ぎっくり腰に、なりました。

ははは。


わたしはそのときベンチに座っていた。

友達が会計しているのを待ちながら、スマホをぼーっと眺める。なんにも考えていなかったと思う。
なにかがわたしの鼻孔をくすぐったらしく、自然とくしゃみが出た。
くしゃみが来るという意識があまりなくて、身体が準備する前に来てしまった感じだった。

このとき腰にはしった激痛の感覚は、忘れることはないだろう。瞬間的に「あっこれやばいやつだ」とわかった。
うたた寝している最中に背後から刺されたら、こんな感じなのかなと思った。

タイミングよく友達が戻ってきたので、すぐに報告した。

「我腰危機的状況」
「!?」

もしこのまま立てなかったら、ユニクロのベンチに住まいを構えるしかないのか......?
ところが意外と立ち上がれた。そして歩けた。やった!!

少しでも前かがみになるとはい終了といった状況ではあるものの、とりあえず前に進むことはできる。明らかに動きが不自然だね。と友達に言われながら、なんとか駅までたどり着いた。

しかし、東京の人混みがこんなに危険だとは思わなかった。スクランブル交差点、まじやばい。もしだれかのリュックや肘やタピオカが腰に当たったら、ゲームオーバーである。人にぶつかられないように気をつけながら、改札を通り階段を登る。

すると突然、階段の下り側から手すりをすり抜けて、子どもが目の前に飛び出してきた!!!!!!!!!
や、やめてくれ!!!!!!ぎっくり腰になった人は、急に止まれないんだよ!!!!!!!!!!!!!!

「やめてほしい!」って声に出た。子どもにはたぶん聞こえてなかった。友達には笑われた。

山の手線に乗り、途中で友達と別れ、いつも使っている大きな駅に向かう。
たまに通っている整体があるので、休日だけどとりあえず電話してみよう。googleで調べた限りは、今日は営業している!!

「ぷるるるるるる」ドキドキ。
「ぷつっ──この三連休は全部休みだよゴメンネ」

床に膝から崩れ落ちたい気持ちになったが、腰が痛くてできなかったのでやらずに済んだ。

祝日の午後だしな......ほかの整体、整骨院系を一生懸命探すことにした。
そしてなんとか運良く、駅近の整骨院に滑り込むことができた。ありがとうありがとう。


整骨院でも大変だった。
まず診察台の上にうつ伏せになれない。
うつ伏せになろうとしてはいけない、と腰からの指令が脳に届いている気がする。

あまりに動けなくて、もう笑うしかなかった。ははは。って笑ってた。

横向きに寝るという対処を取ることでなんとか施術してもらい。1時間くらいでだいぶ楽になった。

帰宅してからは、立っている方が楽なので家の中をうろうろ。疲れたら硬めの椅子にちょっとだけ座る。
それをずっと繰り返して、飽きた頃に寝ることにした。
朝起きて動けなくなっていたらどうしよう、と思いつつ横たわる。腰への緊張感を持ち続けたからなのか、疲れていてすぐ眠りについてしまった。


朝起きると、腰の状態はだいぶ良くなっていた。
ふつうに歩ける。なんなら走れる。これなら仕事も難なくできそう!!

結局、伝えてない人にはまったく気づかれないレベルで仕事をすることができた。
明日からの出張も大丈夫そうだ。

接骨院のお兄さんたちには心の底から感謝である。
あのお兄さんとあのお兄さんに幸あれ。


みなさんに伝えておきたいこと。

①何気ないくしゃみに気を付けて!
②腰を痛めたらすぐ対処
③鍼治療おすすめ
④鍼治療の好転反応?でだるくて眠くなるよ
⑤おやすみなさい

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