『メディア・バイアスの正体を明かす』と朝日新聞の記者の質問

昨年6月に毎日新聞を退職した、小島正美さんの新刊『メディア・バイアアスの正体を明かす』(エネルギーフォーラム新書)を読んだ。冒頭から3分の1は子宮頸がんワクチンをめぐる報道について。

小島さんは1974年から44年間新聞記者として働き、食の安全や医療・健康に関する数多くのテーマを扱ってきた。その長い記者人生の中で、「新聞が死んだ」ことを感じた瞬間が2度あったが、その2度ともが子宮頸がんワクチンをめぐる報道だったという。

退職するまで書けなかったこと、退職しても書けないこともあるのだろう。小島さんから直接の取材は受けていない。しかし、一読しての感想は、「とにかくよく書いてくれた」ということだ。

子宮頸がんワクチンをめぐる報道については、私もたくさんの発言をしてきた。しかし、反子宮頸がんワクチン団体の教祖的医師からの名誉棄損訴訟など、わたし自身が子宮頸がんワクチンをめぐる複雑な物語の当事者となっていったことで、中立的な立場からの問題提起が難しくなっている状況もあった。

そんな中、小島さんがこの本を書いてくれたことは大きい。

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『メディア・バイアスの正体を明かす』と朝日新聞の記者の質問

村中璃子 Riko Muranaka

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