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昨今の政治のうら寂しさを受けて、仁徳天皇の故事を書き留めておく

気温と岸田政権の支持率は下がる一方ですね。もちろんこれらに相関関係は全くありません。でも、世の中にはたまたま重なっている事象をいかにも関係あるかのようにこじつける人がいます。疲れている時・弱っている時に信じ込まされないようご注意下さい。

さて、……。

自民党派閥の政治資金パーティー会費の会計処理問題。各議員にパーティー券の販売ノルマを課し、それを達成して更に売った人にはその分をキックバックしてきたという。これが裏金で政治資金規正法違反だとして刑事告発がなされ、今も捜査中である。

政治には金が掛かるという言い訳。それを言下に否定はできないが、やり方次第のような気がする。昔と違い、ホームページサイトで自身のポリシーを訴え政策提言を行うことは可能だし、メルマガの発信も基本的には無料でできる。

厳密にはプロバイダー料やセキュリティ費用は掛かる。でも、それは私やあなたが普通に払えている程度の額であり、負担としては軽いはず。

ネット会議をすれば、会場費用も掛からない。つまり、旧態依然たる政治スタイルに固執するからお金が掛かるのであって、時代に合わせたやり方に変えていけばそうはならないのではないか。

全部は無理だとしても、その努力はすべきだし、それができない人・それすらしない人が国の改革を口にしても信憑性はゼロである。

ご飯は料亭に行かなくても食べられる。国会には議員食堂があるし、本人の体面が気になるならスタッフがコンビニに買い出しに行くことくらいはできるはず。酒を飲まないと胸襟を開けないようでは、今の時代から取り残される。

国民の生活は少しずつ苦しくなってきている。物価の上昇に昇給が追いついていないのだから当然だろう。しかも、非正規で時給制の人の割合が増えている。昇給すらない人たちの生活が困窮するのも当然ではないか。

ここで、仁徳天皇の故事をおさらいしたい。仁徳天皇は16代目の天皇で、当時は天皇親政であった。仁徳天皇がある日、人家の方を見るとかまどから炊事のための煙が立ちのぼっていないことに気づいた。

人々の生活が困窮しているのを知り、3年間租税を免除したという。もちろん租税が入らないのだから、天皇自身も倹約にいそしんだ。

今のしみったれた経済対策・少子化対策とは雲泥の差を感じる。当時の方が生活は厳しかったはずなのに租税免除を断行した仁徳天皇は、まさに仁徳の人だったのだろう(ただ、女性関係にはだらしなかったようだけど)。

今の市井の人々の生活を顧みない政治家の思想は、江戸時代の「百姓とごまの油は、絞れば絞るほど出るものなり」に近いものを感じる。ただ江戸時代よりうら寂しいのは、彼らを選んだのが私たち国民であるということ。

やはり選挙には行くべきだと申し上げる。

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