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知的財産権とは?【203】

1.知的財産権について

知的財産権と聞いて、皆さんはどう思いますか?あまり身近に感じるひとは少ないと思いますが、意外と身近なところに知的財産権を侵害してしまう危険があるのです。
特に最近ではインターネットの普及やデジタル技術の発達によって音声や文字、映像などの複製や配信が簡単になり、知的財産権の侵害が問題になっています。

2.知的財産権の種類

知的財産権は大きく2つに分けられます。著作権と産業財産権です。

産業財産権とは、企業が開発した新しい技術や新しいデザイン、ネーミングなどにある一定の期間独占権を与える制度です。これによって模倣から保護したり、取引上の信用を維持できるため、産業が発達することができます。この産業財産権は特許権、意匠権、商標権、実用新案権に分けることができ、それぞれ権利期間が異なります。

著作権とは、文化的な創作物、すなわち著作物に対する権利で、著作物を創作した段階で自動的に成立します。例えば、なんとなく描いた落書きでもそれには著作権があるため、勝手に使うと犯罪になります。

その他の知的財産権↓

3.著作権管理団体とは?

著作権者から委託を受けて著作権を管理している団体のことを著作権管理団体といいます。著作物を著作者以外の人が使う場合、著作者から許諾を受けて使用料などの交渉をしなければいけません。しかし、著作権は譲渡や相続などもできるため、実際の著作権者がだれなのか分かりにくいことが多く、著作権管理団体に信託することが多いです。

今では誰でも文化庁長官の登録を受ければ著作権などの管理を行うことができます。その中でも大きな影響力を持つ事業者を「指定著作権管理事業者」と指定しています。

みなさんもJASRACという名前を聞いたことがあると思います。このJASRAC(日本音楽著作権協会)は、著作権管理団体のシェアの99%ととても多く、国内外の約350万曲を管理し、カラオケやネット、テレビなどで音楽が使われる際に著作権使用料を徴収して作曲者や作詞者に分配しています。

例えばみなさんが許可を得ずに音楽をネットに上げたら、JASRACから請求がくるかもしれないので気をつけましょう。

4.著作権侵害による罰則

著作権を侵害すると、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が課せられます。また、法人が業務内で侵害をしてしまうと3億円以下の罰金が課せられます。とても重い額ですよね。それほど著作権侵害はやってはいけないことなのです。

映画館でよく見る違法ダウンロードへの注意喚起のコマーシャルは知っている人も多いと思います。海賊版などの違法サイトから違反だと知りながらダウンロードすると2年以下の懲役または200万円以下の罰金が課せられます。

最近まんが村が復活しましたが、あのサイトでダウンロードをしたりすると法律違反になる可能性があるので注意しましょう。

5.まとめ

今回は知的財産権について紹介しました。最近ではあまりも簡単に複製できるので、インターネット上では知的財産権は軽視されがちです。しかし、インターネット上にあるものでも著作権はあり、さまざまな法律で保護されているので注意が必要です。

みなさんも著作権を侵害しないように気をつけてくださいね。最後まで読んでくださりありがとうございました!

6.参考文献、画像引用元

https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/seidogaiyo/chizai02.html

https://kotobank.jp/word/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E5%8D%94%E4%BC%9A%28JASRAC%29-893970
https://mag.ibis.gs/marketing/low_190313/

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