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台風との出会いもある意味で一期一会

今朝の通勤路上は涼しいを通り越して寒いくらいでした。長袖でもよかったかなという気持ちが脳裏を掠めたくらいです。でも、それだと今度は雨で袖が濡れてしまうことに気付き、思い直しました。

さて、……。

本稿の執筆時現在、台風13号はゆっくり北東に進んでいる。でも、その進みは遅々としている。高気圧に行く手を阻まれているためだとのこと。

この台風は元々勢力が弱い。暴風域を持つにいたることはなかった。そのため、一部が日本列島に差し掛かったこともあって力が衰え、明日には熱帯低気圧に変わると見られている。

台風と熱帯低気圧の違いは、中心付近の最大風速の大小である。最大風速が17.2m/s以上となると「台風」となる。要は風の強さの違いだけなので、基本的な性質は同じ。

即ち、エネルギー源が南からの暖かい空気の上昇気流に基づく点、それゆえに暖気と寒気の境目に発生する前線を伴わない点で台風と熱帯低気圧に差異はない。

風の強弱の差だけとはいえ、気象庁の扱いも変わる。熱帯低気圧は進路予想が出されない。

その一方で、今回の台風は猛烈な雨をもたらしている。この点は熱帯低気圧になったからといって急に変わることはない。

だから単純に「熱帯低気圧になってよかったね」ということにはならない。でも、この名前と扱いの違いによって、受け止める我々の感じ方も変わってしまう。まだこれからの地域もあり、人々の気が緩んでしまうことを危惧する。

繰り返しになるが、強い大雨を降らせる力はまだ残っている点、今しばらく警戒が必要である。くどいけど大事なことなので申し上げた。

台風は本来、日本近海に近づくに従って周囲の冷たい空気の影響を受けて温帯低気圧に変わるのが通常のパターンであった。そうならないのは、やはり温暖化のせいであろうか。

そうであれば過去の経験が必ずしも通じなくなっていることを念頭に置き、自分でできる警戒は継続するにしくはない。進路や風雨の強さにおいて同じ台風はないし、一期一会の精神を旨とすべきだろう。後悔は先に立たずなのだから。

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