『私の罪と貴方の罪と…貴方の愛と優しい手』

父様の羅刹と共に築こうとした新しい日本。

そこには救いようのない世界しか広がらなかっただろう。

私は、父様を止めるため、左之助さんと共に父様と対峙したけれど、最終的には自分で父様を止めることは出来なくて。

゛「千鶴、親殺しの罪はこの俺が背負ってやる。恨み言ならいくらでも後で聞いてやる。だから、お前は目を瞑ってろ。」゛

左之助さんは、そう言って父様と対峙した。

私は貴方に一人罪を背負わせたくはなかった。

だから、最後まで見届けるため目は閉じなかった。

愛した人と罪を分かち合うために。

父様の狂気を止めてくれた貴方。

どうして恨むことができるでしょう。

恨みごとなど言えましょう…。

そして今、貴方は父様を殺めた事、沢山の人をその手で殺めた事を痛みとして心に残し、血濡れた手で私たちの子を抱く事ためらっている。

汚してしまうのではないかと。無垢な子を己が汚してしまうのではないのかと。

「俺のこの手は血濡れた手だ。」

そっと貴方の手に触れる。

「貴方の手に私は守られてきました。貴方が父様を止めるために父様を殺めた事を罪と呼ぶならそれをさせてしまった私にもその罪はあります。貴方がその手で殺めた命に痛みを覚えるのなら私にも分けて下さい。この貴方の手は人々のために振るわれてきた。人々を守ってきた。そして、私を守ってきた優しい手です。」

貴方は泣きそうな顔で私を見つめる。

「この子を抱っこしてもいいのか…俺は…。」

貴方の腕に子を渡す。

「もちろんです。父様ですから。」

貴方は頬に一滴涙を流し子を抱き締めた。

「千鶴…俺は約束する。お前とこの子を必ず守り抜いてみせる。この命の限りな。」

私の罪と貴方の罪と…分かち合いましょう。

貴方の愛と優しい手は、ずっと私とこの子を守り抜いて下さるでしょう。

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薄桜鬼愛が止まらない(笑)

左之千は最高なのだ、私の中で\(^o^)/

(塵と消えろ私…)

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