何はともあれSideMに感謝を伝えたい話

「桜庭の誕生日、全力で祝いたいんですけど、上手く行けばその直前までめちゃくちゃ忙しいんですよね」
フォロワーさんとのもくりで何度か発言した覚えがある。

私が「副業」(本業はプロデューサー)と呼んでいるものは複数あり、そのうちの1つの大イベントが桜庭の誕生日の直前にある予定だった。中止が決まった。この世の中では決して珍しいことでは無い、コロナの影響で。

不思議と悲しいとか悔しいとかそういったものは感じなかった。こうなることは割と覚悟の上でやっていた。しかも完全に中止になったという訳では無い。たぶん多少は忙しくなるはず。

ところで、私にとってはこの副業とSideMは切っても切り離せない存在にある。本当はそのイベントを成功させた上で、SideM……というかS.E.Mに個人的に感謝を伝えたかったのだが、その機会は無くなってしまったので、70%くらいの達成度で感謝を述べたい。ここから先はフェイクのためにぼかした表現だらけになって分かりづらいと思うが許してほしい。ってかただの自分語りなので適当に流して。

平たく言うと、ちょうどSideMにハマりたてだった時期にS.E.MとReason!!に勇気を貰い、今までの自分とは違う位置に立てたという話である。
私はそもそもは集団のリーダー的ポジションになろうとすることはあまりなく、どちらかと言うと小集団のまとめ役的な位置にいることが多かった。この副業においても、昨年度はそんな立場だった。しかし昨年末、これまたコロナの影響でイベントが中止になり、さらにその影響で本来なら後任に任せて身を引くべき立場にいた私に、「いやお前はまだ現場にいるべきじゃね?」的な雰囲気が流れた。というか私自身も思った。「これ私はまだここにいた方がいいんじゃないか?」と。
さらに言えば、『私がそこにいるべき』という面の他に、『自分もそこに行ってみたい』という気持ちがあった。『このまま引退したら何も出来ないまま終わってしまう』という焦りがあった。
しかし正直言って私はリーダーポジションには向いていない。しかも本来なら身を引くべき立場である。さらに言えば、なまじ『一度くらいリーダーポジションに着いて、何か成長してみたい』という、悪く言えば私欲があっただけに、「やってみたいって気持ちでリーダーになっていいものだろうか……」という後ろめたさがあった。
ちなみにこの部分がアニエム12話を初めて見た時の桜庭のちょっとした共感に繋がった。「金のため(=自分のため)にアイドルをやっている」というところに多少の後ろめたさを感じていた桜庭に、その時「自分のためにリーダーになっていいものか」と迷っていた私は共感したのだった。

そんな葛藤がありつつ同時並行でSideMにハマっていった私は、友人の先輩Pが送り付けてくれたCDの中にあるS.E.Mの曲を気に入ってよく聞いていた。
FTTFの力はすごい。S.E.Mに「君はできる!何だってできる!」と言ってもらうだけで、わけもなくなんかできる気がしてくる。あとGOLD 〜No.79〜も力が出てくる。っていうか山下次郎がかっこいい。どこか冷めていたのに熱くなってみて夢を掴んだ大人。かっこいい。
そんな感じで『やってみよう』の方に気持ちが傾きつつあった時期に、既に引退していた元同期に相談に乗ってもらった。
「いや、お前やった方がいいよ」
「客観的に見てもやった方がいいし、お前にやりたい気持ちがあるんなら尚更そうするべきだよ」
説得……否、背中を押してもらった。この同期にも感謝している。ありがとう。話が終わった後も解散し難くて、馬鹿話をしながら一駅歩いた時のことはきっと忘れないと思う。
帰りの電車に乗りながら、Reason!!を聴いた。『READY, GO! READY, GO! 眩しい煌めきが待ってる』の所が本当に大好きだなあと思った。

コロナ前に自分が体験したそのイベントのことを思い出す時、「よく覚えてないけどなんかキラキラしてたんだよなあ」と思うのだ。物理的な話ではなく、なんかこう、気分的に。「(上手く言い表せないけどなんだかキラキラしているのを)みんなに見せたいと思ってます」と、リーダーになった時話した。翼が似たようなことを言ってると素敵だけど、私が言うのはなんかクサくて恥ずかしかった。

結果的にはそのキラキラをもう一度私が見ることも、見せてあげることも叶わなくなった。
でもありがたいことに、S.E.Mは『叶ったことだけが大切じゃない 叶わなかった全ても大切なんだ』とも言ってくれる。私もそう思える。最後の半年ほどの間、私&後輩2人というアルストロメリア的な(色んな意味でおこがましいことを言うな)3人で集団をまとめ、イベントの成功を目指せていたことはとても幸福だった。S.E.Mに誇れるほど頑張っていた訳では無い。サボることも心が折れることもあった。それでもほんの少し成長出来た(気がする)。

そういうわけで、S.E.Mの皆さん(特に山下次郎さん)、ありがとうございました。これからもプロデュースします。
心が折れた時、『でも天道輝が今日もかっけえから頑張ろう』と思わせてくれた、かっこいい天道輝さんもありがとうございました。あなたみたいな大人になりたい。

さて。あと私に出来ることは、僅かに残った最後のイベントを成功させること、来年は更なる苦境に立ち向かわなきゃいけない後輩達にできる限りのサポートをすること、
『きっと絶対 上手くいくさ』
と祈ることだけである。


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