うみまちテーブル

鹿児島県の阿久根市で暮らしてます。 阿久根でその時季 採れるお魚やオーガニックお野菜を…

うみまちテーブル

鹿児島県の阿久根市で暮らしてます。 阿久根でその時季 採れるお魚やオーガニックお野菜を使って、お弁当・おやつをキッチンカーで販売しています。固定営業はなく、出店時のみの営業です。

最近の記事

地に足をつけて、安心で居られる自分にいつも立ち戻り、創っていこうと思う。

久しぶりの投稿だ。 先日、隣り町の出水の武家屋敷で、ふと見上げた楓の枝が、空を縦横無尽に広がっていて、まるで根っこみたいだと思った。それと同時に、人生みたいだと思った。過去から延々と続く、その人だけの道は、経験を通して受け取りながら、これからも少しずつ少しずつ成長して、エネルギーはひたひたと会ったことのない誰かに届いていくのだろうと。この枝のように。 2021年4月。 組織の中で働くということをやめて、自分の仕事を作っていこうとわたしは歩き出した。 ⁡ と同時に、20代後

    • 抑え込んで生きてきた わたしの体の大掃除

      久しぶりの投稿。 6月からぽつりぽつりと新しい事を始め、8月末でひと段落。少し休んで、また9月から走り出そうとした矢先、持病のアトピーがひどくなりだした。 今年度末までには、何かしら目処をつけたいと思い、協力隊の活動を精力的に始めだしたのが、4月ごろ。すこしずつ、すこしずつ。澱が積み重なるように、アトピー症状は悪化していった。 何か新しい事を始めるときは、何かしらの負担がかかるものだと、気付かないふりして、そのまま歩みを進めてきた。 立ち止まり、振り向くと、見て見ぬふ

      • +2

        うみまちテーブル 備忘録

        • 阿久根の爽やかな苦味

          阿久根には柑橘の王様のような、「ぼんたん」というサイズの大きい柑橘がある。皮が厚いボンタンを、皮部分がもったいないと考えた当時の人は、この皮をゆで、甘く煮て、砂糖を絡めたボンタン漬けをおやつとして食べてきた。 阿久根銘菓「ぼんたん漬け」は鹿児島では当たり前にスーパーに並ぶソウルスイーツだ。(泰平食品さんより写真転用させていただきました) 青切りのボンタン漬けに出会ったのは4年前。 鹿児島で生まれ育ち、祖父母と一緒に暮らす我が家には、当たり前のように、日常にボンタン漬けがあ

        地に足をつけて、安心で居られる自分にいつも立ち戻り、創っていこうと思う。

          阿久根 旬のてしごと

          最近、めっきり買い物をしない。周りに店がないせいもあるが、必要以上の洋服は欲しないし、体験や見学に行った際に食材をいただくことが多い。  衣・食・住が整い、生きていくに困らないことに感謝しつつも、試作を待つ熟れすぎた大量のミニトマトに少しの焦燥感を感じながら、玄関の戸を開けた。 今日は、一年に2回、地域のおかあさんたちが仕込む、「味噌作り」体験だ。おかあさんたちは、自分たちが使う半年分のお味噌を、自分たちで仕込む。 まずは、大麦の処理。 流水で洗い、とぎ汁が濁らなくな

          阿久根 旬のてしごと

          阿久根のいまだけの甘味

          毎日刻々と変化するメディアに心ゆらぎつつも、ひとたび見上げれば、つばめが元気に空を飛び回る。 正直、記事をアップするのも少しとまどう。そこも自重するべきなのだろうかと。でも自然はコロナも関係なく、温かくなれば芽吹き、そして実をつける。わたしが自然のエネルギーに元気をもらうように、わたしの発信がだれかの「がんばろう」に繋がる気がして今日も勇気を出して書いてみる。 3月18日にムラサキウニ漁が解禁になり、ムラサキウニの口開けを体験してきた(房江さんのつけあげが絶品。福美丸水産

          阿久根のいまだけの甘味

          小言の裏に隠れた愛情

          わたしの住む町、阿久根には三月十日まつりという伝統行事がある。 海まちならではの伝統行事で、漁業の豊漁と航海安全を祈るこのおまつり。 港では大漁旗をなびかせた船が、海を駆け抜け、阿久根市民は半ドン(半日休日のこと)となり、 各家庭からこんな三段ほどの豪華な弁当箱にごちそうを詰めて集まり、一緒に食べるという風習がある。(阿久根市役所HPより写真引用) すてきな行事であり、食文化。 縮小傾向ではあるが、阿久根市民がたいせつな思い出として、伝え続けている行事だ。 今年の三

