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エボラとBSL4の正しい恐れ方③生物兵器として使える唯一の微生物

の記事は「エボラとBSL4の正しい恐れ方② ビートルズと国防」の続きです。この記事は①②からシリーズで読んでいただけるとより分かりやすいのですが、単独の記事としてもお読みいただけるよう書いています。

先日、カナダの国立研究所所属の中国人研究者がエボラを中国に持ち帰ったという事件が浮上したのを受け、「中国は生物兵器でも作るつもりか?」といったコメントが溢れました。しかし、エボラは生物兵器にはなりません。なぜでしょうか。ワクチン問題にも深くつながるBSL4と生物兵器について、詳しくレポート。

「取材の目的をはっきりさせてください」

取材に訪れた筆者を迎えたのは、ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所BSL4の最高責任者、ステファン・ギュンター博士ではなく、緊張した面持ちの広報担当の女性だった。

BSL4とは、エボラやラッサなど世界最高レベルの危険性をもつ病原体を扱うための安全基準を満たした研究実験施設(ラボ)のことである。

長崎市や長崎大学に対する、BSL4に関する講演やコンサルティングのため、今までも3回ほど長崎を訪れているというギュンター氏は、BSL4建設に反対する住民の反応によほど懲りていたらしい。広報担当者からブリーフィングを受けた後、やっと部屋に入ってきたて、こう話し始めた。

「日本人は原発にはあんなに寛容なのに、なぜBSL4 にはそんなに反対するのでしょうか」

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エボラとBSL4の正しい恐れ方③生物兵器として使える唯一の微生物

村中璃子 Riko Muranaka

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村中璃子 Riko Muranaka

医師・ジャーナリスト/ 命にかかわるフェイクニュースに傷つかないために。

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