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オタク系株主優待でオタク成分が毎年定期供給される仕組みを作ろう


いやー、日本一ソフトウェアの株を今年に入って初めて買って知ったんですけど、これ隠れ株主優待あるんですね。

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株主への業績報告書のオマケにクリエーターさんへのイラスト付きインタビュー集が入ってて『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』の泉達也さんや『ディスガイア6』の小見山良毅さんのページがあるわけ。

小見山さんって社員No.375で平成27年入社ってことは、入社5年目でディスガイアの開発責任者やってたの?すげぇなあ!とか思えるちょっとしたファンアイテムになってる。情報が完全に社内報。

魔女シリーズの泉さん、ルフランのテキスト読んでから結構好きなんだけど、本人の言葉がメディアに出てくることがほぼないから、作ってるモノのわりに謎の人物だったのよね。
ガレリアの地下迷宮も作りかけをリリースしたっぽい痕跡が至るところに見られて不完全燃焼だったと思うけど、シナリオは泉さんらしいキレが見られたし、ぜひ次回作も作ってくれることを期待したいです。地下迷宮シリーズ作るのやめないでー!頼むー!

というわけで日本一ソフトウェアの隠れ株主優待でテンション上がったので、今日は自分の持ってるオタク系株主優待銘柄の話をします。
オタク活動というのはどうしても金がかかるものですが、まぁ何らかの手段で定期供給されてくる仕組みを作るのが一番よね。いわゆる「コップから溢れてくる水を飲む」状態を毎年作り上げるのが大事なんだ。


まず1つ目。
イラスト制作ソフトのクリップスタジオを作ってるアートスパークHD。

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従来は配当金もしょっぱくて、株主優待もない銘柄だったんですが、6月21日の開示により、突如株主優待制度の新設が発表されました。
内容は『CLIP STUDIO PAINT EX』の6ヶ月分アクティベーションカードを半年に1回もらえるというもの。

要は、ずっとホールドしてればクリスタ1ライセンス無料で使っていいよ、ということです。自分は絵を描けないので縁のない話ですが、クリスタの年会費払ってる絵師さんだったら、真面目にクリスタのライセンス買うよりもアートスパークの株を100株買って握りしめてるほうがオトクなような気がします。

価格は7月1日終値ベースで810円で、最低投資価格は81,000円(100株)。
一方、優待利回りはクリスタが年額7,800円なので利回りは9.62%となります。
別途、配当金の予想値は3円となっており、100株だと300円。こちらの利回りは0.37%(税引前)。配当を期待して投資する銘柄ではありません。

というわけで、優待+配当金を合計した期待利回りは9.99%となります。絵師さんであればオトクといえる優待銘柄ですね。


次にご紹介するのはコーエーテクモ。

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価格は7月1日終値5,160円で、最低投資価格は516,000円(100株)。

株主優待の内容は、100株買うと自社商品を40%割引で買う権利をもらえるものです。「オプーナを買う権利をやろう」のリアル版をオプーナ開発元のコーエーが実際にやってるんだ。
一方、配当金の予想値は81円となっており、100株買うとすると年に8,100円(税引前)もらえます。
「税引前」と書いているのは、株式による所得は約20%の税金がかかりますので、実際には6,480円の受領となるためです。

とすると、どうなるか。
例えば、この前発売された戦国無双は8,580円なので、40%ディスカウントで買う権利を行使すると5,100円となり、配当金でもらえる6,480円以内に収まります。つまり、株主優待+配当金でコーエーテクモのゲームが年に1本無料でもらえる計算になります。
なので、コーエーテクモ株を自分は「毎年1回無双か三国志を永久にもらえる券」と呼んでいます。

ポイントは「永久」ってところでして、1回買ったら二度と売ろうとは思わなければ、その後株価が上がろうが下がろうが関係ないんですね。どうせ売らないのだったら、株価が100万円だろうが1万円だろうが一緒。
優待銘柄に投資するというのはそういうことで、要は「自分の人生の周りには一生この会社があるだろうな」と思える会社を買えばいいのです。どうせ投資しなくともその金で結局商品を買うことになるのだから。


