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集客ツールとしてのホームページの相場感を知らないと損する事実

どもども。
スギタ(@coppe61318)です。

個人で仕事をしている方々に向けて、今回はホームページ(以下HP)のお話を。
どこかで話したことがあるかもだから、聞いたことあるよって人がいたらごめんね。優しくスルーして。

HPの偉大さを感じた1年

そもそもどうしてこういう話をしようと思ったかというと、スギタのカメラ事業の集客が、ほぼほぼHPで回ってきているからだ。
元々はSNS集客が得意で、ほとんどがSNS経由でのご依頼だった。
ところがある時からSNS集客の限界を感じて、


そうだ!HPを作ろう=͟͟͞͞(๑º ロ º๑)


という思いに駆られた。
いても立ってもいられなくなり、勇気を出して依頼に至ったわけ。


結果としては大成功。
今はSNS集客をしていた頃と比べてお客様の層が変わり

●病院・クリニック・サロン系
●建築関連会社
●某大手ショッピングセンター
●某結婚情報誌経由

などの、大きな依頼元からのお仕事が増えてきている。
正直、単価が高め(助かる!!)。
実績掲載できないようなご依頼も多いんだ。

たまにメディア掲載やテレビ出演の依頼も来るんだけど、そういった依頼もHPを構えてからの方が問合わせが多い。


HPを構える前と構えた後。
劇的ビフォーアフターなわけさ。自分はね。
ここまでの力を持っている媒体だとは正直思っていなくて、びっくりしている。

作りたいHPはどんな役割?

HPの役割って色々ある。
スギタのように集客ツールとして使うHPもあれば、存在証明としての看板的役割のHPもある。
インターネット検索を含めたオープンメディアで戦うのか、クローズドメディアでの営業用なのかでも全然違ってくる。


あなたの求めているHPはどんな役割を持たせたいのだろう?
多分だけど、こんなサイトを求めてない??

Google検索をした時に自分のHPが1ページ目にヒットして、そこから依頼がバンバン入る。成約率重視で売り上げアップに大貢献♡
そしてもちろん見た目も重要。おしゃれなサイトが良いよね。

まとめると
できるイケメン(美人)営業マンを求めている感じかな。


ではこういうHPを依頼しようと思ったら、相場感はいくらだろう。
個人的意見だけれど、スギタ的には


30万円が底値


だと思っている。
(自分の感覚が合っているのかわからなかったので複数名制作会社の方とお話ししてみたけど、ベース30万円〜ページ数や実装機能により値上げしていくって人が多かった)


高いと思った?
高いと思った人は、「ホームページは広告であり営業マンだ」って考えてみてよ。


見目麗しいスーパー営業マンが昼夜問わずインターネットの世界で営業しまくってくれてるんだよ。見込み客作りまくってくれてるんだよ。
そんな営業マンがリアルにいたら、1ヶ月の手取りお給料30万円じゃ足りないと思うんだよね。



制作サイドの立場に立って話をすると、HPってただ作って終わりじゃなくて、その後の運用や最適化、不具合の解消や検索順位をあげるメンテなど色々必要。(これはやっていないところもある。やっぱり価格による)
そして、一人でパパーっと作ってしまえるようなものでもなくて、一つのサイトを制作するのにたくさんの人が関わっていることが多い。

・ディレクター
・デザイナー
・コーダー(HPに動きを持たせる人。デザインを形にする人)
・カメラマン


など。
例えばディレクターやカメラマンは必要ないよって場合でも、デザイナーとコーダーは必須だったり。
一人で制作を回している人もいるけれど、効率が悪いのであまり一人で完結する人はいないんじゃないかな。

HPを一件依頼して30万円として、制作者の頭数で割って、制作日数で割って、諸経費を引いて…ってなると、実は30万円のサイト制作って一人に落ちてくる金額はそこまで高くない。
制作を全て一人でこなすとしても、その分時間がかかるので同じこと。

