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一世風靡の麻薬的な甘露さに対処するにはコンサルティングが必要だと考える

朝、ニワトリを起こす時間に家を出ました。その時の冷え込みは想定以上でした。無事に出張を終えて帰途に就いています。

さて、……

現役を引退したスポーツ選手や、一時バカ売れした芸能人等で、後に犯罪に手を染めたり、薬物に手を出したりして世間を驚かせる人がいる。彼らはなぜそのようなことをしてしまうのだろう。

いずれも一度は時代の寵児となり一世を風靡したという経験は、何物にも代えがたい甘露さがあると思う。私はそのような経験をしたことがなく想像でしかないが、これまで自分が感じた喜びの数百倍だと考えれば何となく理解できる。

そのような時、これはあくまでも一時のもの、いつまでも続かないと自戒できる、更に一時の栄華を感謝の気持ちで受け止められるならばよいのだけど、そういう人ばかりではない。

いつかまた再びその体験ができると思ってやり続けても、皆が再び同じ体験をできるとは限らない。スポーツ選手は加齢により体力は落ちるし、芸能人も常に売れる新ネタを出し続けるのは難しい。いずれも次々と現れる新しい才能に必ず勝てるという保証はない。

そして、実際に後進に自分のポジションを取られてしまうこともあり得る。結局現役引退、あるいは気が付いたらどこからもお呼びがかからない状態に陥ってしまう。いずれそういう時が必ずやってくる。

そうなった時、スパッと割り切れるのであればよい。大抵は普通に暮らせば一生食っていけるだけの収入を得たはずだから。つましく暮らしてたまにバイトでも…というぐらいの感覚を持てればそれでよい。

でも、貯めたお金を少しずつ取り崩して生活すればよいという正論は、彼らには通じにくい。一世風靡した経験がその邪魔をする。気持ちの上で、どうしてももう一花咲かせたいという欲が湧いてくるからだ。

なお、どんな大金持ちであっても、目の前の自分の資産がだんだん目減りしていくのは、精神的にかなり大きなプレッシャーになると聞いたことがある。

何となく追い詰められた感覚の中で、まともな判断力、普通の感覚が失われていく。そして、過去の名声を慕ってと言いつつ、実際はそれを利用しようとする良からぬ人間が近付いてくる。その甘言につい乗ってしまうのが、追い詰められたものの性と言えるかもしれない。

その結果、冒頭のような転落をしてしまう。投資詐欺に引っかかったり、逆にその一味となったり、或いは違法薬物に手を出したりして、社会にいられなくなり、最後はすってんてんになってしまう。

そんなことを考えると、一時大成功を収めた人にも、その先のことを学ぶ機会が必要なのではないかと考える。大成功体験を収めた人があまりいないので、そういう人を対象にするコンサルティングは顧客数が少なくて事業として成り立ちにくいかもしれないが、ニーズはあると思っている。

そもそも才能はあったし努力もできたはず。だから、自分を大きく見せようという気持ちを捨てて、今自分が出来ることを一心不乱にやるというモチベーションを持たせることは可能だと考える。

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