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「note版 10万個の子宮」とこれからの執筆について

3つのマガジンを出しました。 

 「note版 10万個の子宮
「文系女医の書いて、思うこと。(個人/法人)」
メイキング・オブ 10万個の子宮

裁判、受賞、著書の刊行と、短い間に色んなことがありましたが、一般メディアでの執筆の機会が失われたままの中、noteで応援してもらいながら執筆を続けることにしました。

「文系女医の書いて、思うこと。(個人/法人)」は、私がnoteで書く全ての記事が読めるマガジンです。個人と法人があって内容は同じですが、法人用は回し読みや引用可です。一般メディアでは書かない取材や執筆に関わるエピソードを交えながら、医学・科学の問題について発信を続けていかれればと思っています。取材や執筆を応援してくれるという方は、ぜひ定期購読して下さい。

note版 10万個の子宮」は、平凡社から出ている著書『10万個の子宮』とほぼ同じ内容です。誤り(ロタワクチンに関する記述など)の訂正や、多少の加筆を行い、紙の本や電子書籍にはない「リンクに飛ぶ」という機能をフルに使って、よりトータルな情報を提供する作品を目指しました。

たとえば、トランプ大統領の「元気で小さな子どもたちは医者にいくつもワクチンを打たれると気分が悪くなり変化が起きる—ー自閉症だ(後略)」というツイート。note版ならクリックするとトランプ大統領のツイッターサイトに飛んでオリジナルを確認できます。

MMRワクチンが自閉症を起こすという誤解の原点となった、英国人元医師アンドリュー・ウェイクフィールドの論文。これも本文に貼られたリンクから「ランセット」誌のサイトに飛び、「撤回 (Retract)」の刻印が押された論文のPDFを読むことができます。

日本と同様、反子宮頸がんワクチン運動の激しいアイルランドでは、反子宮頸がんワクチン団体が作った車椅子の女の子たちの動画に対し、アイルランド政府がカウンターの動画を公開しています。このエピソードは平凡版には無い話ですが、動画のリンクと共に加筆してあります。

マガジン「note版 10万個の子宮」と「文系女医の書いて、思うこと。」の両方に入った、「note版10万個の子宮に寄せて」は書下ろしで、平凡社版『10万個の子宮』には収録されていません。ロンドンのジョン・マドックス賞授賞式でのスピーチ「10万個の子宮」(noteでテキスト全文を公開)映像も見ることができます。映像では、「実験に用いたマウスは1匹でした」と言ったときに爆笑が起き、「この本は8つの出版社にいい作品ですがうちからは出せませんと言われた」といったときには静まり(後から聞くと、涙を隠していた人も多かったとのこと)、「9つの目の出版社が…」と言った時に安堵のため息の漏れた会場の様子を感じていただけたら嬉しいです。

この記事の値段がちょっぴり高いのは、全部入りのマガジン「文系女医の書いて、思うこと。(個人/法人)」か「note版 10万個の子宮」を購読して欲しいからです。もう紙の本や電子書籍で読んだという方も、これから書く私の記事を読みたいという方も、ぜひを「文系女医の書いて、思うこと。(個人/法人)」か「note版 10万個の子宮」購入して応援してください。

『10万個の子宮』刊行にまつわるエピソードを綴ったマガジン「メイキング・オブ 10万個の子宮」も公開しました。ここに入っている「10万個の子宮ができるまで」は、単品でもたくさんの方に読んでいただいていてますが、「メイキングオブ」には他の記事も入ってお得です。この本が出るまでの舞台裏をもっとよく知りたいという方や「この本を読んでよかった!」という方にもあわせて読んでいただけたら嬉しいです。ちなみに、「note版 10万個の子宮」の赤い花の写真は、紙の本の表紙候補の1つで、「10万個の子宮ができるまで」に出てくる三輪舎の中岡さんが選んでくれたものです。

最後になりますが、「文系女医の書いて、思うこと。(個人/法人)」は、「続・10万個の子宮」ともいえる内容をもつ子宮頸がんワクチン問題に関する続編記事も発表し、まだ終わってはいない子宮頸がんワクチンに関する世論形成の場を提供していく予定です。

まずは、論文が受理されたばかりの名古屋スタディについての記事(「10万個の子宮」第3章 名古屋市の調査結果と、メディアの曲解【第2章 サイエンスが 暴いた捏造】①参照)を執筆の予定です。

どうぞご期待ください。



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