「Mと連絡が取れなくなった。LINEの既読がつかなくなった。」
と聞かされたのは1か月前のこと。

大学でいつメン（少なくとも私はそう思っていた）としていた私を含めた4人のうち、1人と連絡が取れなくなっていた。しかも4月頃から。

いつメンと言えども、SNSで頻繁に連絡を取ることが好きではなかったメンバーだったから、特に連絡がなくとも元気に過ごしていると思っていた。ただ、コロナ禍で大学に行く機会がなくなり、会わなかっただけだと思っていた。
普通に同じ授業を隣で受けて、昼ごはんも一緒に食べて、誕生日プレゼントもあげて、ゼミの愚痴を聞いて、友人の幅も広くて、おいしいごはん屋さんをよく知っていてそこで飲んで、私たちはごく普通の大学生だったはずだ。

でも、今覚えばひとつだけ心当たりがあった。
5月のGWの頃、まだ授業が始まっていなかったこともあり、4人のLINEグループに「オンライン飲み会しようよ！」と連絡を入れたことがあった。しかし、Mだけ返事がなかった。そして既読もつかなかった。今、見返してみても既読の数は1つ足りていない。

その頃は、就活で忙しいかな。
と特に何も思うことなくきれいに流れていったのだと思っていた。

しかし、ある友人によると4月頃に続いていたLINEがある日を境にピタリと止まってしまったという。バイトも同じだったのに、急に欠勤。給料も取りに来ない。挙句の果てには、弟に連絡をしても返事は返ってこないらしい。

大学には在籍しているのだろうか。
就職活動は？バイトは？いま、どこにいる？
さすがに心配になってきた。

そこで私たちは大学の事務室に問い合わせてみることにした。
「あの、友人のMさんと連絡が取れていなくて。大学に在学しているか見てもらうことってできますか？履修の登録をしているかどうかだけでもいいので。」
すると、
職員「あー、Mさんね…。知ってるよ。春頃だったかな、先生も心配してはったの。でも連絡は取れていると聞いてる。大学にも在籍はしている。」

どうやら大学の中でも話題にはなっているようだ。
それでも大学にはいるし、ちゃんと生きている。
そして私たちや先生、他の友人たちも心配していることを本人は知っているようだ。それでも連絡は取らないらしい。

なにかあったんだろう。力になれなくてごめん。
もし私たちがSNSで頻繁に連絡を取るような人たちだったら何か変わっていたかな。でもそれじゃ私たちらしくないよな。
いつか、心の整理ができたり、何か思ってくれることがあるなら連絡をしてほしい。また、会おうよ。

#大学生 #友人 #友達 #人間関係