見出し画像

「ハングリーであれ。愚か者であれ」(中編)

おはようございます。りくです。

ジョブズの名スピーチを読み解くシリーズ、中編です。

”Stay Hungry, Stay Foolish”
「ハングリーであれ。愚か者であれ」

スタンフォード大学の卒業式スピーチでは
こちらの言葉がもっとも有名なフレーズですが、
わたしは、こちらのほうがジョブズの本質ではと思っています。

“Keep Looking, Don’t Settle.”
「やりたいことを探し続けてください。立ち止まってはいけない」

今日は、ジョブズのスピーチの二つ目の話、
2.愛と喪失(Love and Loss)
についてみていきます!

1.点と点をつなぐ(Connecting the dots)

2.愛と喪失(Love and Loss)←ここ

3.死(Death)

ではいきましょう!

2.愛と喪失(Love and Loss)

ジョブズは若くして成功しましたが、
30歳でいちど職を失っています。
自分で立ち上げた会社を追われているのです。

「2つ目の話は愛と喪失(敗北)です。」
「私は若い頃に大好きなことに出合えて幸運でした。共同創業者のウォズニアックとともに私の両親の家のガレージでアップルを創業したのは二十歳のときでした。それから一生懸命に働き、10年後には売上高20億ドル、社員数4000人を超える会社に成長したのです。」
「そして我々の最良の商品、マッキントッシュを発売したちょうど1年後、30歳になったときに、私は会社から解雇されたのです。自分で立ち上げた会社から、クビを言い渡されるなんて。」

なぜ会社を辞めることになったのか?
新しいボードメンバーとの亀裂でした。

「実は会社が成長するのにあわせ、一緒に経営できる有能な人材を外部から招いたのです。最初の1年はうまくいっていたのですが、やがてお互いの将来展望に食い違いがでてきたのです。そして最後には決定的な亀裂が生まれてしまった。
「そのとき、取締役会は彼に味方したのです。それで30歳のとき、私は追い出されたのです。それは周知の事実となりました。私の人生をかけて築いたものが、突然、手中から消えてしまったのです。これは本当にしんどい出来事でした。」
1カ月くらいはぼうぜんとしていました。私にバトンを託した先輩の起業家たちを失望させてしまったと落ち込みました。デビッド・パッカードやボブ・ノイスに会い、台無しにしてしまったことをわびました。公然たる大失敗だったので、このまま逃げ出してしまおうかとさえ思いました。」

喪失が愛を気づかせる

本当にしんどい出来事だったと振り返るジョブズ。
しかしそれが逆に、本当に好きなことを気づかせたというのです。
だから、ジョブズはまた一から始める決意をします。

「しかし、ゆっくりと何か希望がわいてきたのです。自分が打ち込んできたことが、やはり大好きだったのです。アップルでのつらい出来事があっても、この一点だけは変わらなかった。会社を追われはしましたが、もう一度挑戦しようと思えるようになったのです。
「そのときは気づきませんでしたが、アップルから追い出されたことは、人生でもっとも幸運な出来事だったのです。将来に対する確証は持てなくなりましたが、会社を発展させるという重圧は、もう一度挑戦者になるという身軽さにとってかわりました。アップルを離れたことで、私は人生でもっとも創造的な時期を迎えることができたのです。」

喪失が幸運な出来事になる

新たに企業したNeXT、ピクサー。
ピクサーは世界的な成功をおさめ、
NeXTはアップルに買収され、ジョブズはアップルに舞い戻ることに。
信念を失わなかったジョブズが見事でしかありません。

「その後の5年間に、NeXTという会社を起業し、ピクサーも立ち上げました。そして妻になるすばらしい女性と巡り合えたのです。ピクサーは世界初のコンピューターを使ったアニメーション映画「トイ・ストーリー」を製作することになり、今では世界でもっとも成功したアニメ製作会社になりました。」
「そして、思いがけないことに、アップルがNeXTを買収し、私はアップルに舞い戻ることになりました。いまや、NeXTで開発した技術はアップルで進むルネサンスの中核となっています。そして、ロレーンとともに最高の家族も築けたのです。」
アップルを追われなかったら、今の私は無かったでしょう。非常に苦い薬でしたが、私にはそういうつらい経験が必要だったのでしょう。最悪のできごとに見舞われても、信念を失わないこと。

Keep Looking, Don’t Settle.

なぜここまで信念をつらぬけたのか?
ジョブズの答えはこうです。

”the only way to do great work is to love what you do.”
偉大なことをやり抜くただ一つの道は、仕事を愛することでしょう。

ではまだじぶんの仕事が愛せていない場合は?

”If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle”
好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください。決して立ち止まってはいけない。

これがなにより、ジョブズがジョブズたらしめている。
わたしはそう感じました。

自分の仕事を愛してやまなかったからこそ、前進し続けられたのです。皆さんも大好きなことを見つけてください。仕事でも恋愛でも同じです。仕事は人生の一大事です。やりがいを感じることができるただ一つの方法は、すばらしい仕事だと心底思えることをやることです。」
そして偉大なことをやり抜くただ一つの道は、仕事を愛することでしょう。好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください。決して立ち止まってはいけない。本当にやりたいことが見つかった時には、不思議と自分でもすぐに分かるはずです。すばらしい恋愛と同じように、時間がたつごとによくなっていくものです。だから、探し続けてください。絶対に、立ち尽くしてはいけません。

わたしの「愛と喪失」

“Keep Looking, Don’t Settle.”
「やりたいことを探し続けてください。立ち止まってはいけない」

やりたいことがない。
好きなことがみつからない。

だれもが悩む問い。
そして答えの決まっていない問い。

わたしはどうだろうか?

いまの職場に入社し、事業企画を7年。
とくに成長する事業の拡大期は
やりがいを持って走り続けていた。

その後、人事にきて、3年。
はじめは喪失感があったかもしれない。
それまでの経験・スキルがまったく通用しなかった
それは自信と目標の喪失に近かった。

しかしそれはよい出来事でした
あらためてじぶんの「好き」と「やりたいこと」に
気付くことができたのだと思います。

わたしはいま、社会人大学院(経営学)に向けた勉強をしながら
人事制度の改定や組織風土改革にとりくんでいます。
これは、わたしらしく、社会に変化をあたえていく活動です。
そしてそれは、わたしが愛して止まないことなのです。

なぜか?
わたしはじぶんの存在意義(パーパス)を
”らしく生きて、変えていく”
そう定義しています。

ひとりひとりがよりその人らしく生きれる社会にしたい。
それが企業にとっては生産性とエンゲージメントにつながり
ウェルビーイングでサステイナブルな組織になると信じています。

だからわたしは、わたしの仕事を愛しています。
仕事だけでなく、日々のインプット・アウトプット、
そのすべてがわたしの存在意義につながっている、
わたしが愛することをブラッシュアップさせている。

そう信じて、歩み続けていきたいと思います。
今日も愛する仕事に向き合うために行ってきます!

それでは今日もよい一日を!
Have a nice day!!

りく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?