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同志・戦友とも言える同僚の退職の報に接して思うこと

今日は晴れて気温も上がり、4月半ばだというのにもう初夏の雰囲気が漂っていました。鯉のぼりの季節も近いですね。

さて、……。

風の噂で、元の同僚が会社を辞めるという話が舞い込んできた。正直驚いている。

彼と一緒に仕事をしていた時は、大小さまざまな業務があるなかで基本は業務分担に従いつつも、時間外削減要請もあり「私はここまではやるから、あなたはその先をお願い」とお互いの余力をかき集めながらプチ仕分けを行って対応したりもした。

たまに新規の業務が降りてくることもあり、そういう時はその業務の趣旨を二人で理解し、どうすれば楽にできるかのアイデア出しも行った。基本は私がやることが多かったが、やっていく中で疑問が湧くと意見をもらったりする間柄であった。

単なる同僚というよりは同志・戦友に近い存在だったと思う。

本人は既に有休消化に入っていて直接お話を聞くことができない。いろいろつてを手繰って情報を集めると、どうも奥様の体調がよろしくないことが分かった。

かつての記憶と照合すると、既にお子さんは大学を出て社会人となっている年齢。教育に手が掛からず、家で夫婦だけで過ごしているという家庭環境から、奥様の看護に専念したいとの思いが強くなったようだ。

もちろん、退職すれば収入はなくなる。でも、いくらあるのかは分からないけど蓄えもあるだろうし退職金も出ることから「もうここらでよかろう」と決意したものと理解した。

人それぞれに人生があり、いずれ各人の選択により進む方向が異なっていく。会社の同僚が皆同じ方向を見続けて退職に至ることはない。そして、その先のセカンドライフもまた人それぞれで、決まった形はないことを改めて知った気がする。

自分が定年後について思い描いていたことも、今回の話を聞いて一段と解像度が上がった。いつまでも皆と一緒ではいられない。どこかで自ら決断して一歩を踏み出す時が来るのだろう。

なお、私の妻は現状で全く健康に問題はない。だから看護のために早期退職することはなさそうだ。そのこと自体は幸いではあるのだけど、このままの状況が続くのは、即ち決断をしないで済んでしまうということでもある。

その状況が続いた結果、突然ハードランディングを迫られることにならないよう気をつけたいと思う。

ちなみに、退職する彼については有志で送別会をしようという話が持ち上がっているそうで、もちろん私も万難を排して参加するつもり。

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