だから、最低30万〜求めるクオリティによりプラス料金がかかりますって、全然普通と言うかむしろ安い。

「HP30万円です」→「高い!そんなに出せない(怒)!」

って言われた日には、クリエイター泣きますよ。
あなたが作れないものを代わりに作っているのに、相場を値切られてもね…。




そして、なぜかWEB制作って楽な仕事だと思っている人が多いのだけれど、(だから値切られやすいってのもある)全然楽じゃなくて結構過酷なんだよ。
もちろん人によるし仕事内容による。
でも、個人的見解として、対面営業で足で稼ぐ系のお仕事の方が楽なんじゃないか?と感じる。「よく頑張ってるねー」って認めてもらえやすいから。

WEB系の制作者はいつどこで作業しているかが一般の人に見えないから、認められにくいんだよね。頑張ってないって思われやすいというか、パパーっと作れるでしょ、って思われやすい。
(↑実際自分も制作者に対して失言をして怒られたことがあるので、自戒を込めて。)

対面営業マンでもめちゃんこ大変な仕事をしている人も知っているよ。
身近にいるから。
どっちも大変な仕事には変わりないけど、頑張ってる認定をもらいやすいのは人の目に触れる機会の多い対面営業の方だって意味ね。

ごめん。脱線しました。

相場感を理解した上で価格を吟味しよう

30万円。
そりゃ一個人が支払うのには安くはない。むしろ高い。
だけど、やっぱり相場感っていうのがあってね。


例えば一軒家を購入する時、「10万円でいいですよ」とか言われたら、
「待て待て、訳あり物件か?」とか「何か裏があるのか?」とか思わない?
こんな安い金額おかしいでしょ!って自分なら疑う。

一軒家の購入相場に10万円って…ないと思うんだよね。
オンボロとか超絶田舎とか、やっぱり何か安いなりのワケがあると思うんだ。
通常の一軒家だったら、数百万円とか普通にかかるでしょ。
土地付きだともっと高い。でも買うじゃん?相場を知ってるから。


HPの30万円っていうのは、相場感的には普通というか安い方。ほんとに底値。(←再度言うけどHPの役割による)
何を隠そうスギタのカメラ事業のHPも、めちゃくちゃ懇意にしてくださっている制作会社さんが作ってくださって、30数万円で制作してもらった。
こんなに良いページを作ってもらって、これは安いんじゃないか?と思ったくらい。
下手したら50万円くらい請求されてもおかしくないかも。
うまいことお金がかからないように調整してくれたラッキーなケースだと思ってる。

正直言うと支払う時は心がぞわぞわしたよ(笑)
安い金額じゃないからね。
その時はそんなにお金に余裕があったわけでもなかったし。

でも、将来HPがどんな価値を生むかを考えて、勢いでお願いした。
個人事業なのにそこまでしなくてもいいじゃんって周りの人には言われたけど、個人事業だからこそ顧客から出来るだけ信頼を得たくて、お金がそれなりにかかるとしても、きちんとした制作をしてくれる信頼できる人に依頼したんだ。
相場をわかっていたから思い切れたというのもある。



結果的にHPから想像以上に依頼が入ってくるようになったから、制作費は結構早めにペイできた。
あの時格安HPに流れなくてよかったな〜って本気で思う。
値切ってクオリティ下げなくてよかったな〜って心の底から思う。

格安HPもうまく利用しよう

じゃあ安いHPは全くダメなのか?って言うと、そうでもない。
何度も言うけど、HPの役割次第かなと。

存在証明としての看板的役割のHP
クローズドメディアの営業用HP
検索を特に意識せず特定の人にしか見せないHP

などだと格安HPでも全然OKだと思う。

今は無料でHPが作れるサービスも充実しているから、なんならこの用途のHPなら自分で作っちゃっても良い。一番お金がかからない。
集客目的のHPであっても、自分が運用をこまめにしてSEO対策などもしっかり勉強すれば、格安HPでうまく集客目的を果たしている人もいる。


ただ、そこまで勉強してなかったり手をかけない人が格安HPに
できる営業マン的役割を持ったHP
の効果を期待されると、ちょっとした悲劇が起こりやすい。
以下は全て実際にあった話なんだけど、紹介すると…

