、でも、これだと流れがおかしくなるから却下。『綺麗だな』に落ち着いた。

結局ふたりは絶対的な信頼と愛で結ばれてて…これがふたりの愛の形。それは、きっと多くの人には理解できない特殊な性癖。でも、ふたりには特殊でもなく、ごく普通の愛の形…。そして幸せ。そんなふたりの日常。

これから先、これを読んでくれたアナタが綺麗な満月を見上げた時、このふたりを思い出してもらえると嬉しいです。きっと同じようにその満月を見上げてると思うから…穏やかに…。


月を見上げて… | 六華-𝑟𝑖𝑘𝑘𝑎- #pixiv


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