          小言の裏に隠れた愛情

          「自然」というワードがひっかかってしかたがない

          これまでのあたりまえが次々に奪われていく毎日。これまでの延長線の仕事をしていてはだめだと漠然とおもった。 田舎では、都会ほど大きな経済的影響はないにしても、阿久根のひとりひとりの仕事は都会のだれかの生活を支えている。となると、目の前の画面の刻一刻と変わる状況はひと事ではない。 なんのために仕事をしているのか。改めて向き合わざるおえない。次から次に利益のために生み出す料理に限界を感じていたのかもしれない。ひとつひとつ丁寧に、自然の恵みに真摯に向き合いたい。そう感じて、流れゆ

          「自然」というワードがひっかかってしかたがない

          もとはといえば。ここからはじまった。

          阿久根で「濃いえのき」を作っている三笠えのきの松崎さんに木を分けていただいた。商品のネーミングもさることながら、インパクトのある松崎さん。そして目が印象的だった。その松崎さんのつくるえのきは、炒めても炒めてもシャキシャキ感が残る、そしてなめこのようにえのきの頭部分は粘着力があり、一度口にしたら市販のえのきは物足りなく、あまり買わなくなった。えのきは主役になることができると知った。 その松崎さんが、薪用に保管していた木を分けていただいた。原木椎茸の植え付け用にくぬぎを使うと聞

          もとはといえば。ここからはじまった。

          瓶詰めのささやかな食の愉しみ

          コロナの影響で、阿久根内の飲食店も軒並み客足が伸び悩む中、ごほうびドーナツは平日でもお母さんたちが、箱で10個から20個買っていく。自宅にいるこどものおやつ需要らしい。もれなく、私も。自宅に帰ってもかわいいこどもは待っていないが、ドーナツ10個と、苺のフラペチーノを購入した。 分かりやすく、すこし宣伝になるが。。 ごほうびドーナツは阿久根の海沿いに建つ、道の駅前にある屋台店舗のドーナツ屋さん。ドーナツレシピを考案させていただいた。 お隣には、さつま揚げ屋とコーヒースタンド

          瓶詰めのささやかな食の愉しみ

          かけあわせのおもしろさ

          3月4日。24節気でいうと、明日から自然のリズムは「啓蟄」にはいる。暖かくなってきて地中で冬ごもりをしていた虫たちが土をひらいて出てくる季節。朝、目を覚ますと、鳥のさえずりのボリュームが心なしか大きくなった気もする。動物や虫たちが活動的になってきた。 そんな今の季節、阿久根の落合ぶどう園さんのぶどうの木は、芽吹きの頃をまちわびて、耐え忍んでいる。ように見える。 正直、枯れ木のように見えるが、 上部分が朽ち果てたように見えても、下部分を触るとすこしひんやり。こんな状態でも

          かけあわせのおもしろさ

          カレーって「美味しいもの」「香り高いもの」って意味もあるのだとか。

          カレーって「美味しいもの」「香り高いもの」って意味もあるのだとか。

          香りの秘密はカプセル

          今日は、脇本にある京田園さんに行ってきました。京田園さんでは大葉を栽培しています。丁寧に一枚一枚おかあさんが手摘みしている最中でした。 こちらは種取りして発芽したばかりの大葉の苗。まだ、表面のぎざぎざが少なく、かわいらしい印象です。発芽してから45日で収穫できるまでに成長する大葉を、ハウスの中で成長段階ごとに植え分け、効率よく収穫できるような流れになっていました。 葉をひとちぎりして口に含むと、紫蘇の爽やかないい香りだけが広がり、後味にやさしい甘みが口の中に余韻として残り

          香りの秘密はカプセル

          無農薬で作物を育てる

          今日は阿久根の脇本にある落合農園さんに行ってきました。 無農薬でぶどうを作られている、落合ご夫妻。リサさんとけんじさん。今の時期、ぶどう農園はこんな感じで枝自体は枯れ木のように見えますが、冬の寒さの中、エネルギーをじっと蓄えています。 この時期には、木がバランスよくエネルギーを蓄え、持つ力を最大限に生かすために、剪定をします。地面に転がった切り枝にはダンゴムシが巣を作っていたりして、一輪車で拾い集める度に発見と感嘆の連続です。春になると、ぶどうの木は目覚め、土からの水あげ

          無農薬で作物を育てる

          おさかな大にぎわい

          今日は長島東町漁協の薄井漁港にやってきました。阿久根からちょっと足を伸ばせばじゃがいもとブリ王で有名なここ長島に着きます。 薄井漁港はブリや鯛の養殖が盛んです。海に整然と広がる養殖用のいけすはなんだかおさかなの学校の校舎のように見えました。 今日も立派な恰幅のいいブリさんがところせましと並んでいます。ブリの体を傷つけないように丁寧にすくいあげます。 養殖ではない天然物のおさかなたちも水揚げされますが、一尾ずつ漁協の職員さんの手で脳じめされていきます。 大きめのものは高

          おさかな大にぎわい