子宮頸がんから日本人女性の命と健康を守るための 科学的な言論活動を支援する声明

こちらも「守れる命を守る会」が、2018年3月8日国際女性デーに出した声明です。「科学不正を暴くスクープ記事を書けば訴えられる」という状況に対し、科学界だけでなくメディアはもっと危機感を感じていい。一審の判決は 3 月 26 日 (東京地裁、13:15-~527 号法廷)です。

2016 年 3 月 16 日、科学的・倫理的に問題の多い厚生労働科学研究班の主任研究者であ る池田修一信州大学元教授が、「子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけに脳に異常な抗体 が沈着して、海馬の機能を障害していそうだ」「明らかに脳に障害が起こっている。ワクチ ンを打った後、こういう脳障害を訴えている患者の共通した客観的所見が提示できてい る」と説明する映像が TBS「NEWS23」で全国放送されました。

これに対し医師でジャーナリストの村中璃子氏は、月刊「Wedge」に「子宮頸がんワク チン薬害研究班 崩れる根拠、暴かれた捏造」と題した記事を寄稿して同研究発表の杜撰 さを指摘し、反響を呼びましたが、池田氏は学会や論文など科学の場での反論はいっさい 行わず、村中氏や Wedge 社に対する名誉棄損訴訟を起こしました

子宮頸がん(HPV)ワクチン問題をはじめ、科学的な言論活動により、科学的に正しい 情報を広く提供していくことは、国民の健康と命を守ることに他なりません。綿密な取材 と科学的な考察をもとに発信された記事であったにもかかわらず、裁判が提起されてから の約 2 年半というもの、村中氏の言論活動は極めて困難なものとなっていました。かかる 状況で村中氏は、2017 年末、英科学誌 Nature 等が主催するジョン・マドックス賞を受賞 しました。同賞は、訴訟などの攻撃や敵意にさらされながらも、健全な科学を広めるため に貢献した個人に授与される国際賞です。一方、厚生労働省は「不適切な発表によって国 民に誤解を招く事態となったことについて、池田氏の社会的責任は大きい」との見解を示 しています。同裁判は来る 3 月 26 日 (東京地裁、13:15-~527 号法廷)に一審判決を迎 えます

「守れる命を守る会」は科学的な言論を支援し、科学的な言論活動に対する誹謗、中傷、訴 訟等を受けた者を支援する団体です。今日、国際女性デーに際し、当会は女性の命と健康を 守るための科学的言論活動を引き続き支援していくことを宣言します。

以上

出典:子宮頸がんから日本人女性の命と健康を守るための 科学的な言論活動を支援する声明

関連記事:子宮頸がん予防ワクチン「積極的勧奨再開を」(Japan In-depth、2019年3月9日)


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村中璃子 Riko Muranaka

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