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⑤子宮頸がんワクチンの予防効果はいつまで続くか分かっていない?

2019年6月、茨城県つくば市議会では「子宮頸がんワクチン推進派の急先鋒の人物が、わりと有名な『ネイチャー』という科学雑誌の賞をとり、彼女が本を出版したこともあるのか、つくば市における子宮頸がんワクチンの接種率が実際に増えたから」との理由で、子宮頸がんワクチンに関する質疑が行われ、10月には、れいわ新撰組代表の山本太郎議員が、子宮頸がんワクチン不要論をとなえる街頭演説を行いました。

子宮頸がんワクチンは世界140か国で使用され、WHOや世界中の保健当局、学会が接種を推奨している、安全性と効果の高いワクチンです。なぜ日本ではこんな発言がなされるのでしょうか。

ここから分かるのは、子宮頸がんワクチンに関する誤情報や解釈は、いつまでも人々の心に残り、なかなか消えることがないということ。子宮頸がんワクチンに対する科学的根拠のない不安は、科学的データを曲解することで、政治利用されているということです。

このシリーズは、子宮頸がんワクチンに関する誤った理解をしている政治家の方へ向け、最新の科学的に正しい情報と理解を提供するものです。

これまでの質疑はこちら。

小森谷市議への回答①子宮頸がんワクチンによる深刻な副反応は相次いで報告されている?

小森谷市議への回答②子宮頸がんワクチンのがん予防効果は証明されていない?

小森谷市議への回答③HPVはほとんどが自然消滅し、がんになっても自然治癒する?

子宮頸がんワクチンは不要だという政治家の方への回答④子宮頸がんワクチンは10万人に7人のがんしか防がない?


今日の質疑はこちらです。

Q.
子宮頸がんワクチンの予防効果は何年続くか分かっていない。「百害あって一利なし」のワクチンは要らない。

 

A.

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