リベラルだってワクチンを打っていい

「いい聞き手だな」と感じた人がこれまでに2人いる。ひとりは昨年亡くなったジャーナリストの竹田圭吾さん。もうひとりはドイツ語翻訳者の池田香代子さんだ。

キャラの異なる2人に共通しているのは勉強していること。そして、話し手から引き出したいコメントを想定し、的確な間合いと順序で適切な質問ができることだ。聞き手と話し手の関係は、サッカーのアシストとシュートの関係に似ている。

「池田香代子の世界を変える100人の働き人」に13人目の働き人として出演した。池田香代子さんと言えば、この番組を提供する「デモクラシータイムス」の同人でリベラルの最先鋭として知られている。

【子宮頸がんワクチン再考の時 村中璃子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 13人目】 https://www.youtube.com/watch?v=4UkLcmb5urE

はじめて池田さんから連絡があった時、内心「やった!」と思った。

というのも、私の書いた子宮頸がんワクチン問題の記事はこれまで『ウェッジ』や『新潮45』など一般には「右翼」とくくられる媒体しか掲載せず、好意的なニュースを書いてくれるのも産経新聞や読売新聞など右がかっていると言われる新聞だった。そのため、「子宮頸がんワクチンは危なくない」という主張が、一般読者に右翼のプロパガンダであるかのような印象さえ与えつつあり、少し厄介だなぁと思っていたからだ。

池田さんからのメールはイカしていた。
「私の周りは10人いたら10人がワクチンなんて絶対に打たないと言う人ばかりです。でも、“3人目の池田”は味方です!」

香代子さん以外の「2人の池田」の1人は、反子宮頸がんワクチン運動団体の親玉である市議会議員だ。もう1人は、厚労省が指定した子宮頸がんワクチンの副反応研究班の主任研究者で国立大の元医学部長で元副学長という人物。昨年3月、薬害が立証されたかのようなマウス実験を発表したが、私がその実験を捏造と記事で書いたことに対し、名誉棄損で私を訴えている。

先月、私は科学誌「ネイチャー」などの主催するジョン・マドックス賞を受賞した。その時、受賞スピーチ「10万個の子宮」で彼の名に触れたこともあり、元教授の名は「ドクター・アイケダ」として海外のメディアにも広がった。

「なぜアイケダはこの実験をしたのか?」「アイケダは処分されたのか?」「アイケダは誰に頼まれてこんな実験をしたのか」「アイケダがテレビでわざわざ発表した理由は?」――。

そんなこと、私に聞かれたって「アイケダさんに聞いてください」としか言いようがない。海外の人たちは「Ikeda(イケダ)」の頭文字「I(アイ)」を「keda(ケダ)」と離して読む。

それにしても「10人いたら10人がワクチンは絶対ダメ」という、池田さんのお友達というのはどういう方たちだろう。

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リベラルだってワクチンを打っていい

村中璃子 Riko Muranaka

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村中璃子 Riko Muranaka

医師・ジャーナリスト/ フェイクニュースに傷つかない、フェイクニュースに騙されないために。

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