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成年後見制度のシンプルな評価は「喜びの声」がないこと

今日も一日お疲れ様でした。私的には、今週も重負荷です。

さて、……

私は1年前、成年後見制度に関わり以下の本をKindle出版した。

私は知らなかったのだけど、この本の原稿を書いている頃、厚生労働省の成年後見制度利用促進専門家会議が開かれていた。

この場で「第二期成年後見制度利用促進基本計画 最終取りまとめ概要 ~尊厳のある本人らしい生活の継続と地域社会への参加を図る権利擁護支援の推進~」と題した報告書が話し合われている。

要は2021年12月22日に第一期活動を取りまとめた報告書を作り、現在それを受けて第二期活動が行われている、という状況である。

報告書は、国のサイトにアップされている。
【本書】https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000870228.pdf

【概要版】https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000871257.pdf

本書の2ページを見ると「第二期計画の対象期間は、令和4年度から令和8年度までの5年間とする」と記載されており、制度の改訂はまだまだ先になりそうに感じられてがっかりしている。

一方で概要版の5スライドには、「2 尊厳のある本人らしい生活を継続するための成年後見制度の運用改善等」と題して成年後見制度に寄せられた問題点がまとめられている。一応問題があることについて認識してくれてはいるのだな、と少し安堵する。

時間に余裕があるなら、「成年後見制度」という単語で検索をかけてみて欲しい。やって頂くと制度の解説に関わるサイトのほか、結構批判的な意見を載せたサイトが多いことが分かる。

この制度に問題がないなら、もっとシンプルに「成年後見制度があってよかった」「成年後見制度で選任された先生に感謝でいっぱいです」みたいな意見が満ちあふれているはずである。それが見当たらないという時点で、この制度に欠陥があることは明らかだと思う。

その改正を望む声はあちこちから出ているのに、国の対応にはスピード感がない。おそらく、我が家でこれを利用することはないだろう。多分間に合わない。

これからますます高齢化が進み、本来なら利用したいと思う人も増えてくるはず。より速やかな制度改定を心から望んでいる。

「子として、民法上の事務管理としてやっている」という主張はどうしても正当性に限界があるので、よろしくお願いしたい。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。