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「ハングリーであれ。愚か者であれ」(まとめ)

おはようございます。りくです。

最近は冷えますね。
今日の東京は12℃。
すっかり冬の気候に。

さて、今週はジョブズの名スピーチ、
2005年スタンフォード大学卒業式演説について、
3回に分けてとりあげてきました。

ジョブズのスピーチは3つの話で構成されていました。

1.点と点をつなぐ(Connecting the dots)
2.愛と喪失(Love and Loss)
3.死(Death)

これらはすべて、生き方にかかわる話です。
そしてどれも、キャリア観にヒントを与えてくれます。
今回は振り返りながら、まとめる回にしたいと思います。

1.点と点をつなぐ(Connecting the dots)

前編では
1.点と点をつなぐ(Connecting the dots)
について触れました。

「点と点をつなぐ」とはどういうことだったか?
こんなストーリーでした。

自分の心に従って直感で動きなさい、後から役に立つから。
 点と点がつながるように、どこかで実を結ぶものである。
②ジョブズの場合、大学で学んだカリグラフの授業が、
 10年後、マッキントッシュにすべて活かされた。
③将来を見据えてあらかじめて点と点をつなぐことはできない
 いずれどこかでつながって実を結ぶと信じる、それが大きな差となる。

“trust that the dots will somehow connect in your future”
いずれ人生のどこかでつながって実を結ぶと信じよ

Steve Jobs

わたしの場合は?
・20年前に大好きだった三国志
・3年前から従事している人事・経営企画
・2年前から愛用しているストレングスファインダー
・1年前からどっぶりと読書にはまっている
→『戦国ベンチャーズ』の本づくりPJに参加し、
 三国志のエピソード・データ収集に活かされた!

役に立たないものなどない。
自分が好きで選んだものなら。
そう信じたら、未来にワクワクしませんか?

そんな勇気を与えてくれるConnecting the dotsの話でした。

2.愛と喪失(Love and Loss)

中編では、
2.愛と喪失(Love and Loss)
について触れました。

「愛と喪失」とはどういうことだったか?

「喪失」本当にしんどい出来事だったが、
 じぶんが大好きなもの、「愛」に気づかせてくれた
②ジョブズの場合、創設したアップルを追放されたあと、
 好きなことをやり直して、NeXTとピクサーを立ち上げた。
③偉大なことをやり抜くには、仕事を「愛」すること。
 好きなことを探し続けよ。決して立ち止まってはいけない。

“Keep Looking, Don’t Settle.”
やりたいことを探し続けてください。立ち止まってはいけない

Steve Jobs

わたしの場合は?
・事業企画7年→人事にきて、はじめは喪失感があった。
 (これまでの経験やスキルが通用せず、見失った)
・それが「好き」と「やりたいこと」に気づく機会になった。
・じぶんのパーパスを”らしく生きて、変えていく”と定義し、
 人事制度改定や組織風土改革に日々とりくんでいる。

「喪失」するようなつらい経験。
それもかえって「愛」に気づく機会となる。
そう考えると、ハードシングスに向き合えませんか?

そんなレジリエンスを与えてくれるLove and Lossの話でした。

3.死(Death)

最後の後編では、
3.死(Death)
について触れました。

ジョブズは「死」をどう捉えているか?

①「死」を意識することが、生きるうえで、
 ほんとうに大切なことを見つけるのに役立つ
②ジョブズの場合、すい臓がんの診断を受けて、
 死に接した体験があり、身をもってそう感じた。
「死」とは生命の発明である。有限だから意味がある。
 限られた時間を、他人の考えに従って生きてはならない

And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
They somehow already know what you truly want to become.
あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。
Everything else is secondary.
ほかのことは二の次で構わないのです。

Steve Jobs

わたしの場合は?
・自身が死に迫った経験はないが、母の乳がんの体験から、
 身近な人がいつなくなるかわからないように過ごそうと思った。
・仕事やキャリアも「終わり」を意識したほうがよいだろう。
 リスタートすることが、次の「生」のはじまり。
 そうして生まれた次のキャリアが、「終わり」を発明していく。
 ひとつの仕事に頼るでなく、そんなキャリア観を持ちたい。

Stay Hungry. Stay Foolish.

ジョブズの3つ話。

1.点と点をつなぐ(Connecting the dots)
2.愛と喪失(Love and Loss)
3.死(Death)

これらはどれも、一貫して、人生観を示すストーリーでした。
ジョブズは直感、自分の心にしたがうことを最優先せよと。

「喪失」することがあっても、それが「愛」に気づく機会に。
「死」があるのだから、他人ではなく自分の心に従うべきだと。
そして直感で選んだ道は、いずれ「点と点がつながる」と。

なんど聴いても、なんど原稿を読み返しても
人生・キャリアの歩み方として深いなあ!と
毎回、わたしはこころが揺さぶられます。

どうしたらそんなあくなき探求心を持てるのか?
じぶんの直感を信じて歩き続けられるのか?

ジョブズのスピーチはこのフレーズで締められます。

“Stay Hungry. Stay Foolish.”
「ハングリーであれ。愚か者であれ」

これはジョブズが若いころ好きだった冊子
全地球カタログ(The Whole Earth Catalog)
その最終版の背表紙に刻まれたメッセージでした。

The Whole Earth Catalog

ジョブズはいつまでも、ハングリー、すなわち、
現状に満足せずに、じぶんの直感にしたがって
つぎの世界、新しい景色を求め続けたのでしょう。

そしてどこまでも、愚か者、すなわち、
クレバーにならず、じぶんの興味にしたがって、
裸のままぶつかり、失っては学んでを繰り返したのでしょう。

そんなジョブズの生き方を知ると、
この言葉が、深い意味をもって、刺さりませんか。

“Stay Hungry. Stay Foolish.”
「ハングリーであれ。愚か者であれ」

わたしも、ハングリーであろう。満足してはいけない。
愚か者であろう。学ぶほどに、自分の無知を知ろう。

そんなじぶんの直感とこころにしたがう生き方を。

ジョブズに感謝と敬愛を。

サハラ砂漠の朝焼け、ハングリーで愚かなわたし(2015)


それではよい一日を!
Have a nice day!!

りく




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