見出し画像

春はあけぼの、そして異動の季節

今日の家路へ向かう道は、強い風が吹いて電車の運行が遅れることとなりました。寒風吹き荒ぶホームでジッと耐える私。それなりに寒さ対策はしていましたが、それでも最後の数分はかなり辛かったです。

さて、……。

私の勤務先では、明日4月の人事異動が発表される。基本は20日なのだけど、お休みなので1日前になる。

とはいえ、既にうっすらと噂は出回っている。この手の話には事情通さんがいて、それを何かのタイミングで開陳してくれる。彼らがどこで情報を得るのかを知りたい気持ちはあるけれど、それを問い詰めてはいけない気がするので自重している。

それにしても、私のようなオジさんになると、若い人たちの異動についての話題を聞いてもちんぷんかんぷんなのが実情。そもそも、顔と名前が分からないのだからそうなるのも当然である。

この年になると、異動よりも退職の方が気になる。お世話になったあの人がもう定年なのかという驚きがあるし、たまに定年前に辞める人も現れる。自分も退職が視野に入る年齢なので、そちらの方に関心を持ってしまう。

もちろん、中にはイレギュラーな日に退職する方もいる。大抵は病気で休職、そのまま退職されることになったのだろうと推測されるが、そうなるまでにはいろいろなことがあったのだろうと考えてしまう。

人の出入りは世の常。これは何も今に始まったことではない。平安時代を取り上げた大河ドラマ「光る君へ」のなかでも、当時の官職の任免を定める除目(じもく)について触れられている。その頃から人は、この件で一喜一憂してきた。

希望した部署に行けた人、昇進した人は欣喜雀躍するだろうし、意中ではない部署に行くこととなった人、昇進を見送られた人は意気消沈するだろう。それは仕方がない。でも、どのようになっても「置かれたところで咲く」しかない。

本来、サラリーマンはプロなのだから、どこに行ってもその職場で最善を尽くし自らの存在意義を示すことが肝要だと思っている。

これから月末まで、年度計画及び実績の取りまとめや決算作業だけでなく、異動する者の送別会や転入してくる者の受入れ準備等もあり、わさわさと落ち着かない日々を過ごすことになる。

これも「そういうものだよね」とサラッと流せるようになった自分は枯れたのか、円熟したのか、自分では何とも判断付きかねる。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。