 ▶︎検索に全然引っ掛からない
 ▶︎セキュリティが甘々
 ▶︎不具合が多く直すのに時間を要する
 ▶︎デザイン優先で集客に繋がらない
 ▶︎ぶっちゃけ値段なりのクオリティ。ダサい
 ▶︎更新・修正が自由にできない
 ▶︎初期費用が安い代わりに月の運用費用がバカ高く運用内容が不透明

このようなパターンをたくさん見てきた。


悲惨だよね。悲劇だよ。
検索でに引っかかるHPが欲しくて依頼をしたのに、完成したHPが検索に全く引っ掛からないサイトなんて、ゴミ同然だから。


格安といえど制作依頼に数万はかかる。
結果どうなると思う?
HPを作り直すんだって!
依頼する会社を変えて、もう一回数十万積んで、作り直す人多数。
結局お金が余計かかるっていう状態に陥るんだな。

損!損しかない!
最初のお金勿体無いよ。゚(゚´Д`゚)゚。
結局値段なりのものしかできないってことがここで証明されてしまったね。


***

補足として、制作者のクオリティもきちんと見ることをオススメする。
サービスの充実により、今は素人さんでもHPを作ることはできる。
センスのいい人は結構おしゃれに作ったりするので、良さそうに見える。

だけど、
「サイトを作れる素人」と「WEB制作のプロ」には確たる差がある。
価格が安いからって「サイトを作れる素人」に依頼をしないで欲しいんだ。
かわいそうなサイトが量産されているのをたくさん見てきたから…。
見た目がよくても中のプログラムがぐちゃぐちゃ、なんてサイト、結構あるんだよ。
だからプロがいる。
素人目にはわからないところの仕事まできっちりやってくれるのがプロ。


さらに言うと、「WEB制作のプロ」が提示する金額は、ちゃんとした理由があっての価格であることがほとんど。
値切るけどクオリティは落とすな、って言うモンスタークライアントがいるけど、それは無理な話だな。

***


格安HPをうまく使っている人は、HPの役割を明確にして割り切っている人か、もしくは情報発信などでしっかり濃いファンを作った後にクローズドメディアで公開している人だ。
お金の代わりに手間をたーーーっぷりかけている人だね。

予算を確保せよ。依頼者もクリエイターも泣く羽目になる

長くなったのでまとめに入ります。

集客ツールとしてのサイトをケチって価格優先で選ぶと、効果もそれなりだと覚悟をした方が良いから、HPを依頼する時はほんとよく考えてほしい。
単純に価格差で選んじゃうと結果低クオリティになったり、役割違いのHPができたりして損なんだよ。
(あくまでも経験則だから、格安HPのプロクリエイターさんの目線で見ると全然違うかもしれない、っていう前提を入れておいてください。)

個人でビジネスをしていると、金銭的にHPへの投資が厳しいのもわかる。
でも、最初にバチっといいものを作っておいた方がコスパは間違いなく良いと思うんだ。
予算がかけられないのであれば、HPを依頼する以前の問題。
無料でできるオープンメディアをしっかり手間かけて育てるのが優先かなーって感じる。
もしくは助成金を取って少しでも金銭的負担を減らしてもらうとか。

クリエイターに安く仕上げてもらう努力を求めるだけではなくて
予算を確保する努力
助成金や融資を受ける努力
オープンメディアを育てる努力
を依頼者サイドもしてほしい。


HP関連で泣いている人が周りに多いので、今回はこんな話題にしてみたのだけど、いかがだったでしょうか。


そうそう。
泣いている人っていうのは
「価格を下げたことにより希望と違うHPが納品されたお客さま」
だけではなくて、
「無茶な値下げ要求に泣いているクリエイターさん」
も含まれる。

予算はこれだけしかないけど、予算以上の物を作ってね。ってのはホントにまかり通らない。
相談ならまだしも...その強気な要望、超失礼だから。

相場感やHPの役割をしっかり理解して、その上で値切るか値切らないか、格安に走るか走らないかは、あなたのモラルとビジネスモデル次第。
依頼者が損しないためにも、クリエイターに損させないためにも、しっかり考えた上での決断を。

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