見出し画像

知らない街で自転車に乗る

この場所にいる間に自転車に乗りたい。この場所に来る前からずっと思ってた。
期間限定のこの場所。それは六本木一丁目。(言いたいだけ)
 
色々難関があって中々自転車に乗れない。それは
雨。ここのところ雨が結構降る。
そして坂。この場所の地形。たぶん谷なんだ。東西南北全て坂。
極めつけは駐輪場。行ったはいいが自転車を放置するわけにいかないので事前に駐輪場を調べる。
やっとこの3点で納得の行く場所が決まったのが東京ミッドタウン。
早速乗ろう!!と自転車で外に出るとなんだかポツポツと雨が。
まだ大丈夫。これくらいなら大丈夫。
マンション出る瞬間から坂を下る。そして緩やかな上り坂。思ってたよりきつい。心臓が破裂しそう。体がかなり鈍ってることに気づく。
大きな幹線道路。こわい。車のスピードが私の知ってるスピードじゃない。すごすごと横断して今度は細い坂の歩道。上り坂。自転車押しながら歩く。自転車と私でいっぱいいっぱいの道路。前から来る人に謝りながら歩く。そして下り坂。
水を得た魚のように本領を発揮。坂の傾斜に任せて滑るように自転車を走らせる。知らない道(駐輪場までの)とまだ心臓がバクバクしてる鈍った体とで緊張しながら無事駐輪場に辿り着いた時の安堵感。

ただ東京ミッドタウンに行くだけなのになんだかすごいミッションを達成したようなこの気分はいったいなんなんだろう。ミッドタウンでバナナを買う(とりあえずバナナ)。ちょっと高い。ドラッグストアと無印良品も見てみよう。
私が住んでる所はドラッグストアだらけだし無印良品もあるしでこれが普通だと思ってた。
ない場所もあるんだと実感。なんだかドラッグストアと無印良品が尊いものに感じる。

あとこの街で何回自転車に乗れるだろうか。
やっぱり自転車好きだな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?