偉人に恋した女の子〜SAY YESを語ろう〜

「SAY YES」発売30周年おめでとうございます。

1991年7月24日に発売され、日本のラブソングの代表曲になったCHAGE&ASKAの「SAY YES」。
その特別な記念日に書かせていただきます。
どうぞ少しだけ、わたしの思い出話にお付き合いくださいね。

独自の反抗期

以前にも書いたことがありましたが、わたしは両親の影響でCHAGE&ASKA(あえてこの表記でいきます)が大好きになりました。
ASKAさんを好きになり、「大人になったらあすかと一緒にお仕事する人になって結婚するからね。」と言っていたほどです。

今でこそASKAさんのやることなすこと全てを大きな愛情で受け入れるわたしですが、実は一度だけC&A反抗期がありました。
それも長い長い。
その思い出の曲が「SAY YES」です。

出会ってしまった偉人

物心ついた時すでに大ヒット曲だった「SAY YES」。
わたしももちろん知っていて、好きでした。
小さいころは歌詞の意味も理解できなかったのですが、なんとこの名曲と初めて向き合ったのは小学校の授業でした。

音楽の授業で「SAY YES」を合唱することになったのです。
はっきりした記憶はありませんが、たしか市か学校のオリジナル教材である合唱の教科書に載っていたような気がします。
それを全校生徒で歌うというイベントでした。

「あすかって教科書になるすごい人なんだ!
あぁ、もう、好き!」

思考が今と全く変わっていませんが、わたしはゾクゾクしました。
学校の授業で習う人ってことは、ASKAさんはバッハやベートーヴェンと同じなんだ。
わたしはそんなすごい人を好きなんだ、と誇らしい一方で。

そこは小学生。
「学校で習う人が好きなんて言えない。
だって、いい子ちゃんぶってるみたいだもん。」という葛藤がありました。
わたしの中で唯一、ASKAさんに対しての反抗期でした。

呪縛からの解放

そんな彼を好きだと言えないまま数十年。
今でもわたしのリアルな友達は、わたしがASKAさんのファンだと知らない人が多いです。
当時の反抗期のなごりで、なんとなく「SAY YES」はほろ苦い思い出の曲に位置づけられてしまいました。

その呪縛が突然解かれたのはなんと2020年。
CHAGE&ASKAライブDVD BOXを全作大人買いしてからでした。
今までは音楽はCDで聴く派でしたし、実家には両親所有のVHS作品があったので自分専用はあまり持っていませんでした。
そのため、コロナ自粛をきっかけに購入しました。

ライブ映像で観る「SAY YES」の素晴らしさに骨抜きにされ、小学生からの呪縛が一瞬で解けたのです。

愛には愛で 感じ合おうよ
恋の手触り 消えないように
何度も言うよ 君は確かに 僕を愛してる

ストレートな愛の言葉の奥まで理解できる年齢になったのでしょう。
あの反抗期は、むしろ必要な時期だったとさえ感じることができました。

そしてこれからも

偉人に恋した女の子はすっかり大きくなりました。
ASKAさんもわたしも、ファンの皆さんも。
年齢や環境で同じ曲でも感じ方が変わるのは周知の事実です。
でも、長い時間をかけても変わらない想いもありました。
それはきっと、これからも変わることのないASKAさんを応援する気持ち。

何度も言うよ 残さず言うよ
君があふれてる

ね、ASKAさん♡

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