次はビックカメラの話をさせてください。いや、この前ちょっとした驚きがあったんですよ。

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ビックカメラの優待は有名なので、株式投資してる人はかなりの割合で保有してるんじゃないかと思います。

価格は7月1日終値で1,107円なので、最低投資価格は110,700円(100株)。

株主優待の内容は年間3,000円の買物優待券(1年以上長期保有したら年間5,000円に増額)。ずっと持っている人が多いと思うので、長期保有ベースで計算すると5,000円/110,700円で、優待利回りは4.52%。
一方、配当金の予想は15円となっており配当利回りは1.36%(税引前)
なので、優待+配当利回りは合計5.88%となっており、極めて高利回りです。多くの人が持っているというのはこういう理由ですね。

ただ、この優待にはネックがあって「ビックカメラ・コジマ・ソフマップで株主優待券の有効期限内で買い物しなければならない」という縛りが発生すること。
どうしても買うものないときってあるじゃないですか。なのに優待券の期限が迫ってきて、まいったな~ってなることある。頼む~~!来月のゲームの発売日まで有効期限伸ばしてくれ~~!みたいな感じになるんすよ。

さっき書いた驚きってのは、これの解決方法を先日知りまして。

なんと「ビックカメラの株主優待券でニンテンドープリペイドカードを買える」んですよね。話を聞いて、試しに買ってみたらマジで買えた。ニンテンドープリペイドカードも金券扱いかと思ってて、QUOカードで切手買えないのと同じ理屈だと思いこんでたんですよね。

さらに、どうもネットで調べてるとビックカメラの株主優待券はGooglePlayカードも買えるらしい。
ということは、実質ウマ娘のガチャはビックカメラの株主優待で回せるということ…。サイゲのガチャを回せる株主優待をサイバーエージェントが作ってくれないかなと思ってたけど、まさかビックカメラの優待がガチャ引換券だったとはビックリでしたよ。


最後にKADOKAWA。

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価格は7月1日終値で4,475円なので、最低投資価格は447,500円(100株)。
角川は、本やゲームや電子書籍サイトBOOK WALKERの金券等を申し込めるカタログを送ってくれます。

金額は保有年数に応じて変わりますが、計算しやすいようにBOOK WALKERの金券で計算すると次のとおり。
1年以上保有…3,000円分(利回り0.67%)
3年以上保有…4,500円分(利回り1.01%)
5年以上保有…6,000円分(利回り1.34%)

自分は4年ほど保有しているはずなので、画像は真ん中のシルバーコースのものです。

配当金の予想額が50円なので利回り1.12%(税引前)となり、株主優待+配当金で総じて2%前後程度の利回りとなりますね。
カタログではゲームの引き換えを選ぶこともでき、SEKIROや風来のシレン5があったりするので、そのへんに換えちゃうというのもアリです。

ただ、電子書籍周りでいうと角川よりも利回りが良い銘柄はありまして。

 パピレス(RENTA) … 11,000円分のコード(利回り6.49%)
 ビーグリー(まんが王国) … 10,000ポイント(利回り6.77%)

あたりが電子書籍周りの高利回り銘柄で知られています。
ただ、電子書籍業界は競争が激化しており、どの企業も売上は伸びるものの広告宣伝費でヒーコラ言ってる状況。電子書籍に限った話ではないですが、優待は続けられる企業体力があるかどうかも見ておくポイントの一つではありますね。


ともかく、日本一ソフトウェアの隠れ優待はノー情報だっただけに意外すぎて任天堂の新卒採用パンフ並にテンション上がったワケですよ。

こうやって公表されている株主優待をバンバン活用することでオタクライフのランニングコストを落とすことができるし、日本一ソフトウェアの隠れ優待みたいなファンアイテム見つけられるのも投資の面白さなんだよなぁ。

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