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実家の売却を終えて仲介手数料に対して思うこと

今日は、朝の出がけは何とか降られずに済みました。でも、帰宅時にはかなりの雨が降って往生することに……。何とか駅にたどり着いてジュクジュクの靴の気持ち悪さを感じつつ、電車に乗り込みました。

さて、……。

実家の売却手続が終了した。実は、これはもう少し前のことなのだけど、プライバシーもあるのでちょっとボヤかしておく。

この取引で、やはり不動産業者に支払う手数料って高いなあと思った。今回は、そのことを考えたい。

不動産の売買金額は、400万円超の場合が大多数だと考える。この場合「(売買価格×3%+6万円)×1.10(内0.10は消費税)」が不動産業者に支払う仲介手数料の「上限」となる。これは宅地建物取引業法で定められている。

仮に売買金額が1,000万円だったとすると、(1,000万円×3%+6万円)×1.10=39万6千円となる。

不動産業者は、大多数がこの上限額を請求してくる。しかも、これは売主と買主の両方に対して請求できるため、両方を自社で見つけられれば収入は倍、結構な収入を得られることになる。

そういうケースばかりではないが、不動産業者間での情報のやり取りも当然行われている。A社に持ち込まれた不動産の売却依頼に対し、B社で買主を見つけた場合、A社は売主から、B社は買主から仲介手数料の支払いを受けることになる。

不動産業者の広告チラシって、しょっちゅう家のポストに投函されていると思う。正直なところ、大多数の家ではゴミにしかならない。それでも、その中で一軒でも話を聞いてみようと思ったなら、チラシの投函は大成功である。

チラシはまず原稿を作成し、印刷してポスティングとなるのだから、結構な費用が掛かる。それでも仲介手数料でペイできてしまう。だから、とにかく売るための不動産情報は手にしたい。その思いがチラシに込められている。

「あなたの不動産を求めている人がいます」と特別感を漂わせるチラシの文句も、彼らの事情を理解すると大した意味を持たないことが分かる。「あなた」だけに言っているわけでも、その不動産の価値を見極めたわけでもないのだから。

昨今は、独立系の不動産業者等でこの手数料率を下げて商売をしているところも出てきている。でも、大手はやっていない。この状況は、家を売買したい一般人からすると選択に悩む。

もしあなたが家を売買する場合において、無名だけど手数料が安い会社と有名だけど手数料が上限額の会社、どちらを選ぶだろうか。これは結構思案のしどころとなるだろう。

もちろん、不動産の売買を宅地建物取引業法に従って行うのはどちらも同じ。しかしながらネットワークの差、情報量の差が出てくる。支店を持つ規模の会社であれば、売主や買主を見つけてくる力は独立系よりも大きい。

加えて、一生の買い物(売り物)となると、万全を期したい思いが強くなる。万一トラブルが発生した時に、どちらが信用できるかである。

不動産に限らず、高級品であればあるほどより確かな店と取引したいのは人情。百貨店はそのマインドによって贈り物購入場所として主役となってきた。

贈り物において、この傾向はだいぶ薄まってきたけれど、不動産取引ではまだまだだなと思っている。

お読み頂き、ありがとうございました。

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